F8 Refresh(イベント)

フェイスブックがInstagram用Messenger APIの正式導入を開始、すべての開発者や企業が利用可能に

次の記事

食品ロス削減のフードシェアリング「TABETE」運営のコークッキングが1.5億円のプレシリーズA調達をクローズ

Facebook(フェイスブック)は、毎年開催している開発者会議「F8 Refresh(F8リフレッシュ)」(2021年は例年より規模を縮小し、バーチャルでの開催となる)に先立ち、いくつかのニュースを発表した。そのうちの1つは、すべての企業がMessenger(メッセンジャー) APIを活用してInstagram(インスタグラム)ユーザーの顧客と対話できるようになるというものだ。この機能は、まず世界中のすべての開発者に開放され、企業に対しては段階的なアプローチがとられる。

フェーズ1では、フォロワー数が1万人以上10万人未満のInstagramアカウントがこのAPIに接続される。続いてフェーズ2として、2021年7月よりフォロワー数が1000人以上1万人未満のアカウントにまで拡大される。残りのアカウントは第3四半期までに利用可能になる予定だ。

このInstagram用Messenger APIは、2020年10月に一部の企業を対象としたクローズドベータとして発表されたもので、30の開発者と700のブランドが参加した。今後はInstagramを利用して顧客との交流を図るすべてのブランドや組織が、この機能を利用できるようになる。

関連記事:FacebookがMessenger APIでInstagramもサポート、ソーシャルショッピングを強化

このツールで重要な点は、企業にとってFacebookのプラットフォームをさらに広く活用する方法が大きく前進することだ。

これまで、顧客とメッセージのやり取りによる交流を望むブランドは、Instagramを直接利用するか、Facebookの統一ビジネス受信箱を使う必要があり、特に大量のトラフィックを扱う企業や、顧客との交流をより広範な顧客サービスのデータベースと連携させたい企業にとっては、できることに制限があった。

これに対し、Messenger APIは、企業やブランドがコミュニケーションの管理に使用しているサードパーティ製アプリケーションに統合することができる。例えば、Hootsuite(フートスイート)やSprinklr(スプリンクラー)のようなソーシャルメディア管理プラットフォームや、保証情報やロイヤルティカード番号などの顧客データを取り込むことができるCRMアプリケーションなどだ。

Facebookによると、クローズドベータの結果から、ブランドや企業はコミュニケーションを1カ所で管理できるもっと良い方法を求めていること、そして多くの企業がコミュニケーションやワークフローを効率よく管理するために、ソフトウェアへの投資を増やしていることがわかったという。これらの点において、Messenger APIをInstagramに拡張することは、長く必要とされていた機能だった。

Messenger APIをInstagramに拡張する動きは、いくつかの点で理に適っている。まず、FacebookがInstagramの商業的な可能性をどのように活用するかについて、以前から積極的に取り組んできたこと。それは広告に留まらず、ブランドや企業とユーザーとの会話や、最近ではショッピング機能の強化などの分野にまで拡大している。また、Facebookは、現在Instagramユーザーの90%が少なくとも1つの企業をフォローしていることを指摘しており、両者間の会話を管理するためのより良いルートを作ることは、必然的な動きだったと言える。

Facebookは同時に、同社が擁するさまざまなアプリやプラットフォーム、すなわちFacebook本体、Messenger、WhatsApp(ワッツアップ)、Instagram、Oculus(オキュラス)などの連携を高める方法にも取り組んできた。それはユーザーがアプリやプラットフォームの枠を超えて交流できるようにするだけでなく、企業にとってはより統合されたソーシャル戦略を可能にするものだ。Messenger APIはもともと、ブランドがMessenger上でボットを使ってユーザーと会話したり、会話を管理するために開発されたものであり、そのサポートにInstagramを加えることは、前述の2つの大きな戦略に合致する。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:FacebookFacebook MessengerInstagramF8 RefreshAPI

画像クレジット:Facebook

原文へ

(文:Ingrid Lunden、翻訳:Hirokazu Kusakabe)