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退院後、母乳育児の悩みをバーチャルカウンセリングで継続的にサポートするSimpliFed

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赤ちゃんへの授乳にはさまざまな形があるが、人生の新たなマイルストーンとなるこの時期は、親がなかなかサポートを受けられないと感じる領域でもある。

SimpliFedは、ニューヨーク州イサカを拠点に、バーチャルで授乳および赤ちゃんの摂食支援プラットフォームを提供する企業だ。同社はThird Culture Capitalが主導したプレシードラウンドで、50万ドル(約5500万円)の資金を調達したと発表した。

SimpliFedの創業者兼CEOのAndrea Ippolito(アンドレア・イポリート)氏(画像クレジット:SimpliFed)

バイオメディカルエンジニアで、2人の子供の母親でもあるAndrea Ippolito(アンドレア・イポリート)CEOがSimpliFedのアイデアを思いついたのは3年前のこと。第一子を出産した後、授乳に苦労した彼女は、そうした経験をしているのは自分だけではないことに気づき、誰もが乳幼児の授乳に関する情報やサポートにアクセスできるような方法はないかと考え始めた。

イポリート氏はTechCrunchに次のように語った。「退院後は、私たちにとって肝心なときです。これはメディケイドにおける大きな問題であり、単にアクセスを増やすだけではなく、授乳のための継続的なサポートを提供し、(そのプロセスに支払いを提供するために)健康保険という難問を解決することが重要です。当社は、母親がどのように授乳するかにかかわらず、乳児の食事摂取ゴールを達成し、各々の母親にとって授乳がどのようなものであるかを理解する手助けをしたいと考えています」。

米国小児科学会は、母親が最長6カ月間授乳することを推奨している。しかし、米国疾病対策予防センター(CDC)によると、60%の母親が、母乳量や赤ちゃんがうまく吸わないトラブル、病気、サポートのない職場環境などの理由で、意図した通りの期間授乳していないと推定されている。

SimpliFedのプラットフォームは、赤ちゃんの栄養状態に関するエビデンスに基づいた情報を提供する、誰もジャッジされることのないゾーンだ。このプラットフォームは、出産前後に母親と赤ちゃんが受ける典型的なケアに取って代わるものではなく、問題が発生したときにサポートを提供するものだと、イポリート氏は述べている。ラクテーションエキスパートによる初回15分のバーチャルコンサルテーションは無料で、その後の60分のセッションは1回100ドル(約1万1000円)で予約できる。また、継続してケアを受けたいクライアントのために、将来的なメンバーシップオプションも予定されている。

今回の資金は「テレラクトレーション」プラットフォームをさらに発展させ、会社の拠点拡大に向け、従業員を追加雇用するために使用されるとイポリート氏は述べている。このプラットフォームは、1000人の母親と共同でプログラムを設計するための臨床研究に向けて準備を進めている。また長期的な目標として、医療保険のネットワークに入り、保険プランから支払いを受けることを目指し、支払者やプロバイダーとの関係を構築していきたいと考えている。

Third Culture CapitalのマネージングパートナーであるJulien Pham(ジュリアン・ファム)氏は、10年前に「MIT Hacking Medicine(MIT ハッキングメディスン)」ハッカソンでイポリート氏と出会ったという。医師でもある彼は、赤ちゃんに最適な栄養を提供することがいかに大きなチャンスであるかを身をもって体験した。

「米国の文化は年々進化しており、ミレニアル世代の母親たちは、これまでとは求めるものが違います。その点、SimpliFedは適切なタイミングで登場したといえるでしょう。アンドレア(・イポリート)は、まさにダイナモです。私たちは彼女のエネルギーと、母親として彼女自身がその最前線にいるところが気に入っています。この問題に取り組むには彼女が最も適任であることから、当社は彼女を支援します」。

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(文:Christine Hall、翻訳:Aya Nakazato)