TikTokがライバルに負けじと新たな表現を生み出す別動画を自分の動画の背景にできる機能など公開

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テック巨人たちとの競争が激化する中、TikTok(ティックトック)はショートビデオアプリのライバルに対するリードを維持すべく、一連の新機能を提供する。米国時間5月12日、同社はGreen Screen Duet(グリーンスクリーン・デュエット)機能を発表した。人気のTikTok編集ツール2つを組み合わせて、クリエイターがTikTokの別の動画を自分の新しい動画の背景に使うことができるようになる。同社は、動画を発見する新しい方法をテスト中であることも正式に認めた。また「Topics(トピックス)」と呼ばれる興味に基づく専用のフィードで、特定カテゴリーで人気のトレンドビデオを掲載する。

Green Screen Duetは、クリエイターが2つの動画を並べられる既存のDuetツールに追加される。現在Duetツールのレイアウトには「Left & Right(左右)」「React(リアクション)」「Top & Bottom (上下)」がある。クリエイターはDuetを、歌やダンスやジョークに使ったり、誰かの動画と一緒に演じたり、ビデオコンテンツにリアクションしたり、さらには、ときには小さな画面からもう1つの動画を見ているだけで、コンテンツの認知を高めたり注意を引くという使い方もある。

DuetやStitch(スティッチ)などの編集ツールは、TikTokを単なる受動的ビデオ視聴アプリではなく、新しいタイプの動画ファーストのソーシャルネットワークにした最大の理由だ。その人気の高さは、Facebook(フェイスブック)のTikTokクローンであるInstagram Reels(インスタグラム・リールズ)がRemix(リミックス)として採用したことでも証明されている。 Snapchat(スナップチャット)も自社版Remix機能を開発している

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画像クレジット:TikTok

TikTokの新しいGreen Screen Duetは、既存のレイアウトとともに現れる選択肢の1つとして、別の動画を背景にして自分のビデオを上に載せる簡単な方法を提供する。

この種の動画体験は、TikTokクリエイターが、さまざまな方法を使ってすでに行っているものだ。例えば画面をキャプチャーしたりスクリーンレコーディングをしてから、別の編集ツールで同じようなグリーンスクリーン効果を作ることができる。あるいは、Stitchを使って動画にリアクションすることも可能で、その方が簡単だ。追加されたGreen Screen Duet機能は、既存の動画の上に新規動画を録画する方法を新しく提供しているだけともいえる。

新機能を使うと、Duetされた動画は、録画中の新規動画と重ねてバックグラウンドで再生される。TikTokは、新機能によって新しいかたちのクリエイティビティと表現が喚起されると信じている。

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このところTikTokは、録画とアプリ内で新規動画コンテンツを発見する方法を改善するために、忙しくインターフェースをアップグレードしている。FacebookやYouTube(ユーチューブ)やSnapchat(スナップチャット)がそれぞれのアプリでTikTokの機能セットを再現しようとしているからだ。例えばTikTokは2021年4月に、インタラクティブ音楽機能を先手を打って公開したばかりだ。

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他にも、TikTokは現在アプリの新しいDiscover(発見)ページをテストしている。これまでのように今のトレンドを表示するだけでなく、ビデオをカテゴリーに分類する。

画像クレジット:TikTok

これらのカテゴリーはTikTokのさまざまな分野の興味を表すもので、ゲーム、美容、ダンス、テレビと映画、スポーツ、家族、学習などがある。カテゴリーをどれか選ぶと、その中でトップのトレンドコンテンツを含むフィードが表示される。フィードは関連性、タイムリーさ、興味などの要素に影響され、パーソナライズされたFor You(おすすめ)ページとは異なる新しいコンテンツやクリエーターをユーザーが見つけるのに役立つ。

TikTokはこのテストが過去数週間米国で展開されていることを認めた。

現在、同社はeコマースのショッピング機能もテストしている。Hype(ハイプ)やWalmart(ウォルマート)などのブランドがTikTokプロフィールに新しい「Shopping」タブを与えられ、ユーザーはそこで商品を見て、カートに追加して、チェックアウトするまでをアプリを離れることなくできるようになる(Walmartは2020年12月のライブストリームイベントの際にこのタブを有効にして、それ以来続いている)。

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画像クレジット:TikTok

統合方法はInstagramのショップほどエレガントではなく、専用の汎用ショッピングカートや統合された決済機構はない。代わりにユーザーは販売業者のウェブサイトを直接訪れて購入する。

しかしTikTokが進めている改善は、Z世代ユーザーを捕まえるのに役立っている。

eMarketer(イー・マーケター)によると、米国のZ世代はTikTokユーザーの方がInstagramよりも多く、月間アクティブユーザーはそれぞれ3730万人と3330万人だ。そして2023年までには、TikTokがSnapchatを米国総ユーザー数で上回ると同社は予測している。

しかしTikTokの世界戦略は、インドでの禁止の影響を受けているだけでなく、クリエイターが収益化の機会をより確立したプラットフォームに求める可能性にもかかっている。

たとえば5月11日、YouTubeはYouTube Shorts(ショート)のトップ・クリエイター向けの1億ドルのファンド創設を発表し、近くショートでの広告をテストすると語った。これはクリエイターがショートビデオ・コンテンツで収益を上げる機会になるだけでなく、行きずりの視聴者をチャンネル登録者に変えて、さらに収益化の機会を増やすためにも役立つ。SnapchatInstagramも、クリエイターをお金で引きつけようとしている。クリエイターは、もし他に稼ぐ場所を見つければ、クリエイティブな新機能がいくつ追加されようとも、TikTokから注意をそらす可能性がある。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:TikTokSNS

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook