インドネシアの2大スタートアップGojekとTokopediaが事業統合、新会社GoTo Groupを設立

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インドネシアの2大スタートアップ、配車サービス大手のGojek(ゴジェック)とマーケットプレイスのTokopedia(トコぺディア)は現地時間5月17日、GoTo Groupを設立するために事業を統合すると発表した。同国で最大のテクノロジーグループとなる。世界第4位の人口を抱えるインドネシアは現在、新型コロナウイルスパンデミックによる経済低迷からの脱出を模索している。

GoToは2021年後半のニューヨークとジャカルタでの上場に向けて準備する、と幹部は述べた。GojekのAndre Soelistyo(アンドレ・ソエリスティヨ)氏がGoTo GroupのCEOとして統合事業会社を率い、TokopediaのPatrick Cao(パトリック・カオ)氏がGoTo Group会長を務める。Kevin Aluwi(ケビン・アルウィ)氏は引き続きGojekのCEOに、William Tanuwijaya(ウィリアム・タヌウィジャヤ)氏はTokopediaのCEOに留まる、と2社は共同声明で述べた。

新会社は「世界的にユニークで、高度に補完的なエコシステム」だと2社は述べ、かなりの資金調達を行なっているスーパーアプリGrab(グラブ)やeコマースプラットフォームのShopee(ショピー)との競争で優位に立つことを目的とする。GoToの経営幹部は統合会社の概要は次のとおりだとした。

  • 2020年の取引総額(GTV)は220億ドル(約2兆4000億円)超
  • 2020年の取引は18億件超
  • 2020年12月時点での登録ドライバー車両は200万台超
  • 2020年12月時点の小売パートナーは1100万超
  • 月間アクティブユーザー数は1億人超
  • インドネシアのGDPの2%を抱えるエコシステム

数カ月間にわたって詰めてきた取引に先立ち、GojekはGrabとの合併模索に数四半期を費やした。一方、Tokopediaは2020年後半に2021年上場を検討した。GojekとTokopediaは2021年初め話し合いを開始し、4月には両社のそれぞれの投資家に承認を求める段階に進んだ。協議の間、提案されたGoToの評価額は180億ドル(約1兆9640億円)だった。

これまでに計約82億ドル(約8950億円)を調達している両社は5月17日に最終的な評価額についてコメントせず、取引の金銭的条件も一切明らかにしなかった。

GojekとTokopediaの創業者の友情が取引完了に貢献したかもしれない。2社はGojekのドライバーのローカルネットワークを使ったeコマース配達を加速させるために2015年に協業を始めた。

「両社はそれぞれ独立したブランドとして強化されたエコシシテムの中で繁栄し、共存し続けます」と述べた。

一方、GrabはSPAC(特別買収目的会社)を通じて米国で上場する計画を発表し、評価額400億ドル(約4億3640億円)を模索している。もし実現すれば、この手の取引としては過去最大となる。

関連記事:世界最大のSPAC合併で配車サービスGrabがNASDAQ上場へ

ソエリスティヨ氏は声明で次のように述べた。「GoToの始まり、そしてGojekとTokopedia、GoTo Financialの成長の次段階を刻み、今日は真に歴史的な日です。Gojekドライバーはさらに多くのTokopediaの荷物を配達し、あらゆる規模の販売パートナーは強化されたビジネスソリューションの恩恵を受けます。我々は潜在的な成長可能性を持つ新興地域におけるファイナンシャルインクルージョンを高めるために両社の統合されたスケールを活用します。消費者に対しては、GoTo Groupは引き続き摩擦を減らし、最高の商品・サービスの配達を提供します。これはエキサイティングな旅の次のステップであり、GoToの取り組みを率いることに対し恐縮し、また誇りに思います」。

Alibaba Group、Astra International、BlackRock、Capital Group、DST、Facebook、PayPal、Google、JD.com、KKR、Northstar、Pacific Century Group、Provident、Sequoia Capital India、ソフトバンク・ビジョンファンド1、Telkomsel、Temasek、Tencent、Visa、Warburg Pincusなど既存投資家は合併を支持した、とGojekとTokopediaは述べた。

Tokopediaの共同創業者でCEOのタヌウィジャヤ氏は「GoTo Groupの設立は、『インドネシアンドリーム』を信じ、実現することができることを証明しています。我々の目標は大規模な社会的影響を作り出し、零細事業者のために条件を平等にし、国中の消費者に商品やサービスへの平等なアクセスを提供することです。インドネシアのデジタル経済の成長を加速させるのに加え、GoTo Groupはあらゆる年齢層の人々がいつでも、どこでも高品質なプロダクトやサービスに簡単にアクセスできるようにします。目標達成に向けた道のりは長いものですが、その旅が今日始まろうとしています」。

カテゴリー:その他
タグ:インドネシアGojekTokopediaGoTo Group合併

画像クレジット:GoTo

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(文:Manish Singh、翻訳:Nariko Mizoguchi