ロボタクシーでモビリティの革命を目指すクロアチアのRimac Automobili

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オフィス再開に向けて大手テック企業はそれぞれ柔軟なワークモデルを検討中

クロアチアで電動ハイパーカーとその構成部位を開発しているRimac Automobiliの創業者でCEOのMate Rimac(メイト・リマック)氏が、3年ほど前に電動ロボタクシーの企業を立ち上げた。

現在、ステルスで操業している同社に関する情報は乏しい。今週はリマック氏はTechCrunchのTC Sessions:Mobility 2021で、見せられるものが揃うまではその別企業を隠しておきたい、と述べた。

リマック氏は、その電動ロボタクシー企業について、やや詳細を語った。それによると、会社のオフィスはクロアチアと英国にあり、それ以外の国に置くこともある。同社はグローバル企業を目指していて、今作っているプロダクトは2022年の早くに披露できる。

リマック氏はインタビューで次のように答えた。「なぜステルスを維持するかというと、この業界には熱気に満ちているからです。PowerPointのプレゼンしかない企業がたくさんあり、大きなものを発表するが、何も出てこないこともあります。そんな企業にはなりたくないので、まず実際に大量の仕事をしたい。約束は少なく、提供は多めにでいきたい」。

その企業の存在さえ知らない人がほとんどだったが、地元紙がクロアチア運輸省への提出文書をすっぱ抜いてから状況はやや変わった。その文書は、電動自律車を利用する都市部のモビリティエコシステムのプロジェクトを提案していた。その文書が見つかったのは不運だったとリマック氏は言いつつ、自分の仕事はもっと正しく公表したいと述べた。

「私たちはハイパーカーの企業だと思われています」とリマック氏はいうが、それは同社が大資産家の個人を対象にしていると見られている、という意味だ。実際にRimac Automobiliが披露した同社のConcept 2の製品バージョンは、Neveraと命名され244万ドル(約2億7000万円)の値札が付いている。「現在、長期的な視野に立ってとても多くのことに取り組んでいます。モビリティが新しくなれば社会が変わるだろうと私は考えています。たとえばスマートフォンは、電話業界だけを変えたわけではなりません。AppleはNokiaをディスラプトしただけでなく、私たちの生活を変えました。私たちがつかむ次の大きな変化は、きっとモビリティでしょう」とリマック氏はいう。

リマック氏は、センサーやクルマの設計など、自動運転システムの細部については寡黙だ。

「全体像を見ずに個々の構成要素を重視している人がとても多い。例えば自動運転のシステムだけ、など。しかし差別化要因になるのは、そうした個々の構成部位ではないと私は考えています。自律的モビリティのエコシステムの中にこそ、もっと別の差別化要因があると私は信じています」。

その後リマック氏は、ロボタクシーのユーザー体験が彼が注力している分野の1つであり、他社が開発しているものとは異なるものになる、と付け加えた。

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カテゴリー:モビリティ
タグ:電気自動車ロボタクシー

画像クレジット:Rimac Automobili

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Hiroshi Iwatani)