Pinterestがデザインや料理をテーマに初のバーチャルライブイベントを5月24日から公開テスト

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Pinterest(ピンタレスト)がライブイベントに足を踏み入れる。同社はJonathan Van Ness(ジョナサン・ヴァン・ネス)氏、Rebecca Minkoff(レベッカ・ミンコフ)氏といった大物を含むトップクリエイターによるライブストリームセッションなどを展開する3日間のバーチャルイベントを開催する。5月24日から5月26日までPinterestアプリ内で展開され、クリエイターコンテンツを世界の4億7500万人超のユーザーに直接届ける初の公開テストとなる。

クリエイター経済とパンデミックによるバーチャルイベントに対する需要の高まりを受け、ライブストリーミング分野を開拓することになった。2020年秋にPinterestは、ユーザーがPinterestを通じてZoomクラスに申し込めるようにする「クラスコミュニティズ」機能のテストを開始した。その一方で、クリエイターは材料やノート、他のリソースを整頓するためにPinterestのボードを使った。こうしたコミュニティにはグループチャットのオプションや買い物機能も含まれた。

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新しいライブストリームセッションは少し異なる。

まず初めに、セッションのためにユーザーをZoomへと誘導したりはしない。その代わり、ユーザーはPinterestのアプリ内で直接ライブストリーミングを立ち上げ、セッション中はずっとアプリにとどまる。Pinterestユーザーはクリエイターのストリーミングの間、コメントでクリエイターとやり取りできる。買い物機能では、クリエイターはProduct Pinsでプロダクトにタグを付けられる。

画像クレジット:Pinterest

ライブストリームには最大3人の「ゲスト」と視聴者(数に制限なし)が参加できる。一方、テストの間、Pinterestの従業員が含まれることもあるモデレーターがエクスペリエンスのコントロールをサポートする。モデレーターは、Pinterestのコミュニティスタンダードを守らない人をチャットから除外する権限も持つ。

予定されているイベントのラインナップは食べ物、デザイン、料理、スタイルなどさまざまな種類のトピックを扱う。

ジョナサン・ヴァン・ネス氏のセッションは朝の習慣とセルフケアのルーティーンについてだ。ファッションデザイナーのレベッカ・ミンコフ氏はPinterestユーザーに夏のワードローブへの流行の取り入れ方を指南する。他のイベント登場者には、フードクリエイターのGrossyPelosi(グロッシーペロシ)氏、そしてお気に入りのレシピを紹介するPeter Som(ピーター・ソム)氏が含まれる。雑誌「Women’s Health」は目標を達成するためのビジョンボードの活用について話す。また、Jennifer Alba(ジェシカ・アルバ)氏が手話で星座についてどのように会話するかを示し、Hannah Bronfman(ハンナ・ブロンフマン)氏は家自宅で温泉を楽しむ夜を演出するアイデアを提供する。

3日間でPinterestはクリエイター21人を登場させ、1日におおよそ7セッションを展開する。ユーザーはPinterestアプリ(iOS、Android)内にある新しい「Live」タブからライブイベントに案内され、そこでスケジュールをチェックしたりセッションに参加したりできる。

画像クレジット:Pinterest

「ビジュアルプラットフォームとして、ユーザーはPinterestで毎日数えきれないほどのアイデアを発見し、Pinterestはユーザーがアイデアを暮らしに取り込むのをサポートする新しい方法を常に模索しています」と同社のクリエイター責任者David Temple(デイビッド・テンプル)氏は話す。

テンプル氏はPinterestがサードパーティのライブストリーミングテクノロジーを統合し、ライブのやりとりを行えるようにする独自のメッセージシステムを構築したと語る。

「外出禁止の間に多くの人が料理などに新たに関心を持つようになり、我々はピンする人のフィードバックに応える機会を楽しみにしています。パンデミック後の世界へ移行するのに伴い、美容、ファッション、家のリノベといったトレンドもかつてなく高まっています」。

しかしPinterestは、長期的にライブイベントのポテンシャルをどのように考えているのかは論じていない。差し当たって、寄付やチップ、バーチャルギフト、有料チケット、サブスク、クリエイターマーケットプレイスを通じたブランド提携などの機能でファンから収益をあげることができる他のプラットフォームのクリエイターに言いよることができるかもしれないツールをPinterestは提供してはいない。そうしたオプションがなければ、Pinterestはクリエイターの注意を引くという競争で不利になるかもしれない。

画像クレジット:Pinterest

ほぼすべてのテック大企業のプラットフォームが今日、クリエイターを獲得しようと躍起になっていて、クリエイターを獲得するのに喜んでお金を出しているプラットフォームもある。Facebook、Instagram、YouTube、TikTok、Twitterはいずれも、クリエイターが広告やブランドディールを通じて収益をあげるためにオーディエンスを構築する以上のことができる機能を構築中だ。プラットフォームにもよるが、ファンはいま、ストリーム中あるいはストリーム後にクリエイターに投げ銭したり、独占コンテンツを購読したり、そしてアクセスにお金を支払ったりできる。

新たなタイプのクリエイターサービスが生まれていて、ここにはClubhouse(とさまざまなクローン)が開拓したチャットルームが含まれ、そして何十ものバーチャルイベントスタートアップがマーケットを獲得しようとしのぎを削っている。

そうした激しい競争におけるPinterestの魅力は鮮明ではないが、同社は今回の実験で自社のコミュニティのために何ができるかを検討する。

Pinterestは数週間前に従業員とライブストリーミングのテクノロジーをテストし、この機能が一般使用されるのは今回が初めてだ。

イベントのラインナップはウェブで確認できるものの、ライブストリームそのものは5月24日からPinterestのアプリ(iOS、Android)上でのみ展開される。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:PinterestバーチャルイベントSNS

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi