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CES 2022(イベント)

CES 2022に出展された電動自転車や電動スクーターは、よりパワフルに、よりスマートに

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ラスベガスで開催されたCES 2022の会場には「eMobility Experience(eモビリティ体験)」というテストコースが設置され、電動スクーターや電動自転車など、マイクロモビリティの試乗が行われた。

たくさんの製品が出展されたものの、その多くは実際にはまったく新しいものというわけではなかった。例えば、Bird(バード)社の「Bird Bike(バード・バイク)」「Bird Flex(バード・フレックス)」「Birdie(バーディ)」といった一般消費者向け新製品や、Zoomo(ズーモ)社のユーティリティー電動アシスト自転車、Euphree(ユーフリー)社のステップスルー型電動アシスト自転車「City Robin(シティ・ロビン)」、Arevo社(アレボ)やSuperstrata(スーパーストラタ)社の3Dプリントで製造されたカーボンファイバー製e-bike(イーバイク、スポーツ電動アシスト自転車)などだ。その他にも、電動スクーター、自転車、モーターサイクル、コネクテッド・テクノロジーの新バージョンを展示している興味深い企業がいくつかあった。

2022年のメインテーマは、いわゆるスマート・コネクテッド・ビークルだ。これらの小型電動車には、従来より強力なオンボード・コンピューターが搭載されており、アプリと同期することで、乗り手は自分の車両を見付けたり、フィットネスの目標を追求したり、鍵やライトなどの機能をコントロールしたりすることができる。

この記事では、CES 2022で発表された新しい自転車、スクーター、そしてコネクテッド・テクノロジーをまとめてご紹介しよう。

Segway(セグウェイ)

画像クレジット:Segway-Ninebot

個人向け車両の販売だけでなく、世界の多くのレンタル事業者に車両を供給している電動マイクロモビリティ・メーカーのセグウェイは、キックスクーターの新ライン「Pシリーズ」と、新しい原付クラスの電動スクーター「E110a」を携えてCESに参加した。

「P60」と「P100S」は、幅広のフットボードとハンドル、自動車グレードのオールシーズンタイヤ、前後にスプリングサスペンションを備える。ターンシグナルやテールライトも装備されており、複数の方法でロック/アンロックできる。E110aは2人乗りで、豊富な収納スペースとスマートな機能を備えているとのこと。セグウェイは、そのスマート機能が具体的に何であるかという詳細な情報を明らかにしなかったものの、もし前世代モデルと同じような機能なら、バッテリー管理システムと、スマートフォンに接続する機能、そしてそのためのSegway-Ninebot(セグウェイ・ナインボット)アプリなどだろう。

CAKE(ケイク)

画像クレジット:Cake

スウェーデンの軽量電動バイクメーカーが「CAKE :work(ケイク・ワーク)」シリーズを米国に初上陸させた。この仕事用電動バイクのシリーズは、欧州ではすでに発表されているが、米国ではまだだった。CES期間中に発表されたCakeのさらに大きなニュースは、コネクティビティ・アプリ「Ridecake(ライドケイク)」のアップデートだろう。このアプリには、企業の車両管理担当者が、各車両を監視・管理するための機能も含まれる。

新たなコネクティビティ機能は、データサービスに対応したCake Connect(ケイク・コネクト)モジュールを搭載している車両のすべてのライダーが利用できる。これにはすべての現行および次期モデルと、既存のCakeバイクの大部分が含まれる。今回のアップデートで、カスタマイズ可能なライドモード、リアルタイムのライディング情報、ライド履歴、盗難防止のセキュリティが、このアプリに追加された。

Cakeのクラウドベースの管理システムを使用している車両管理担当者は、リアルタイムでデータを取得することができる。これには、管理車両すべての現在位置、走行距離、航続距離、バッテリーの状態、診断データへのアクセスなどが含まれる。また、無線通信を介してファームウェアのアップデート、盗難防止機能へのアクセス、カスタムライドモードの設定なども可能だ。

Delfast(デルファスト)

画像クレジット:Delfast

米国とウクライナのスタートアップ企業であるDelfastは、1回の充電で最大200マイル(約322km)の距離を走行可能な電動バイク「Top 3.0」のアップグレードモデルを発表した。このスマートバイクにはコンピューターが搭載されており、ソフトウェアのアップデートを受信したり、盗難防止のために車両をロックすることができる。また、同社の新しいモバイルアプリと同期することで、スマートフォンからオンデマンド分析、バイクのロックとアンロック、盗難防止アラームの作動と解除、総走行距離と積算走行距離および走行速度の記録、バイクのパワー確認と航続距離の推定、車両の位置確認、照灯の制御などの機能が利用できる。

Niu(ニウ)

画像クレジット:Niu

中国の電動スクーター企業であるNiuは、2022年のCESに新型e-bike「BQi-C1」を出展した。この電動自転車は同社がすでに予告していたものだが、CESでついに価格と技術仕様が公開された。

ステップスルー型のフレームには、定格出力500W、最大出力750Wを発生するBAFANG(バーファン)製のハブモーターを後輪に搭載。米国では最高時速28マイル(約45km/h)を発揮することができるが、欧州ではe-bikeの規制が厳しく、モーターの出力は250W、最高時速は15.5マイル(約25km/h)に制限される。また、米国仕様ではスロットルとペダルアシストの両方が装備されているが、欧州ではペダルアシストのみとなる。BQiはアプリと接続して多くのスマートセキュリティ機能を利用できる。米国での販売価格は1499ドル(約17万3000円)と、このようなパワフルなe-bikeにしてはかなりお買い得だ。

Okai(オカイ)

  1. EB20-1

    Okui EB20 e-bike
  2. ES600

    Okui ES600 シェアリング向けキックスクーター
  3. ES800

    Okui ES800 オフロードキックスクーター
  4. SH10-1

    Okui SH10 スマートヘルメット
  5. SH10

    Okui SH10 スマートヘルメット
  6. SP10

    Okui SP10 スマートバックパック

Okaiも、多くの大手シェアード・モビリティ業者に車両を供給している中国のメーカーで、今回のCESには5つの製品を出展したが、乗れるのはそのうち3つだけだ。まずはそちらから見ていこう。e-bike「EB20」は、プロ用グレードのマウンテンバイクの部品を使用し、軽量なカーボンファイバー製フレームを採用。12段変速で、750Wのモーター、交換可能なSamsung(サムスン)製バッテリー、2.8インチの大型LEDタッチスクリーンを搭載する。

Okaiはまた、成長する電動キックスクーター・シェアリング業界の需要に対応するために「ES600」も発表した。このシェアリング向け電動キックスクーターは、交換可能なバッテリーシステムと、各バッテリーに備わるハンドル、最適化された重量配分、低重心、油圧式サスペンションシステムなどを特徴とする。サイドとフロントにはウインカー、LEDヘッドライトとテールライト、そして車体サイドにリフレクターを装備する。そして「ES800」は、本格的な1800Wのモーター、12インチのオフロード用タイヤ、デュアルショックアブソーバーを装備するオフロード・パフォーマンス・キックスクーターで、最大35%の勾配を登坂できる。重量は一般的な電動キックスクーターより30%重く、高い安定性を誇るヘビーデューティーな一台だ。

さて、それでは乗ることができない製品の話に入ろう。Okaiはより安全で衛生的な移動のために、抗菌素材を使用したスマートヘルメット「SH10」を発表した。これは、都市部でヘルメットの装着が義務付けられつつあるシェアード・キックスクーターのユーザーにも向けたものだろう。

このヘルメットにはBluetoothが内蔵されており、Okaiアプリに接続すると、ライダーはフロントとリアのLEDディスプレイをカスタマイズ設定して、視認性を向上させることができる。また、内蔵されたスマートスピーカーにより、ライダーは路上で聴覚による認識力に影響を与えることなく、音楽を聴くことも可能だ。

そしてもう1つ、Okaiがラスベガスで発表した製品は「SP10」と名付けられたスマートバックパックで、これは紫外線殺菌機能、セキュリティロックを解除する指紋センサー、デバイス充電機能、バイクとカラーを同期できるカスタマイズ可能なRGBストリップを備える。

Bosch(ボッシュ)

ボッシュは、e-bike用のコネクテッド・スマート・システムを2022年のCESに出展した。厳密にいうとこれは新しい製品というわけではないが、CES Innovation Awards(CESイノベーションアワード)で栄誉ある賞を受賞した。

このシステムは、キーの役割を果たす「eBike Flow(eバイク・フロー)」アプリと、コントロールユニット、ディスプレイ、充電式バッテリー、ドライブユニットで構成される。CESで発表された他の製品と同様、このシステムを装備したコネクテッド・バイクは、無線によるアップデート、個人の走行情報やフィットネスデータの記録、ライディングモードのカスタマイズが可能で、バッテリーの充電状態や次回のサービス予約などの情報をホーム画面に表示することができる。

Moonbikes(ムーンバイクス)

画像クレジット:Moonbikes

そろそろ飽きてきた読者の興味を惹き付けるため、最後にご紹介するのは、Moonbikesだ。

この会社の電動雪上車も、決して新しい製品というわけではないが、多くの人々が実物を見ることができたのは今回のCESが初めてだろう。これは3kW(4馬力)を発生する電気モーターを搭載したシングルトラックのスノーモービルで、最高速度は時速26マイル(約42km/h)に達する。

重量は182ポンド(約82.5kg)と、一般的なスノーモービルよりもはるかに軽いので、より簡単に操縦して遊ぶことができそうだ。リアには雪上トラックベルト、フロントにはシングルスキーが装備されており、バッテリーはスポーツモードで約12マイル(約19.3km)、エコモードで約22マイル(約35.4km)の距離を走行できる。フル充電には約5時間ほどかかる。

画像クレジット:Delfast

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(文:Rebecca Bellan, Kirsten Korosec、翻訳:Hirokazu Kusakabe)