宇宙
前澤友作(人物)
民間宇宙飛行(用語)
ISS / 国際宇宙ステーション(用語)

月周回旅行を計画中の前澤友作氏が12月に国際宇宙ステーションへ、個人として日本人初

次の記事

バイデン大統領が「国家の情報セキュリティ改善の大統領令」に署名、サイバーセキュリティ対策の近代化を打ち出す

SpaceX(スペースX)の民間宇宙旅行に向けた野望は、2018年に日本の起業家であり億万長者である前澤友作氏が、同社の大型宇宙船「Starship(スターシップ)」に乗って月を周回する往復宇宙旅行を行うと発表したことで、大きな盛り上がりを見せた。現在のスケジュールによると、前澤氏は2023年までにこの宇宙旅行を行うことを目指している途中にあるが、宇宙に出ることを強く望んでいる前澤氏は、それより前の2021年12月に、民間宇宙飛行士として国際宇宙ステーションを訪問すると発表した。

関連記事:SpaceXが有料月旅行最初の利用者、前澤友作氏に8席提供、前澤氏は現在クルー募集中

前澤氏は、Space Adventures(スペース・アドベンチャーズ)の顧客として、2021年12月8日にカザフスタンから打ち上げられるロシアの宇宙船「Soyuz(ソユーズ)」に搭乗する予定だ。同氏のアシスタントとして平野陽三氏が同行する。Space Adventuresは、過去にソユーズによる商業宇宙飛行を行ってきた米国の企業で、2006年にAnousheh Ansari(アヌシェ・アンサリ)氏、2009年にGuy Laliberté(ギー・ラリベルテ)氏などを宇宙に送り込んできたが、これまでのところ、ラリベルテ氏の旅が最後となっている。2011年にSpace Shuttle(スペースシャトル)計画が終了して以来、ソユーズが唯一の国際宇宙ステーション(ISS)へのアクセス手段となったため、ISSへの宇宙旅行は公式に中断されていたからだ。だが、SpaceXが宇宙飛行士のシャトルミッションを定期的に行っている現在、宇宙観光旅行は再開されている。

前澤氏は12日間程度の旅を計画しており、そのためにロシアで3カ月間の訓練を行う予定だという。民間宇宙飛行士によるISS訪問は十数年ぶりであり、2人の民間宇宙飛行士が同じソユーズに乗って同時に飛び立つのはこれが初めてだ。また、前澤氏と平野氏は個人の民間人として宇宙へ行く初めての日本人でもある。

民間人宇宙飛行士として、一生のうちに2度も宇宙へ行くのはやり過ぎのような気もするが、前澤氏は「宇宙での生活はどんなものなのだろう」という好奇心が原動力になっていると語っている。もちろん、今回の旅は、行きに3日間、帰りに3日間かけて自然の衛星の周りを1周する予定の月観光旅行に向けても、有益な情報をもたらすだろう。

前澤氏はこの体験をYouTube(ユーチューブ)で公開することも計画しており、そのために平野氏が同行して旅の記録を撮影する。

関連記事
宇宙旅行者希望者にトレーニングプログラムを提供するOrbite
NASAとAxiom Spaceが初の民間人のみによる国際宇宙ステーションへの宇宙飛行について発表
ベゾス氏のBlue Originが7月20日に初の有人宇宙飛行、搭乗権1席をオークション販売中

カテゴリー:宇宙
タグ:SpaceX民間宇宙飛行Starship前澤友作国際宇宙ステーション

画像クレジット:Space Adventures

原文へ

(文:Darrell Etherington、翻訳:Hirokazu Kusakabe)