ソフトウェア
Google I/O 2021(イベント)
Google / グーグル(企業)

Googleフォトに「思い出」の新機能や鍵つきフォルダーなどが追加

次の記事

次世代型のイメージ認識型高速セルソーティング技術開発を手がけるシンクサイトが28.5億円のシリーズB調達

Google(グーグル)は10億ユーザー以上が使っている同社のGoogleフォトのさまざまなアップデートを、米国時間5月18日のI/Oデベロッパーカンファレンスで発表した。同イベントは新型コロナの影響によりストリーミングによるバーチャル開催となった。同社はLocked Folders(鍵つきフォルダー)、過去の出来事を思い出すための新しいタイプのフォト「Memories(思い出)」、複数の静止画をアニメーション化する新機能「Cinematic moments”(シネマティック・モーメント、映画のような瞬間)などを発表した。

現在、Googleフォトには写真と動画が4兆件以上保存されているが、そのほとんどは一度も見られたことがない。これを変えるために、GoogleはAIを応用した機能を開発して、ユーザーが人生の大切な瞬間を振り返る手助けをしてきた。2019年に公開された「思い出」では、Googleフォトが人物、アクティビティ、趣味などに焦点を当てた写真と動画を探し出したり、先週のハイライトを見せたりしている。

Google I/Oで同社は、新しいタイプの「思い出」を追加すると発表し、「little patterns」と名づけた。little patternは機械学習を使って、形や色などの似ている写真を3枚以上見つけて、パターンとしてハイライトする。

画像クレジット:Google

例えばGoogleのあるエンジニアがお気に入りのオレンジ色のバックパックを背負って世界旅行に行くと、Googleフォトはそのバックパックが映っているパターンを世界中の写真から認識する。しかしパターンは、リビングルームのソファのように識別可能な家具のある部屋で撮ったありふれた家族写真でもよい。そういう写真は、それ自身では似ているように思えないが、時間とともに集めるとちょっと興味深いコレクションが作れる。

Googleは「Best of Month Memories(月間ベストの思い出)」や「Trip highlights(旅のハイライト)」を作って写真グリッドに載せ、ユーザーが削除したり名前を変えたりできるようにする。誕生日や休日を祝うイベントの「思い出」もある。こうしたイベントは、さまざまな要素の組み合わせに基づいて識別される、とGoogleはいう。写っているバースデーケーキやはハヌカの燭台などの物体を認識したり、わかっている日付の一致を検出したりする。

画像クレジット:Google

Best of MonthとTrip highlight Memoriesは今日から公開され、フォトグリッドに現れる。これからは自分が祝ったイベントや瞬間に関わる「思い出」が見られるようになる。

画像クレジット:Google

Cinematic Momentsは、2021年流行したMyHeritageの「deep nostalgia(ディープ・ノスタルジア)」テクノロジーをちょっと思い出させる。ユーザーが遠い過去の大切な人の写真をアニメ化 する機能だ。ただし、Googleの場合は古い写真に息を吹き込むのではなく、いくつかの写真をつなぎ合わせて、アクションや動きの雰囲気を作り出す。

関連記事:MyHeritageが古い家族写真をディープフェイク技術でアニメーション化

Googleの説明によると「良い」写真を1枚シェアするために同じ場面の写真を何枚も撮ることがよくある。動いているものを捉える時は特にそうで、じっとしていられない小さな子どもやペットなどだ。

画像クレジット:Google

新しいCinematic momentsは、2020年12月に公開された機械学習を使ってヴィヴィッドな3Dバージョンの写真を作るCinematicフォト機能を元に作られている。画像処理とニューラルネットワークを使って連続するほとんど同じ写真をつなぎ合わせることで、Googleフォトは複数の写真のギャップを埋めて新たなフレームを作り、生き生きと動く画像を生み出すことができる。この機能の公開日はまだ決まっていない。

もちろん、過去の瞬間が必ずしも再会に値しないことはさまざまな理由により起こりうる。Googleは特定の写真や期間をMemoriesから消去する方法を提供しているが、新たな管理方法を追加しており、2021年の夏には既存のツールを見つけやすくする予定だ。中でも力を入れているのが、トランスジェンダーコミュニティと協力している取り組みで、この人達にとって過去の写真を再訪するのは苦痛になりうる。

近いうちにユーザーは、「思い出」から特定の写真を取り除いたり、Best of Month Memoriesを削除したり、自分が祝ったイベントの「思い出」を名前を変えたり削除したりできるようになる。

画像クレジット:Google

今回加わった便利な新機能がLocked Folderで、自分だけの写真を置くためのパスワードで保護された場所だ。多くのユーザーがスマホの写真をGoogleのクラウドと同期しているが、スマホで写真を誰かに見せたりテレビに繋いで見せることもある。もし写真ギャラリーがプライベート写真で埋まっていると困ったことになる。

画像クレジット:Google

この機能はPixel(ピクセル)端末で最初に提供され、ユーザーは写真とビデオを自分のカメラから直接鍵付きフォルダーに保存することもできる。他のAndroid端末も2021年中にアップデートされる予定。

関連記事
グーグルがAndroid 12の最新情報を公開、近年最大級のデザインアップデート、新ベータ版配信開始
Chromeに漏洩パスワードを自動的に修正する新機能、グーグルのAIテクノロジー「Duplex」を利用
事前トレーニングなしでより自然に会話できる新AI言語モデル「LaMDA」をグーグルが発表
今、Androidは30億台のアクティブデバイスに搭載されている
グーグルが「折りたたみ式」にフォーカスしたAndroidディベロッパー向けアップデートを追加
グーグルが次世代カスタムAIチップ「TPUv4」を発表、1ポッドでエクサフロップ以上の処理能力
グーグルの「Wear OS」とサムスンの「Tizen」が統合、アップルのwatchOSに対抗
Googleがオンラインショッピング拡大でShopifyと提携

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:GoogleGoogle I/O 2021Googleフォト写真機械学習

画像クレジット:Google

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook