サイバーセキュリティのPanaseerがAllegisCyber Capital主導で約29億円のシリーズBを調達

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サイバーセキュリティにデータサイエンスのアプローチを採用しているPanaseerは、AllegisCyber Capitalが主導するシリーズBラウンドで2650万ドル(約29億円)を調達した。今回のラウンドにはEvolution Equity Partners、Notion Capital、AlbionVC、Cisco Investments、Paladin Capital Groupなどの既存投資家に加え、新規投資家であるNational Grid Partnersも参加した。これで同社の現在までの総調達額は4300万ドル(約47億1000万円)となった。

Panaseerは「Continuous Controls Monitoring(CCM、継続的コントロールモニタリング)」と呼ばれる技術を売り物にしている。これは平たくいうと、あらゆるセキュリティツールから得られる膨大なデータを相関させ、アセットやコントロールギャップなどをチェックすることを意味する。

その結果、ゼロデイなどのエクスポージャーや、例えばFireEyeやSolarWindsなどの脆弱性へのエクスポージャーをより早く発見することができるという。

PanaseerのCEOであるJonathan Gill(ジョナサン・ギル)氏は次のように述べている。「ほとんどの企業は、理論的にはデータ侵害の発生を防ぐためのツールと能力を持っています。しかし、侵害が発生する主な理由の1つは、障害が発生したコントロールを監視してそれに対応する技術がないことです。CCMは、保護レベルを継続的に検証・測定し、障害が発生した場合には通知を行います。最終的にCCMは、これらの障害がセキュリティインシデントになる前に修正することを可能にします」。

筆者との電話で、ギル氏はこう付け加えた。「今回の投資により、クライアントの要求に応えるために組織を拡大し、プラットフォームを実装してお客様が多大な価値を得られるよう支援するチームと、製品を進化させることが可能になります。そしてより多くのユースケースをサポートするために、その技術にますます多くの機能を追加すること。この2つが主な方向性ですが、規制を受けている、あるいは保護すべき資産を持っていて、自分たちで問題を解決するのが難しいレベルの複雑さを持った、一定規模の何万もの組織が市場に存在すると考えられます。アドバイザリーボードやお客様と話していると、この問題を解決できる企業は世界に20社程度しかないのではないかと思います。他の企業は、これは解決するのが非常に難しいデータサイエンスの問題だ、とそこで行き詰まります。だからこそ、当社は(ソリューションを)スケールアップして、より多くの企業に提供したいと考えています」。

また同氏は、これらの投資家を選んだ理由についてはこう語った。「私たちは一緒に旅をしてきて、当社が彼らを選んだのと同時に、彼らが当社を選んだのだと思います。最高の組み合わせを見つけるには何カ月もかかります。投資家のドルは誰のドルでも同じお金ですが、(今回の新規投資家も)既存の投資家たちと同じように、組織としての改善や成長に貢献してくれると思っています。彼らは我々に市場の一部へのアクセスとリーチを与えてくれ、組織としても向上させてくれます」。

AllegisCyber Capitalの創業者兼マネージングディレクターで、DataTribeの共同創業者であるBob Ackerman(ボブ・アッカーマン)氏は次のように述べている。「継続的コントロールモニタリング(CCM)が新たなサイバーセキュリティのカテゴリーとして登場したことは、サイバーセキュリティの「時代の到来」を示しています。サイバーは、世界のデジタル経済にとって実存する脅威です。CISOからCRO(チーフリスクオフィサー)、取締役会まで、企業のあらゆるレベルが、サイバー状況認識を評価するための包括的な可視性、透明性、確かなメトリックを求めています」。

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:Panaseer資金調達

画像クレジット:Getty Images

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(文:Mike Butcher、翻訳:Aya Nakazato)