自動運転技術のティアフォーと自動車学校運営のミナミHDがAI教習システムを手がける「AI教習所」設立

次の記事

【コラム】暗号資産とブロックチェーンは問題を受け入れてサステナビリティを牽引するべきだ

自動運転技術のティアフォーと南福岡自動車学校を運営するミナミホールディングス(ミナミHD)は5月14日、自動運転技術を活用したAI駆動の運転技能検定システムおよび教習システムの製品化と販売を行う合弁会社「AI教習所」の設立に合意したと発表した。

ティアフォーは、名古屋大学・長崎大学・産業技術総合研究所の共同研究から生まれた自動運転システム用オープンソースソフトウェア「Autoware」を使った完全自動運転車を開発するために、名古屋大学大学院情報科学研究科(現東京大学情報理工学系研究科)の加藤真平准教授が2015年に創設したスタートアップ企業。2020年11月には東京の西新宿で自動運転車の実証実験を行っている。

ミナミHDは福岡県の南福岡自動車学校の運営に始まり、自動車教習の知見を生かした学科教材の開発・人材育成・留学生の日本での就職活動を支援。さらには教習所ならではのリソースを活用した教育、モビリティー、地方創生をテーマとするCVC「ミナミインキュベート」を運営している。

自動車教習業界も、ご多分に漏れず指導員の高齢化や採用難による人材不足にあえぎ、指導員の負担が増している。さらに一部高齢者の運転技能検査を義務する道路交通法の改正が実施された場合、さらに指導員の仕事は増える。そこで、ティアフォーとミナミHDは、ティアフォーの創業者でありCEOの加藤真平氏が研究代表者を務めるJST CREST(科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業チーム型研究)の研究課題「完全自動運転における危険と異常の予測」の研究成果と、ミナミHDの自動車教習の専門知識を活かして、AI教習システムの開発を進めてきた。

このAI教習システムは、教習所コースでの車の位置、状態、周辺環境と、ドライバーの確認行動をリアルタイムで把握し、危険な運転行動の検知や、事前に設定された教習路線と実査の走行経路との差を比較するなどして運転技能を評価するというもの。これにより指導員の負担を軽減し、人材不足を補おうという狙いがある。

ミナミHD代表取締役江上喜朗氏は「指導員不足や高齢者の事故等、交通社会に起きている課題を大きく解決します。このシステムの普及を通じて、日本が目指すべき『世界一安全な交通社会』を実現していきます」と話している。

関連記事
ティアフォーが自動運転技術活用の自動車教習・運転技能検定システムを事業化に向け共同開発、9月28日に試乗会
SOMPOホールディングスが自動運転OS開発の「ティアフォー」に約98億円出資し関連会社化
自動運転OS開発のティアフォーが国内初となる自動運転のセーフティレポートを公開

タグ:オープンソース / Open Source(用語)自動運転 / 自律運転(用語)ティアフォー(企業)日本(国・地域)