グーグルがAndroid Studioの次バージョン「Arctic Fox」の最初のベータを発表

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米国時間5月18日、Google(グーグル)は開発者会議「I/O」で、Android Studio IDEの次バージョン「Arctic Fox」の最初のベータを発表した。Androidアプリの開発に関するツールをさらにたくさんIDEに直接取り入れることが主眼のアップデートだ。

Arctic Foxの新機能は多数あるが、Jetpack Composeの統合がおそらくこのアップデートの目玉だろう。Jetpack Composeは、Android向けのモダンなユーザーインターフェイスを構築するためのGoogleのツールキットだ。また、Android Studio内でCompose Previewを使ってさまざまな構成(テーマやデバイス)のプレビューを作成したり、プレビューを直接デバイスに展開したりできるようになる。さらにレイアウトのインスペクタで、開発者はレイアウトのレンダリングの結果(と理由)を簡単に把握できる。ライブアップデートができるようになり、変更を加えるとデバイスに直接ストリーミングされる。

Android Accessibility Test FrameworkもAndroid Studioに直接統合され、コンテンツの記述が抜けているとかデザインのコントラストが足りないなどアクセシビリティの問題点を開発者が見つけられるようになる。

画像クレジット:Google

Android自体のアップデートと同様に、これまで以上に幅広いフォームファクターに簡単に対応できるようにすることにも取り組んでいる。Wear OSアプリを開発するには、これまでは物理的にスマートウォッチを開発作業マシンに接続するか、たくさんの手順を踏んでスマートウォッチをペアリングしなくてはならなかった。今後は新しいWear OSペアリング機能を使ってスマートウォッチとスマートフォンエミュレータ(または実際のスマートフォン)をペアリングすればよい。わずか数クリックで完了する。

Wear OSに関する新機能として、Android StudioのWear OSエミュレータに心拍数センサーが追加された。Android Automotiveエミュレータにはクルマのセンサーのデータをリプレイして開発とテストのワークフローに役立てる機能が搭載された。

MacでAndroid Studioを使っている開発者にとっての朗報は、GoogleがAppleシリコン(ARM64)アーキテクチャに対応したAndroid Studioの最初のプレビューも発表したことだ。

画像クレジット:Google

【編集部】Arctic Foxとはホッキョクギツネのこと。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:GoogleGoogle I/O 2021Android Studioベータ版

画像クレジット:Jim Zuckerman / Getty Images

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Kaori Koyama)