米アマゾンがAlexa搭載の初の自社ブランドテレビ2種発売へ

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本物の人間そっくりに答えるAI音声アシスタントでカスタマーサービスを自動化するPolyAI

米Amazon(アマゾン)が43インチのAmazon Fire TV Editionを発売するために2017年にサウスカロライナ拠点のElement Electronics(エレメント・エレクトロニクス)とチームを組んで以来、これは必然だったように感じる。Amazonはまた、人気の音声アシスタントを搭載するためにサードパーティーのテレビ会社数社とも提携したが、同社は9月9日、2種のスマートテレビFire TV Omniシリーズと4シリーズを投入し、さらに一歩踏み込むことを明らかにした。

同社はこれらを「初のAmazon製スマートテレビ」と呼び、すでに作られて他の会社のブランドで展開されているものに音声テクノロジーを搭載するのではなく、ゼロから作った独自のテレビであることをほのめかしている。

Fire TV Omniシリーズが主力製品で、もう1つのものよりもプレミアムだ。しかしその価格は予定どおりであれば、410ドル(約4万5000円)からとかなり安めだ。前述のAmazonブランドのElementシステムより40ドル(約4400円)安い。

「スマートテレビは何十年も出回っていますが、それらが本当にスマートだとは思いません」とAmazon副社長のDaniel Rausch(ダニエル・ラウシュ)氏は話す。「顧客が本当に欲するであろうものに比べて、それほど有能ではありません。多くの場合、テレビは受動的な経験を提供します。相互にやり取りするのは複雑で難しいものです。我々のリビングルームにはさまざまな種のデバイスやコンテンツエクスペリエンスがあります。それを顧客側で調整するのは、おそらく複雑さが増すばかりだと思います。音声とアンビエントコンピューティングでもってテレビはより多くのことができるようになり、顧客のためにテレビはよりスマートになる可能性を秘めていると確信しています」。

SamsungやLGがしのぎを削る(何十年も噂されているAppleテレビはこれまでのところ実を結んでいないようであるにしても)競争の激しい分野にAmazonは参入しようとしている。当然、AmazonはAlexa統合とは区別しようとしている。Omniの方はテレビ視聴から音楽、ゲームまでさまざまなアクティビティに音声を使うために遠距離テクノロジーを活用している。

システムは最近導入されたAlexa会話を採用し「Alexa、何を観たらいい?」(このコマンドはベータ版では2021年後半までは使えない)「Alexa、Netflixのコンテンツを再生して」(同様に秋までは使えない)といったコマンド、そしてTikTokでも同様のコマンドなど、より自然な感じでアシスタントに尋ねる方法を提供している。人気を博しているソーシャルネットワークのTikTokは英国、ドイツ、フランスのFire TVでの提供が始まり、間もなく北米でも展開される。もしすごくのめり込んでいるなら最大75インチのスクリーンでショートビデオを観ることができる。

画像クレジット:Amazon

Omniのサイズは43、50、65、75インチで、解像度はすべて4Kだ。HDR10、HLG、Dolby Digital Plusが実装され、2つの大型モデルはDolby Visionもサポートしている。Omniと安めの4シリーズの違いはさほど多くはないようだ。4シリーズは370ドル(約4万1000円)からで、サイズは43、50、55インチ。こちらも解像度は4Kとなっている。この2つのラインナップの最大の違いは、4シリーズが近接のAlexa対応能力をリモートにビルトインしていることだ。Omniの方は遠距離テクノロジーを搭載している。

新しいテレビは2021年10月に発売される。

画像クレジット:Amazon

テレビには新Amazon Fire TV Stick 4K Maxがついてくる。55ドル(約6000円)するこのストリーミング用スティックは、高パフォーマンスを約束するクアッドコア1.8GHzプロセッサと2GBのRAMを内蔵し、上記の多くの音声機能を提供する。スティックはWi-Fi 6、そして当然のことながらAmazonのゲーミングサービスLunaにも対応する。

おそらく少々驚くのは、Pioneer(パイオニア)の社名が入っていることだろう。儲けが少ないために愛しのプラズマから撤退して数年、PioneerはAlexaリモートとセットになった新しい4Kでテレビ分野に戻ってくる。43インチのバージョンは9月にAmazonとBest Buyで発売される予定で、50インチの方はその2カ月後になる見込みだ。

一方、東芝のテレビには遠距離テクノロジーがビルトインされている。55、65、75インチの3モデルで、2022年春発売の予定だ。

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi