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XboxがTencent傘下でゲーム「王者栄耀」のTiMi Studiosと提携

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世界で最も利益を出しているゲームメーカーの1つであるTiMi Studios(ティミスタジオ、天美工作室)は、Tencent(テンセント、腾讯)の巨大なデジタルエンタテインメント帝国の一員である。そのTiMiが、中国時間5月13日、Xbox(エックスボックス)と戦略的パートナーシップを結んだことを発表した。

この簡潔な発表では、コンテンツ開発のための提携なのか、それともXboxの中国におけるコンソール販売のための提携なのかについては言及されていないが、年内にはこの「深いパートナーシップ」の詳細が発表されると述べられている。

TiMiは2008年にTencent内に設立され、「Honor of Kings(オナー・オブ・キングス、王者栄耀)」や「Call of Duty Mobile(コール・オブ・デューティ・モバイル)」などの人気モバイルタイトルを手がけている。市場調査会社のSensorTower(センサータワー)によれば、2020年には「Honor of Kings」だけで25億ドル(約2715億5000万円)近い売上がある。関係者の話としてロイターが報じたところによれば、TiMiの2020年の売上は合計で100億ドル(約1兆1000億円)に上るという。

今回のパートナーシップによって、TiMiは自社のモバイルタイトルをMicrosoft(マイクロソフト)のXboxコンソールで遊べるように移植して、その名前を世界的に有名なものにできるだろう。TiMiは自社のブランドを強化し、PUBG Mobile(PUBGモバイル)で知られる社内ライバルのLightSpeed & Quantum Studio(ライトスピード&クォンタムスタジオ)をはじめとする、他のTencentゲームクラスターとの差別化を図っている。

TiMiは、ロサンゼルスに支社を置いているが、2020年1月には北米での人員を「3倍」にする計画であると発表し、さらに高予算で高品質のAAA級モバイルゲームを構築することが、グローバル戦略の中核であると付け加えている。TiMi社の従業員によって最近投稿された採用情報にそのヒントを見ることができる。チームは小説や映画となった「Ready Player One(レディ・プレイヤー1)」に登場するような、仮想社会へと発展する多人数参加型オンラインゲームOasis(オアシス)を基準に据えた、次期AAAタイトルの開発者を募集している。なおOasisは、プレイに際してバーチャルリアリティ(VR)のヘッドセットを装着するゲームだ。

Xboxの最新モデルであるSeries X(シリーズX)とSeries S(シリーズS)は、間もなく中国で発売される予定だが、この発売開始は今回のTencentとの取引とは関係ないようだ。ソニーの「Playstation 5」は、2021年4月下旬に中国で発売されたばかりだ。Nintendo Switchは、2019年に提携されたTencentとのパートナーシップを通して、中国で流通している。

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中国の家庭用ゲーム機プレイヤーは、海外版のグレーマーケットに頼ることが多い。というのも、国内当局が承認している中国版タイトルのリストは、国外で入手できるものに比べてごくわずかだからだ。しかし、そのようなグレーマーケットは、オンライン、オフラインを問わず、継続的な取り締まりの対象となる。たとえば3月には、輸入コンソールゲームの複数のトップセラー商品がAlibaba(アリババ)のTaobao(タオバオ、淘宝網)から削除された。

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カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:TencentXboxマイクロソフト中国

画像クレジット:TiMi Studios

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(文:Rita Liao、翻訳:sako)