薬局体験アシスタント「Musubi」のカケハシが全国規模の導入基盤構築でNTT東日本と提携

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カケハシは5月17日、薬局体験アシスタント「Musubi」の導入設置をNTT東日本に委託する契約を結んだと発表した。これまで、薬局へのMusubiの導入設置は自社で行ってきたが、需要が「飛躍的に拡大」したことから、安定的な納品設置体制の構築のため、「日本有数のネットワークキャリアとして工事保守の知見や医療分野のシステム導入に豊富な実績を有する」NTT東日本に設置業務を委託することにした。

Musubiは、薬局の業務を効率化を目指して2017年にリリースされた。患者満足度、薬局スタッフの働き方改革、適切な店舗の状況把握を総合的に行うことで、薬局、薬剤師、患者すべての「薬局体験」を向上させるというものだ。その中心となるのが薬歴を「書かずに漏れなく記入する」システムなのだが、すでに日本国内で普及している電子薬歴システムとは「明白に異なる新時代のサービス」だと同社は主張する。このシステムは2018年に特許を取得している。

薬歴(薬剤服用歴)とは、患者の氏名や生年月日などの基本情報、調剤内容、体質、疾患情報、併用薬、患者の服用中の体調などなど、薬の処方に関する患者の詳細な記録だ。健康保険組合などに提出する調剤報酬請求の根拠となるものであり、患者への服薬指導には重要な情報となる。

しかしこの薬歴の作成には何時間もかかるため薬剤師の大きな負担になっており、患者対応や服薬指導といった本来の業務を圧迫しているのが現状だ。Musubiは、患者と一緒にタッチパネルを見ながら服薬指導を行うことで、その内容が自動的に薬歴に記載されるため、薬剤師の負担は大幅に軽減される。また患者側の利点として、LINEを使った「お薬連絡帳」がある。薬局を離れた実際の生活の場での服用状況や副作用の対処など服薬中のフォローが受けられるため、かかりつけ薬局として患者とのつながりを強化できる。またこのフォロー内容も薬歴に反映されるという。

今後は、NTT東日本と「導入設置作業に留まらないパートナーシップを両社で構築していく予定です」とカケハシは話している。

画像クレジット:カケハシ

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カテゴリー:ヘルステック
タグ:カケハシ(企業)ヘルスケア(用語)日本(国・地域)