フォックスコンと米Fiskerが電気自動車製造に関する正式契約を締結

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電気自動車メーカーのFisker(フィスカー)は、iPhoneの組み立ても行う台湾のFoxconn(フォクスコン)と、新しい電気自動車の共同開発・製造に関する契約を正式に締結した。北米、欧州、中国、インドでFiskerブランドで販売されるこの自動車のの生産は、2023年末までに米国で始まる予定だ。車種や将来の生産工場の場所など、多くの詳細を両社ともに明らかにしていない。

FIskerはこの共同プログラムを、Personal Electric Automotive Revolution(パーソナル電気自動車革命)の略である「Project PEAR」(プロジェクト・ペアー)と呼んでいる。Fiskerの会長でCEOのHenrik Fisker(ヘンリック・フィスカー)氏は、PEARが「心を浮き立たせるほど魅力的」であると同時に「環境に優しい」車になり「カーデザインの次の大きなステップ」になると豪語している。

両社は2021年2月に覚書を交わしておりており、今ぐらいの時期に正式な合意が得られることが期待されていた。米国時間5月13日に締結された契約には、複数の拠点で年間25万台を生産するという目標が含まれている。1月に、Foxconnは中国の自動車メーカーであるZhejiang Geely Holding Group(ギーリー、浙江吉利控股集団)と提携して、自動車メーカーに生産やコンサルティングサービスを提供する合弁会社を設立しており、今回のFiskerとの取引は、Foxconnにとって自動車業界への最初の進出の1つとなる。

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フィスカー氏は声明の中で「Project PEARで約束した画期的な製品を実現するためには、製品開発、調達、製造のあらゆる側面を見直す必要がありました」と語っている。「Foxconnとのパートナーシップにより、そうした業界初の製品を、電動モビリティを大衆市場に真に開放する価格帯で、提供することができるようになります」。

フィスカー氏によれば、この新型車の価格は3万ドル(約328万円)以下になるとのことで、彼はクルマのデザインのユニークさと革新性をアピールした。またFiskerは、2022年末までに最初のモデルである電気SUVのOcean(オーシャン)の生産を欧州で開始する。2021年後半に開催されるロサンゼルス・オートショーでは、Oceanのプロトタイプを公開する予定だ。

Foxconnの会長であるYoung-Way Liu(劉揚偉、リュー・ヤンウェィ)氏は「Project PEARをサポートするために、特にチップセットと半導体の確実な供給を確保するために、私たちは世界クラスのサプライチェーンを用意しました」と語る。

リュー氏は、Foxconnが保有する電気自動車用のソフトウェアとハードウェアのオープンプラットフォームであるMIHを通じて、どのようにProject PEARと世界中のサプライヤーを結びつけることができるかを語っている。MIHはFoxconnの「3+3」ビジョンに沿うものだが、このビジョンは同プラットフォームを通じて実現される無限の技術的・産業的進歩を象徴するものだ。

FoxconnとFiskerは、米国での生産拠点を探している段階で、米国と台湾を結ぶオフィスを設置して、デザイン、エンジニアリング、購買、製造などの業務を調整している。

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カテゴリー:モビリティ
タグ:FiskerFoxconn電気自動車

画像クレジット:Fisker

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(文:Rebecca Bellan、翻訳:sako)