Canooの2022年発売電動マイクロバス基本価格は380万円以下、4バージョン用意

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ロサンゼルス拠点の電気自動車(EV)スタートアップCanoo(カヌー)は2022年に同社初のEVを発売する。同社は米国時間5月17日、電動のマイクロバス / バンは税優遇措置とアドオンを含まない基本価格3万4750ドル(約379万円)で販売される、と明らかにした。同社は現在「ライフスタイル」車両、ラウンドトップのピックアップトラック、そして多目的配達バンのプレオーダーを米国で受け付けている。

Canooは他の2つの車両の価格は明らかにしなかったが、ピックアップトラックの発売と配達バンの製造は2023年にも開始する見込みだと述べた。顧客は100ドル(約1万1000円)のデポジットで予約できる。

ライフスタイルバンはベース、プレミアム、アドベンチャー、そしてLifestyle Vehicle Delivery The adventureの4種のトリムが用意される。トップトリムで車高が高く、強力なバージョンのThe adventureの価格はまだ明らかにされていない。ベースモデル、配達モデル(より大型の多目的配達バンと混同しないで欲しい)、プレミアムモデルは最大4万9950ドル(約545万円)になる、と同社は述べた。ライフスタイルバンのパワーは300hp、最大トルクは332ft/lb、航続距離は250マイル(約402キロ)となる見込みだと同社は話した。

Canooは他の大方のEVメーカーと異なるアプローチを取っている。同社の3種の車両は同じ「スケートボード」プラットフォームアーキテクチャをを採用している。車両のキャビン下にくるキャシーの中にバッテリーや電動駆動装置が収まっている。これにより車両のデザインランゲージは似たようなものになり、フロントガラスの幅は同じで、比較的地味だ。

同社は特に、2023年初めに生産開始予定の電動ピックアップで競合他社と異なる。サイズとパワーを強調しているライバルのFord(フォード)のF-150 Lighting、Rivian(リヴィアン)のR1Tピックアップトラックとは対照的に、Canooのピックアップは小さめで、より遊び心のある外観だ。RivianのR1Tは全長218インチ(約553センチ)あるが、Canooのものは184インチ(約467センチ)だ。Canooはまた、航続距離は200マイル(約321km)超とうたっていて、この数字は他のEVトラックメーカーの300マイル(約482km)超にはるか及ばない。これらメーカーはいずれも曳航したときのレンジがどれくらいになるのか示していない。

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Canooは2017年にEvelozcityとして設立されて以来、かなり変容を遂げた。2019年にブランド名をCanooに変え、2020年12月には24億ドル(約2620億円)という時価総額でSPAC(買収目的会社)のHennessy Capital Acquisition Corp. と合併した

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同社にとって2021年はやや多難な年となっている。今回のニュースの1カ月近く前に共同創業者でCEOのUlrich Kranz(アルリッチ・クランツ)氏、法務部長Andrew Wolstan(アンドリュー・ウォルスタン)氏の辞任を発表した。2021年初めには最高財務責任者Paul Balciunas(ポール・バルシウナス)氏、パワートレイン開発の責任者も社を去っている。

Canooのスケートボードアーキテクチャは自動車メーカーHyundai Motor Group(現代自動車グループ)の目に留まり、Hyundaiは2021年2月にスケートボードデザインをベースにCanooとEVを共同開発すると発表した。しかし3月の投資家向け決算発表でクランツ氏の跡を継いでCEOに就任したTony Aquila(トニー・アクイラ)氏は、この取引は終わっているも同然だと述べた。

カテゴリー:モビリティ
タグ:Canoo電気自動車バス

画像クレジット:Canoo

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Nariko Mizoguchi