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さらば履歴書、リモートワーク化が進む中、スキルテストで人材採用するサービスTestGorillaが人気

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2020年のパンデミックに際して、各企業は体制を立て直すために奔走したが、その中で1つのことははっきりしていた。リモートワークへの移行が誰もが予想していたよりも早く始まったということだ。それにともない、企業が新しい人材を採用する方法も根本的に変わった。そこでの問題は、危機的状況の中で、マネージャーたちが手間をかけて履歴書を選別するのか、それとも履歴書よりもスキルを評価することが急いで求められることになるのかということだ。

あるスタートアップが、この状況を上手く利用する決意を行った。

オランダのHRテックスタートアップのTestGorilla(テストゴリラ)が、短いスキルベースのテストで人材を採用する方法を生み出した。この方法を使えば、見栄えのよい履歴書が生み出す無意識のバイアスを取り除くことでスキルのない者を目立たせてしまうことを防ぐことができ、一方スキルはあるものの十分な要件を満たさない者を採用することを防ぐこともできる。

同社によれば、その賭けは成功し、9カ月後にはNHS(英国国民保健サービス)、ソニー、PepsiCo(ペプシコ)、Bain & Company(ベイン&カンパニー)などをはじめとする1500社以上の顧客を獲得したという。

このたびTestGorillaは、SaaS専門のVCであるNotion Capitalが主導し、Partech、Jeff Weiner(ジェフ・ワイナー)氏のNext Play Ventures、Indeed(インディード)の共同創業者であるPaul Forster(ポール・フォレスター)氏、Peakon(ピーコン)の共同創業者であるPhil Chambers(フィル・チェンバース)氏、Justworks(ジャストワーク)の共同創業者であるIsaac Oates(アイザック・オーツ)氏らが参加したシード資金調達ラウンドで、1000万ドル(約11億2000万円)を調達した。

TechCrunchの知るところ、このラウンドでは熱い争奪戦が繰り広げられ、複数の個別オファーを受けた後、わずか2週間でクローズした。

連続企業家のWouter Durville(バウター・ダフィール)氏とBain & Companyの元パートナーであるOtto Verhage(オットー・ハファーハ)氏が立ち上げたTestGorillaは、リモートから、認知能力、ソフトスキル、特定の仕事に対するスキル、カルチャーフィット、モチベーション、言語能力などを評価する。履歴書によるスクリーニングを置き換えることで、同社は採用プロセスにおける無意識のバイアスを取り除く手助けをする。

TestGorillaの共同創業者であるバウター・ダフィール氏は、電話で私にこう語った「私たちがバイアスをなくせるのは、採用をデータに基づいて行っているからです。わたしたちがお勧めしているのは、ただ履歴書を眺めて、その中に書かれた有名ブランドの名前や、その人の顔写真や、その人とのつながりなどを見るのではなく、私たちのテストを使って、仕事の成功につながると思われる、認知能力や企業文化に合う性格といった、さまざまな項目をテストするということです。そして、すべてのデータに基づいて自動的にソートし、お客さまの目の前にすべての候補者をベストからワーストまで並べて表示し、誰をその先の採用プロセスへと進ませるかを決定していただくのです」。

Notion CapitalのジェネラルパートナーのJos White(ジョス・ホワイト)氏は次のようにいう「これはすばらしい投資です!ほとんどのVCが参加を希望した、競争率がとても高いラウンドでした。彼らは、より民主的で、よりグローバルで、究極的には仕事の成功を予測するために非常に適したプラットフォームを使って、文字通り採用プロセスを大変革しようとしています。企業は人材の激しい争奪戦を繰り広げていますが、手にしている武器は小型ナイフだけなのです。TestGorillaは、新しい人材プールを切り拓き、障壁を取り除き、候補者と企業がお互いを見つけられるようにします。当社はこのラウンドを主導していますが、エンジェル投資家たちは文字通りHRテック業界の有力者たちです。なぜなら、彼らはこの会社が採用の未来を示していて、企業が直面している多くの課題に対処していることを理解しているからです」。

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カテゴリー:HRテック
タグ:TestGorillaオランダ資金調達人材採用

画像クレジット:TestGorilla

原文へ

(文:Mike Butcher、翻訳:sako)