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グーグルの「Wear OS」とサムスンの「Tizen」が統合、アップルのwatchOSに対抗

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モバイル分野で長年にわたって協力関係を築いてきたことを思うと、Samsung(サムスン)がGoogle(グーグル)のウェアラブル製品にあまり興味を示さないのはちょっとした驚きだった。ハードウェア大手企業のSamsungは、過去にAndroid Wearを弄んだことがあるものの、ここ数年は独自のオープンソースOS「Tizen(タイゼン)」の開発に注力してきた。

両社は米国時間5月18日、かつては競合関係にあった2つの製品を「統合プラットフォーム」として提供するパートナーシップを発表した。この提携の目的は、基本的に開発者がWear OS(ウェアOS)とTizenの両方に対応したアプリを一度に開発できるようにすることだ。そういう意味では、この提携は理に適っている。これまで両社にとって、サードパーティ製アプリの不足は何かと障害になっていたからだ。

さらにこの提携は、初代Apple Watch(アップルウォッチ)の登場以来、スマートウォッチ分野で圧倒的な強さを誇るApple(アップル)の後塵を拝してきた2つの企業が手を組んで対抗する好機でもある。

私たちは、@wearosbygoogleと@SamsungMobile Tizenの長所を組み合わせ、統合されたウェアラブル・プラットフォームを構築します。⌚ アプリの起動が早くなり、バッテリーの持続時間は長くなり、デバイスからアプリやウォッチフェイスまで、これまで以上に選択の幅が広がります。#GoogleIO

これまでWear OSは、数年前にAndroid Wearからブランド名を大きく変えるなど、すでにさまざまな紆余曲折を経てきたが、長年すっかり定着したとはいえず、ウェアラブル用オペレーティングシステムとして後れを取ったままだった。少なくとも今のところ、SamsungはWear OSを全面的に支持しているわけではなく「敵の敵は友」という状況に近いようだ。両社は、統一されたAPIを開発するとともに、おそらく現在のスマートウォッチにおいて最大の課題であるバッテリー駆動時間の向上など、それぞれのOSから最良の部分を引き出すために協力する。

「私たちは、ヘルスとウェルネスが消費者の関心事であることを理解しており、Googleとの新しい統合プラットフォームで、業界をリードするヘルス体験を構築し続けていけることに興奮しています」と、Samsungはブログ記事で述べている。「お客様がウェアラブル技術を使って健康状態をモニターするようになった現在、私たちはこうしたニーズに正面から応えていきます。世界最高水準のヘルステクノロジーを作り上げることで、ユーザーのウェルビーイングに対する取り組み方を向上させ、日々の生活に前向きな変化をもたらすことができるものと期待しています」。

Samsungは、Galaxy Watchの次世代バージョンが、このパートナーシップを活用した最初の製品になると付け加えたが、ハードウェア面に関する新たな情報はほとんど明らかにされなかった。おそらく来年にはWear OS界隈で大きな動きが期待できそうだ。何よりも、SamsungとGoogleの提携は、Wear OSの普及に向けて準備が整いつつあるということを示している。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:GoogleGoogle I/O 2021Wear OSSamsungTizenウェアラブルデバイススマートウォッチ

画像クレジット:Google

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)