フェイスブックがライブショッピングを本格展開、米国で今週からイベント開催

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Facebook(フェイスブック)は今週立ち上げる「Live Shopping Fridays」イベントシリーズで消費者のライブストリーミングショッピング欲を刺激したいと考えている。このイベントでは大手ブランドが美容品やスキンケア、ファッションに関するコンテンツを毎週ライブストリームする。米国時間5月22日金曜日から7月中旬まで開催され、Abercrombie and Fitch、Bobbi Brown、Clinique、Sephora、Dermalogica、Alleyoop、Zoxといったブランドが参加する。

イベントは、大手ブランドにライブショッピングを手段として試すよう促し、そして消費者にFacebookでのライブショッピングを広く知らせることを意図している。

ブランドはさまざまな方法でライブショッピングイベントを活用する。例えば舞台裏のように見せたり「ハウツー」方式のビデオでプロダクトを紹介するためにクリエイターと提携したりする。

ライブストリームの間、視聴者はコメントや質問ができ、ブランドはそれらを読んで返事ができる。買い物客はプロダクトについてもっと知りたければ、動画を離れることなくストリームにあるプロダクトをタップできる。買いたい場合、カートに商品を加え、イベント中あるいはイベント後にいつでも精算できる。ブランド側は消費者への届け先情報を受け取り、もし消費者がオプトインすれば、電子メールアドレスや電話番号など他の詳細にもアクセスできるようになる。

小規模のトライアルやベータテストを経て、Facebookではライブストリームビデオショッピングが昨夏から提供されてきた。当初のトライアルでは中小事業者やデジタルファーストのブランドから関心が寄せられた、とFacebookは話す。

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新型コロナウイルスパンデミックもまたライブストリームビデオショッピングの浸透を促進し、ロックダウンによって必要不可欠でない事業が閉鎖されたとき、クリエイティブな事業者は顧客にリーチするのにライブショッピングに目を向けた。

画像クレジット:Facebook

直近では、 PetcoBobbi Brownといった大手ブランドがライブショッピングイベントを展開し、Petcoは慈善事業の一環として、Bpbbi BrownはメーキャップアーティストMichele Shakeshaft(ミッシェル・シェイクシャフト、上記写真)氏からのアドバイスを特集したライブストリームを行った。

「我々が考えているのは、eコマースが購入を驚くほど便利なものにするという方法です。ですので必要なときにスマホを取り出して購入し、商品が配達されます」とFacebookアプリコマース向けのプロダクトをリードするYulie Kwon Kim(ユリエ・クウォン・キム)氏は説明する。

「しかし購入はショッピングではありません。人々が行う多くのことは、何が新しいのかチェックするためにウィンドウショッピングしたり、あるいはエンターテインメントとして見たりといったことです。あなたが知らなかった素敵なものを発見します。ショッピングするとき、人々は往々にして目の前の人から意見を聞いたり、提案を受けたり、商品やコンテクストを見たりしたいものです」と同氏は話した。「そして人々はますますソーシャルメディアを通じて買うものを見つけたり、何を購入すべきか決めたりするようになっています」と付け加えた。

キム氏はまた、世界の消費者の約4分の3がFacebook、Instagram、Messenger、and WhatsAppを通じて買い物のアイデアを得ていて、約3分の2がソーシャルメディアが今や購入を決めるときに重要な情報ソースとなっていることに賛同していると指摘する。

画像クレジット:Facebook

Facebookはライブイベントが夏の間に多くの方法で消費者に案内される、と話す。もしあなたがブランドをフォローしているなら、そうしたブランドの参加を知らされる。またイベントが始まるとき、News Feedでも告知がある。そしてプラットフォームで今後展開されるライブショッピングストリームのスケジュールがFacebook Shopタブで案内される予定だ。

もちろんライブショッピングの潜在可能性を認識しているのはFacebookだけではない。

NTWRKPopshop LiveTalkshopliveDoteBambuser、その他のスタートアップはすでに中国で人気を得ているライブショッピングモデルを、パンデミックが始まる随分前に米国や他のマーケットに持ち込んだ。TikTokはライブショッピングをテストしていて、ここには米国でのWalmartとの展開も含まれる。

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一方、Amazonは自前のウェブサイトへライブストリームを取り込み、YouTubeは2021年初めにeコマースエクスペリエンス統合のベータテストを発表した。

Facebookに関していうと、ライブショッピングプラットフォームは精算時に適用される販売手数料のおかげで究極的には大きな収入源となるかもしれない。同社は2021年6月まではそうした販売手数料は免除している。この決定については、新型コロナパンデミック下で零細事業者をサポートするためのものだと同社は主張している。しかし手数料免除は現在進行中のライブストリームショッピングマーケット分野でFacebookが足がかりを得るのに役立っている。また、サードパーティトラッキングをめぐるAppleのプライバシー推進により広告事業が影響を受けるかもしれないことを考えると、Facebookは収入源を多様化させる必要がある。

FacebookのLive Shopping Fridaysシリーズは今週、米国でモバイルとデスクトップの両方で展開され、簡単にアクセスできるようFacebookのShop Tabも登場する。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:FacebookeコマースSNS

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi