NFTを使った新プロジェクト、まだルールも存在しないが価値を生み出す「Loot」に熱中するのか?

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米国時間8月27日、Dom Hofmann(ドム・ホフマン)はNFTというレンズを通してゲームを見たり、ゲームを作成したりする新たなプロジェクトの1つ、Loot(ルート)の立ち上げについてツイートした。

「NFT」「ガス代」「ミンティング」という言葉が聞き慣れないなら、手短に説明する。このプロジェクトは、ユーザーがお金を出して、暗号資産や一般的には絵(または懐疑論者が喜んで使うJPEG)など他のデジタル収集品の保存に使用しているものと同じウォレット(Rainbowなどのアプリ)に保存できる、ユニークなアイテムリストを作成するものである。

もう一度いう。ユニークなアイテムリストである。芸術作品や、品質比較のための統計、そのような統計の情報源となるゲームルールなどではない。

人々はそういったユニークなリストを得るためにお金を出した。何千ドル(何十万円も)も。NFTでそうであるように、市場はこのユニークなリストを中心として形成された。「底」つまりLootの「バッグ」を買う最低価格は、何千ドル分のイーサリアムにまで高騰した。このようなリストの中でも特定の種類のアイテムはクールな印象があるが、セット全体を分析すると結果レアであることがわかり、それらが入ったバッグの価値はうなぎ上りになった。

そして人々は芸術のような欠落した要素を補い始めた。基本のリストを根本的に変えるのではなく、特定のリストのアイテムを明らかに参考にした新たな作品を創造しているのである。

そしてそのリストそのもののように、人々はアートを生み出すためにアルゴリズム的アプローチを取り入れ始めた。

8月31日までに、次のような人々のコミュニティを識別できた。

  • 特定の種類のアイテムが入ったバッグに投資する
  • Lootのアイテムを可視化し、このニッチな市場の価格変動を監視するためのツールを作成する
  • Lootのバッグの中にある探検用の道具を持った理論派のエクスプローラーのためのレルムを作り出すなど、新しく派生したプロジェクトに取り組む

それ以外に、これらのアイテムにはまだゲームルールが存在しない。それを装備したキャラクターを持つことが何を意味するかも含めて。

おい、あれは何だ? 🔎 そうか、統計も作成できたのか!

このツイートはまさにこの現象全体の核心を突いている。

1週間足らずで、コミュニティはただの文字のリストから、そのアイテムの無数のイラストレーションへ、そのアイテムが存在しキャラクターが権力を持つ世界へと進化した。すべてがシンプルなプリミティブを選び、それに価値をもたらす文脈を生み出しているのだ。

魔法のような話である。しかし創造の発起に投機的な見方があったとして、これらのバッグが最低1万ドル(約110万円)もしたら、どれほどの人が参加するだろうか?一方、ゲームの作成を単なる娯楽と捉えるなら、バッグとアイテムはすべてイーサリアムのネットワーク上で生きているのだから、組み込むものを無料で作成できるのである(現在イーサリアムの使用に関連する手痛い手数料は含まない)。

そしてもしこれらのユニークな物を自身のウォレットに入れておくことであなたが本当に参加できることが真に重要なら、人々はそこにおもしろい道筋をも見出しているだろう。

隠語を使い過ぎてしまったなら、もう一度要約しよう。増加傾向のLootを組み込める相互互換のアプリやゲームで遊ぶことを目的として、これらのアイテムを「持つ」ことを無料にするための実現可能な道筋がある。大金を稼げるレアアイテムの入った本格的なバッグだけではない。

ああ、あなたがLootのバッグの中にあるアイテムの一部が好きで、しかしあなたのエクスプローラーが落っことした多数の物の中から他のアイテムと色々組み合わせることを望んだらどうなるか?

1週間しないうちに、すでにアンバンドリングにより中断している!

悪いけど、なぜおもしろいの?

Marvel Cinematic Universe(マーベル・シネマティック・ユニバース)はMarvel Comics(マーベル・コミック)とともに、そのアイコニックなスーパーヒーローのキャラクターに基づく初の映画4本に出資するため、10億ドル(約1100億円)のローンを組んだ。これらのキャラクターの認知の種は、コミックやテレビへの何十年間もの露出により大衆の心にまかれ、大ヒット映画における初登場につながった。人々が読みたくなるような、次の巻も読みたくなるほど心奪われるような、そのキャラクターのためのすばらしい物語を作成するためにおそらく何百人ものライターとアーティストが何十年も報酬を受け取ってきた。人々は自身とおかしな出自のキャラクター(放射能を浴びた蜘蛛に噛まれLootか!)を緊密に結び付けているのである。

これはすべて、トップダウン、企業、量産型の文脈で起きたことである。マーベルの一部のクリエイティブは影響力の強い仕事をフリーランスや社内勤務ベースで行い、プリンタはトンレベルの印刷物を刷り上げ、サプライチェーンは国中の漫画販売店や安い雑貨店に発行物を流通させた。ドミノのように、Stan Lee(スタン・リー)は50年後の新たなスーパーヒーロー(設定、この日とはヒッピーではなく、武器製造の実業家!)のことを考えている。「アベンジャーズ/エンドゲーム」とブラックパンサーが大ヒット作の定義を永遠にねじ曲げる。

しかし、誰かがディズニーと大接戦する代わりにコミュニティとしてのMCUの競合他社を作りたいと考えていたらどうか?

先週のLootから推定……。

あなたはスーパーヒーローの名前と関連付く力を生み出すための契約を解放するだろう。それらのヒーローを鋳造し、彼らは自由市場で取引を始める。人々はどの力がレアか(特にかっこよく聞こえるもの)判断するツールを作るだろう(「飛行」は非常に簡単)。

彼らはそのヒーローを想像し、自らイラストを描き、かっこよく見えるようなアーティストに委託するだろう。最終的にはコミュニティの技術系の人々がキャラクターのアートを一般的なスタイルで生み出すことができる、またはカギとなる一部のパラメータによりカスタマイズ可能なツールの組み合わる大変な部分を担うことになるだろう。

最終的に、人々はさまざまな層を引き付けるアートを委託したら、共有されたストーリーラインまであと一歩である(1つ依頼された作品で複数のキャラクターの価値が上昇!)。

DAO、すなわち暗号資産空間で新たなプロジェクトを作る、またはともに投資「だけ」するために集まる人々の分散的なグループが、ヒーローの名前+力を含む基礎アイテム、およびそれらがインスピレーションを与えた人気の芸術作品の価値を高めることを目的として、もっと人気のキャラクターを買い占め、より精巧なビジュアルストーリーを発注するかもしれない。

そして、プロジェクトの創作者はLootの時代精神の方向性に合わせて進むと仮定すると、このすべてが誰でも再利用しリミックスできるIPになるだろう。おかしな話に聞こえるかもしれないが、それを所有するということ、所有するということは、それがどうやって使用されるか管理することではないだろうか?

それがディズニーの現状である。Lootのようなプロジェクトの世界で、あなたは所有するNFTの価値、そしてNFTの名声と評判を反映する価値を強化したいと考える。「すべての記事は良い生地」という言い回しを繰り返そう。どのリミックスも良いリミックス。参照されるということは、今も文化的に妥当ということだ。クモ人間を説明するNFTを所有しているのであれば、多くの人が可能であれば「クモ人間」を作品に登場させたいと考える環境に貢献したいと思うだろう。そうすればクモ人間No.1は所有するに値するようになる。

Dylan Field(ディラン・フィールド)について詳しくお話ししよう。

そしてJohn Palmer(ジョン・パーマー)は特別なことを強調している。「『No』と言える人がいない。人々はいかにLootをクールにするか見つけようとするのだから」。

編集部注:Kyle Russell(カイル・ラッセル)はユーザーが自身のスマホでゲームを作成できるようにするスタートアップ企業、Playbyte(プレイバイト)の創設者。

画像クレジット:Loot

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(文:Kyle Russell、翻訳:Dragonfly)