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Ciscoが1週間で3度目の買収でセキュリティ脅威査定のKenna Securityを獲得

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今週は買収の最前線で忙しかったCiscoが米国時間5月14日は、セキュリティの脅威を査定するKenna Securityを、同社が今週買った第3の企業として発表した。両社は買収の価額を公表していない。

KennaでCiscoが得るものは、毎日のようにセキュリティのシステムに入ってくる膨大な量のデータを機械学習を利用して、ダメージの可能性の大きさ順に整列してくれるスタートアップだ。脅威がはびこっていて、しかも何から手をつけていいかわからないような現在、そんなツールはたいへん役に立つ。Ciscoの計画では、その技術をSecureXプラットフォームに統合したい。

Ciscoのセキュリティビジネスグループ担当の上級副社長でゼネラルマネージャーのGee Rittenhouse(ジー・リッテンハウス)氏は、Kennaの買収を発表するブログ記事で、Kennaにより、脆弱性をそのリスクに基づいて管理するスキルでCiscoの既存のさまざまな脅威管理能力を縫い合わせていくプロダクトを入手したと述べている。

そのブログ記事は続けて「Kenna Security, Inc.の取得を発表するのが喜ばしいのはそのためであり、同社は脆弱性にリスクの大きさで優先順をつける技術のリーダーとして認められており、これまで1400万あまりの資産を保護し、127億カ所の脆弱性を管理してきた。データサイエンスと実際の脅威インテリジェンスを駆使する同社は、マルチベンダーの環境からデータを持ち込んで、ITの脆弱性リスクの総合的なビューを提供する能力を実証してきた」という。

セキュリティという分野は昔から複雑難解だが、2020年は新型コロナウイルスで従業員がリモートで仕事をするようになったので、それが一層顕著になってきた。脅威の情況も短期間で様変わりするから、まず何から手をつけるべきかを教えてくれるツールがあればとても便利だ。

Kenna SecurityのCEOであるKarim Toubba(カリム・トゥバ)氏は、買収される側がよく口にするいう「買収によって、これまで同社だけで築いてきたよりもずっと大きなCiscoの市場にアクセスできる」という台詞を言った。

「今は、私たちが業界を変えるチャンスです。この買収が完了したら私たちは、Kennaが開拓したリスクによる脆弱性管理(Risk-Based Vulnerability Management、RBVM)のプラットフォームを、現在CiscoのSecureXを使っている7000ほどの顧客に提供できる立場に一歩近づきます。また、それだけでは終わらずに、世界がネットワークとエンドポイントとインフラストラクチャの保護に用いている方法に、Kennaの技術が及ぼすインパクトが指数関数的に増大します」とトゥバ氏は同社のブログで述べている。

2010年にローンチした同社は、RBVM分野の先駆者を自負している。PitchBookのデータによると、これまで同社は3億2000万ドル(約350億円)の投資後評価額で9800万ドル(約107億円)ほど調達している。顧客はHSBC、Royal Bank of Canada、Mattel、Quest Diagnosticsなどだ。

企業がこぞってKennaの技術をSecureXのプラットフォームに統合していくと、旧来のKennaの顧客にとってそのプロダクトがスタンドアローンではないという時期がくるだろう。その動きが完了すれば、スタンドアローンの顧客はKennaの技術の利用を継続するために、Ciscoのソリューションを買わなければならないだろう(訳注:原文のコメントではこの説は否定されている)。

Ciscoは多忙な週を買収の最前線で過ごした。米国時間5月11日にはSedona Systemsを買収する意図を発表し、5月12日にはSocio Labs、そして5月14日はこの発表だ。どんな企業でも、1週間の仕事としては非常に多い。今回の買収はCiscoの2021会計年度の第4四半期に完了する予定だ。Kennaの170名の従業員は、リッテンハウス氏が率いるセキュリティビジネスグループに入る。

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:Cisco買収

画像クレジット:Chesnot/Getty Images

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(文:Ron Miller、翻訳:Hiroshi Iwatani)