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新型ワイヤレスイヤフォン「Beats Studio Buds」発売、Android / iOS高速ペアリング、ノイキャン搭載で税込1万7800円

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2019年に発売された時、Powerbeats Proは際立っていた。2年以上が過ぎた今も、市場で最もバランスの取れたワイヤレスイヤフォンの1つであり続けている。変わって欲しい点はもちろんいくつかある。2019年当時でさえ、ケースがあきれるほど大きかった。2021年になると、当時のケースはいっそうばかばかしく見える。そして、もちろん、ノイズキャンセリングは中級イヤフォンではほぼ標準になった。

数週間にわたる噂とリーク(世界一有名なアスリートの耳に着けられたあからさまなチラ見せを含む)を経て、Beats(ビーツ)の最新商品がついにベールを脱いだ。Beats Studio Buds(ビーツ・スタジオ・バッズ)の登場だ。これは、同社がすかさず述べたように、Powerbeats Proを置き換えるものではない。それも販売され続ける(しかし独自のアップグレードがない、ともいっていない)。

BeatsはApple(アップル)傘下ではあるが、このブランドはほとんどの面で従来どおり経営されている。Appleが手をつけるはるか以前から、大成功を収めたブランドだった。だから、明らかに壊れているもの以外は直さないことを選んだ。そして、テクノロジーは明らかに両陣営で共有されているが(たとえばPowerbeatsはH1チップを使っている)、Appleは自社ブランドのオーディオ製品(AirPodsなど)とBeats製品群との間に明確な線を引いている。BeatsがAppleのイベントに決して登場せず、翌週大きな発表をするのには理由がある。

画像クレジット:Brian Heater

AirPodsと比べて、Beatsの製品ラインは少々複雑だ。新しいStudio Budsは完全ワイヤレスイヤフォンだが、名前は同社の高級オーバーイヤーヘッドフォンから借りている。しかし新しいBudsはPowerbeats Proより本体もケースも明らかにコンパクトだ。さらに注目すべきこと、そして正直驚いたのが、その価格だ。

150ドル(日本では税込1万7800円)のStudio Budsは、発売から2年経ったPowerbeats Proの実勢オンライン価格である160~200ドル(約1万7600〜2万2000円)よりも少し安い。発売時は250ドル(約2万7500円)だったことを忘れてはいけない。さらに、AirPodsよりも50ドル(約5500円)安く、Galaxy Buds(ギャラクシー・バッズ)よりも20ドル(約2200円)安い。手に入る内容を考えればうれしい価格だ(ただし280ドル[日本では税込3万3000円前後]のソニー WF-1000XM4をレビューしたばかりなので私の基準が少々ずれているかもしれない)。

このソニー製品はもちろん別格だ。多くの人のためには他の中級ヘッドフォンと比較するほうがずっとフェアだろう。その意味で、Studio Budsの性能はかなりよい。最大の新機能はアクティブノイズキャンセリングで、これはPowerbeats Proが発表された時には標準からほど遠かったこと思い出して欲しい。しかし昨今ではこの価格帯でこれがないと大きな欠落に感じてしまう(Googleさん、あなたのことだよ)。

画像クレジット:Brian Heater

もう1つ最初に触れる興味深い機能が、iOSとAndroid双方との高速ペアリングで、Studio Budsはその方面の先駆者となった。これがApple製品から出てきたのがちょっとおもしろいが、Appleはその部分でちょっとした自由を手に入れたのかもしれない。これは小さなことだ。つまるところ、ほとんどの人はiOS / Androidのワンタッチペアリングを1度しか使わないのだから。しかし、製品をできるだけ多くの潜在顧客に利用しやすくすることの利点は数多くある。

関連記事:【レビュー】ソニー新型「WF-1000XM4」は高性能ワイヤレスイヤフォンの新基準、2年待っただけの価値がある

新しい流線型デザインを私は気に入っている。上で述べたように、ケースはPowerbeatsよりずっと小さい。それでありながらStudio Budsの公式バッテリー寿命はイヤフォン単体で8時間、ケースを含めて計24時間だ。これはかなりの持続時間で最近急速に標準となりつつある。ケースの底面にはUSB-Cポート(AppleオンリーのLightningを離れた)があり、5分間の充電で1時間の再生時間を得られる。

画像クレジット:Brian Heater

ケースはAir Pods Proより幅が広く少し厚いが、楽にポケットに入る。少々安っぽいプラスチック感はあるが、マットフィニッシュの感触は悪くない。ブランディングはBeatsでは普通のうるささで、大きな白いボールド体の「b」が黒の背景に置かれている。イヤフォン本体にもロゴがあり、位置によって 「9」にも「6」にも見える。ケースのフタはカチッと閉まり、イヤフォンはマグネットですっきり収まる(ただしPowerbeats同様、正しい向きを見つけるのに少々コツがいる)。

イヤフォンもかなりコンパクトだ。イヤーフックはなくなった。正直これは賛否の分かれるところだ。私はPowerbeats Proのイヤーフックがいいと思わなかったが、イヤフォンのデザインによって耳に痛みを感じる人がいることを考えれば、負荷を耳たぶにかけるイヤーフックは最も心地よい選択肢だろうと感じている。

このStudio Budsはかなり快適で、私は着けたままワークアウトできたが(防水性能はIPX4)、ずれないようにするのに苦労したことも何度かあった。もちろんこれはPowerbeatsにはなかった問題だ。絶対に動いて欲しくないなら、ちょっと押し込んで固定することをおすすめする。

Beatsが復活させてくれたデザインで私の大のお気に入りなのがハードウェアボタンだ。Powerbeatsにもあったが、Studio Budsにもあった。気持ちの良いかすかなクリック感は完全タッチ式ボタンよりも好きだ。シングルクリックで再生 / 一時停止、長押しでアクティブノイズキャンセリングのオン / オフができる。

画像クレジット:Brian Heater

アクティブノイズキャンセリングはもちろんうれしい新機能だ。周囲の雑音に対してよい仕事をするが、ハイエンドシステムと同じ感覚を得ることはできない。音質もここ数年進歩している。Beatsは8.2 mmドライバーとさまざまな工夫によってこの価格帯として十分な音を提供している。「ボーッと座ってクラシカルソナタやエクスペリメンタルジャズのレコードの機微を楽しむ」イヤフォンではないが、「日常生活をしながら音楽やポッドキャストを聴く」には堅実なヘッドホンだ。

このイヤフォンにはよいところがたくさんあり、Powerbeats Proよりずっといい2021年の買い物だ。たとえ先行機種が発売された時ほど革新的ではないとしても。

Beats Studio Budsは本日予約受付開始で、6月24日に出荷予定だ。

【Japan編集部注】Beats Studio Budsの日本での価格は税込1万7800円。今夏発売予定となっており、希望者は通知を受けることができる。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleBeatsイヤフォン

画像クレジット:Brian Heater

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(文:Brian Heater、翻訳:Nob Takahashi / facebook