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思い描いた手書き文字を脳インプラントとAIで認識し毎分90文字入力、スタンフォード大が研究論文

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思い描いた手書き文字を脳インプラントとAIで認識し入力、スタンフォード大が研究論文を発表

Nature / Stanford University

米スタンフォード大学の研究者らが行った、脳インプラントとAIによる思考した手書き文字の認識と入力に関する研究論文が、総合学術雑誌Natureに掲載されました。健常者と変わらない速度で文字入力できる可能性があるとしています。

四肢麻痺などで体の自由が利かない人のコミュニケーションを支援するため、脳インプラントや視線入力でPCのカーソルを操作して文字入力するという研究は、以前から盛んに行われています。すでに一定の成功は収めているものの、ネックとなるのが入力速度です。カーソルを動かし、画面上のキーボードから文字を入力する方法では、どうしても入力が遅れがちになります。

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そこでスタンフォード大学の研究者らは、カーソルを動かすのではなく、文字を手書きすることをイメージしてもらうというアプローチを採用。脳の運動皮質に取り付けたインプラントで神経活動の動きを読み取り、AIを利用して文字をデコードすることで、リアルタイムでのPC入力に成功しました(GitHub)。

脊髄損傷で首から下が麻痺している65歳の被験者に協力してもらった実験では、94.1%の精度で毎分90文字の入力に成功。従来のカーソルを動かす方式では毎分39文字だったとのことで、2倍以上高速に入力できたことになります。また、同年齢層の一般的なスマートフォンでの入力速度は毎分115文字とのことで、健常者に匹敵する速度だとしています。

まだ被験者1人での実験に成功した段階ですが、脳インプラントはイーロン・マスク氏のNeuralinkなどでも盛んに研究されている分野です。意外と早い時期に、実用化される可能性もありそうです。

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(Source:NatureEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:人工知能・AI
タグ:障がい / 障がい支援(用語)スタンフォード大学(組織)Neuralink(企業)脳(用語)