大富豪による宇宙飛行レースも最終局面、ヴァージンのブランソン氏がアマゾンのベゾス氏より早く大気圏外へ

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2人の大富豪がカーマン・ライン(高度約100キロメートル)へのラストスパートで先頭を争っているが、Richard Branson(リチャード・ブランソン)氏が7月11日にVirgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)の宇宙船で飛行し、現地時間7月20日にBlue Origin(ブルーオリジン)の New Shepard(ニューシェパード)カプセルでの飛行を予定しているJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)を僅差で抑えるかもしれない。誰が勝つにせよ、ここでの真の教訓は、十分な資金があれば、本当に何でもできるということだ。

このニュースは、Virgin Galacticからの発表という形をとった。次の試験飛行の打ち上げウィンドウが米太平洋時間の7月11日午前6時に始まること、このミッションが2人のパイロット、3人のスペシャリスト、そして1人の大富豪というフルクルーを乗せた初めてのミッションになることが述べられている。(ブルーオリジンは独自の発表を行った)。

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Dave Mackay(デイブ・マッケイ)氏とMichael Masucci(マイケル・マスッチ)氏がVSS Unity宇宙船を操縦、チーフ宇宙飛行士インストラクターのBeth Moses(ベス・モーゼス)氏が飛行を監督、リード・オペレーション・エンジニアのColin Bennett(コリン・ベネット)氏が機内の設備と手順を監視、政府業務・研究業務担当副社長のSirisha Bandla(シリシャ・バンドラ)氏がフロリダ大学の微小重力実験を担当、最後にリチャード・ブランソン卿が「民間宇宙飛行士としての経験を評価する」としている。つまり、ブランソン氏は初めての一般人の旅客となる。

「私は、宇宙が私たち全員のものだと心から信じています」と、宇宙旅行会社の大富豪の創業者で個人的な出資者でもあるであるブランソン氏は、同社のプレスリリースで述べた。「16年以上にわたる研究、エンジニアリング、試験を経て、Virgin Galacticは新たな商業宇宙産業の先陣を切っており、宇宙を人類に開放し、世界を良い方向に変えようとしています。誰もが宇宙にアクセスできるようにするという夢を持つことと、信じられないようなチームが一丸となってその夢を現実のものにすることは別のことです。すばらしいミッションスペシャリストの一員として、未来の宇宙飛行士の旅を検証し、Virginに期待されているユニークな顧客体験を提供する役割に貢献できることを光栄に思います」。

このミッションは、Virgin Galacticの他の分野におけるスタイルと同様に、通常の方法で高い高度まで飛行した後、ロケットエンジンを搭載したVSS Unityが飛行機から切り離され、一般的に(誰もがそうとは限らないが)宇宙との境界であると考えられている80キロ以上の高さまで迫る。ブランソン氏は、将来のVirgin Galacticの宇宙旅行者が受けるのと同じ訓練を受け、もちろん同じ青い特別スーツを着用する。

すべてが計画通りに進めば、ブランソン氏はベゾス氏よりも1週間強早く宇宙に到達し、おそらく長年の賭けに勝つことになる。

ベゾス氏は(遅れをとっているものの)7月20日に、より伝統的なロケットであるBlue OriginのNew Shepardで、同氏の弟と幸運なチケットホルダーとともに宇宙へ向かう予定だ。幸運でリッチな、ということだ。つまり、このチケットはオークションにかけられ、2800万ドル(約31億円)で未公表の人物が落札した。

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しかし、同社は7月1日、初の有人飛行の4人目の乗客が、1961年に女性宇宙飛行士を養成したNASAのマーキュリー13プログラムの最初の卒業生であるWally Funk(ウォーリー・ファンク)氏であると発表した。当時、ミッションはキャンセルされ、ファンク氏は宇宙に行くことはなかった。50年間待ち続けた同氏に、ようやくチャンスが巡ってきたようだ。

カテゴリー:宇宙
タグ:Virgin GalacticBlue OriginJeff Bezos民間宇宙飛行

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Nariko Mizoguchi