Danny Crichton

Danny Crichtonの最新記事

  • 書評:Bad Blood――地道な調査報道が暴いたシリコンバレー最大の嘘

    書評:Bad Blood――地道な調査報道が暴いたシリコンバレー最大の嘘

    シリコンバレーでは毎年千の単位でスタートアップが生まれている。その中で全国で名前を知られた会社になるというのはそれだけで大変なことだ。指から一滴の血を絞り出すだけで多数の病気が検査できると主張したTheranosはそうした稀有なスタートアップとなり、続いて真っ逆さまに転落した。Wall Street Journalの記者、ジョン・カレイルーの忍耐強く勇気ある調査報道が起業家、ファウンダーのエリザベス・ホームズとそのスタートアップの実態を暴露した。 続きを読む

  • iPhoneの部品供給大手TSMCの工場がウィルスで停止

    iPhoneの部品供給大手TSMCの工場がウィルスで停止

    Appleは、そのiPhoneのサイバーセキュリティの高さを売りにしているが、iPhone向けのプロセッサを製造している専門製造業者に関してはあまり威張れないようだ。 半導体ファウンドリTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)は先の金曜日の夜にウィルス攻撃を受け、その結果複数の工場が停止に追い込まれた。このニュースはBloombergのDebbie Wuによって報じられた。TSMCの担当者は、ウィルスと工場停止の事実を認めている。 続きを読む

  • オープンソースの持続可能性

    オープンソースの持続可能性

    オープンソースの持続可能性とは、ずっと矛盾した表現に他ならなかった。世界中のエンジニアが、その汗と心を、情熱溢れるプロジェクトへ注ぎ込み、現代のインターネット経済の中で使われるソフトウェアを支えている。その見返りとして、彼らは称賛以外の何物も求めず、そのプロジェクトが生き続け改善されていくことに向けて努力するのだ。それは、分権化されたボランティア精神たちの、信じられないような運動であり、人間性が最高の形で現れたものだ。 続きを読む

  • ‘死刑’を回避するのにZTEに残されたカードは少ない

    ‘死刑’を回避するのにZTEに残されたカードは少ない

    7万5000人もの従業員を抱え、一時は時価総額200億ドルあった企業が刻々と最後の審判を迎えつつある。 続きを読む

  • 継続的インテグレーション(CI)による開発自動化プラットホームCircleCIが初の海外オフィスを日本に

    継続的インテグレーション(CI)による開発自動化プラットホームCircleCIが初の海外オフィスを日本に

    CircleCIの、継続的インテグレーションとデプロイメントをベースとするビルドプラットホームは、今や世界中の数十万のデベロッパーが利用している。同社はこれまで5900万ドルのVC資金を調達しているが、うち3100万ドルは、今年初めのシリーズCのラウンドだ。 グローバル化によって成長を維持したい同社はこのほど初めて、サンフランシスコの本社の外、日本の東京にオフィスを開いた。 続きを読む

  • ZTEに罰金10億ドル

    ZTEに罰金10億ドル

    トランプ政権との激しい交渉の末、中国の通信機器大手ZTEが罰金10億ドルを支払うことに合意した。Wilbur Ross米商務長官が今朝(6月7日)発表した。この罰金は、イランと北朝鮮への通信機器の販売を禁止する米国の制裁に違反したとして、調査を経て課せられた。Ross長官はCNBCの朝の番組Squawk Boxでコメントしている。 続きを読む

  • 米、中国のハイテク商品に25%の関税発動へー制裁タイムラインを発表

    米、中国のハイテク商品に25%の関税発動へー制裁タイムラインを発表

    米国と中国の貿易問題をめぐる協議はここ数カ月行ったり来たりしていてたが、ホワイトハウスは中国のハイテク製品に関税を課し、また中国からの米国企業への投資にも厳しい制限を設ける方針を明らかにした。 続きを読む

  • AI
    Google I/Oについて会話をした(誰と?)

    Google I/Oについて会話をした(誰と?)

    やあ、Google、今日のGoogle I/Oは何があった? 人工知能。 続きを読む

  • Emissaryはセールスネットワークの変革を狙う

    Emissaryはセールスネットワークの変革を狙う

    セールスに必要なのは最高の製品ではない。スタートアップは、最高の製品、最高のビジョン、そして最も説得力のあるプレゼンテーションを持ちながら、結局営業チームが話していた相手が、間違った意思決定者だったり、相手に適切な種類の話題を振っていなかったことが後になって判明することがある。残念なことに、そうした重要な情報(キー人脈情報)はどこかの本やオンラインフォーラムには書かれておらす、通常は広範囲の人脈と噂を通して明らかになっていくのだ。 Emissaryを創業したDavid Hammerと彼のチームにとっては、それこそが解決すべき問題だった。「… 続きを読む

  • いまさら聞けない中国預託証券(CDR)入門 ―― 1兆ドル規模の投資市場の誕生か

    いまさら聞けない中国預託証券(CDR)入門 ―― 1兆ドル規模の投資市場の誕生か

    先日、中国政府は新たに、1兆ドル規模の投資市場の創出を発表した。もちろんエイプリルフールの冗談ではない。 AlibabaやTencentのような、中国の巨大テック企業が世界で最も価値のある企業であることや、Xiaomiのような次世代スタートアップがIPOを控えていることは実に喜ばしい。中国の人びとの多くが興奮することになるだろうが、それらの成功とは裏腹に、そこには深刻な皮肉が横たわっている。これらの中国のハイテク企業は、実際には中国の証券取引所で購入することはできないし、中国の個人投資家たちもそれらの株式を購入することはできない。 続きを読む

  • マイクロLEDの秘密研究所、アップルの研究開発、そして利幅の将来

    マイクロLEDの秘密研究所、アップルの研究開発、そして利幅の将来

    アップルが、カリフォルニア州にマイクロLEDディスプレイのための研究施設を建設したようだと、BloombergのMark Gurmanは先週末伝えた。おそらく、iPhoneやその他の製品に使用する次世代の画面技術をテストし少量生産するためのものだという。これに先立ってアップルは、2014年、マイクロLEDのスタートアップLuxVueを買収している。 この秘密の研究所のニュースは、研究開発により深く関わり、より多くの予算をかけるようになったアップルの大きな流れから見ても合点がゆく。アップル情報に特化した有料ブログサイトAbove Avalon… 続きを読む

  • トランプ介入でBroadcomの買収を退けたがQualcommに苦難が続く――創業家はVision Fundの資金で攻勢か

    トランプ介入でBroadcomの買収を退けたがQualcommに苦難が続く――創業家はVision Fundの資金で攻勢か

    Qualcomm対Broadcomの歴史的戦いはとりあえず停戦となった。先週、トランプ政権がCFIUS(対米外国投資委員会)を通じて Broadcomによる買収の差し止めを命じたからだ。実現していればテクノロジー分野における過去最大のM&Aになったはずだ。これでとりあえずモバイルチップ戦線は異常なしとなった。しかしQualcommとBroadcomは来るべき5G時代に向けてそれぞれ戦略を立て直する必要がある。取締役会から去った創業者の息子、Paul Jacobsによる買収の試みへの対処など、Qualcommの前には深刻な問題がいく… 続きを読む

  • AI
    「AIの正確性」に関する議論は正確に

    「AIの正確性」に関する議論は正確に

    テクノロジー関連のニュースを読んでいると、AIがほとんどの産業と仕事を食い尽くしてしまうと思うようになっても仕方がない。今や、どこかのレポーターが息を切らしながら、人間の知性を脅かす新しい機械学習製品について報告する様子を、見ずに済む日はない。とはいえこの過剰な熱狂は、なにもジャーナリストだけに責任があるわけではない。実際のところ、彼らは単に研究者たちやスタートアップの創業者たちの大雑把な楽観主義を垂れ流しているだけとも言えるのだ。 ここ数年の間に、深層学習やその他の技法に関する誇大宣伝が高まるにつれて、人工知能と機械学習への関心が大い… 続きを読む

  • いまさら聞けない「対米外国投資委員会(CFIUS)」とは?

    いまさら聞けない「対米外国投資委員会(CFIUS)」とは?

    オープンソースコミュニティの大多数の人びとにとって、コードとテクノロジーは「フリー」(「自由」という意味と「無償」という意味を兼ねている)なものとして捉えられている。より良い現在と未来を追求するために、人類すべてと共有されるべきものなのだ。しかし、政府の視点はそれとは異なっている。彼らの心の中では、テクノロジーは他の国に対して競争優位をもたらす戦略的資産なのだ。これらの資産は富と雇用、そして最終的には国内の平穏へとつながるのだ。 米国はテクノロジーリーダーであり、自身の競争上の優位性を守るための、強力な経済戦争ツールを所有しているのだ。… 続きを読む

  • アルゴリズムによるゾーニングは、より安い住居と公平な都市への鍵となるか?

    アルゴリズムによるゾーニングは、より安い住居と公平な都市への鍵となるか?

    米国のゾーニングコード(都市の地区にコードを割り当て、そこに建築できる施設を規制する制度)の歴史は1世紀に及ぶ。そしてそれは、米国のすべての主要都市( おそらくヒューストンを除く )の生命線であり、何をどこに建築できるのか、近隣では何を行うことができるのかを決定するものだ。だが現在、研究者たちが、その複雑さが増してきたことを受けて、都市空間を合理化するための現在のルールベースのシステムを、ブロックチェーン、機械学習アルゴリズム、そして空間データにに基く動的システムで置き換えることができるかどうかの探究をさらに進めている最中だ。おそらくそれ… 続きを読む

  • 上司が気に入らない?B12は(人間の)マネージャー不要の働き方を探る

    上司が気に入らない?B12は(人間の)マネージャー不要の働き方を探る

    オンライン労働市場は、インターネットが登場した頃からずっと存在してきた。仕事を募集し、労働者を選択し、結果を確認し、支払いを行う。労働サービスを仲介する何十もの企業があり、こうした市場の台頭が、アメリカ人労働者の3分の1をフリーランサーへと促した大きな要因になっている。 簡単な作業のために個人労働者を見つけることは、現在オンラインでは一般的だが、複雑な作業を解決するためのチームを見つけて組織することは、また別の話だ。さまざまなスキルセット、タスク間の複雑な関係、プロジェクトに関わる組織内の記憶などが、インターネット上でのチームビルディン… 続きを読む

  • もちろん都市は、テクノロジー職の雇用を創出するために戦うべきだ

    もちろん都市は、テクノロジー職の雇用を創出するために戦うべきだ

    都市計画に携わる人びとに大きな影響を与えるものとして、例えばAmazonの新しい第2本社(HQ2と呼ばれる)を選ぶプロセスのようものは、それほど多くはない。同社は、5万人の雇用と50億ドルの投資を巨大な人参としてぶら下げて、北米の各都市から提案書を募った( Clickholeが親しみを込めて記事を書いている)。おそらく予想はできると思うが、Amazonは238件もの提案書を受け取り、今週はその中から20件のファイナリストを選んだ 。 Appleも今やゲームに参加したようだ。同社も今週、(少なくとも最初は)テクニカルサポートに特化した新しい「… 続きを読む

  • ミレニアル世代という想像の産物

    ミレニアル世代という想像の産物

    「ミレニアル世代」に固執する現象は、今でも興味がそそられる。歴史上最も話題に登っている世代にも関わらず、多くの人、それも重要で影響力のある人でさえ、私たちの世代のことを理解できないと言う。ミレニアル世代の行動はつじつまが合わないと考え、私たちの親世代の考え方やキャリアパスが理にかなう完璧なものだと考えているようだ。 続きを読む

  • 金融業界が滅んだとしても、それはミレニアル世代の責任ではない

    金融業界が滅んだとしても、それはミレニアル世代の責任ではない

    アメリカ全土の多くのミレニアル世代は、家を所有することを拒んでいる。ミレニアル世代は不要な物は買わない。不要な物を販売して成り立っているビジネスは追放されるだろう。彼らは、労働市場も「ミレニアル世代の価値観」に塗り替えよう としている。ミレニアルが価値を置くのはこれ、ミレニアルの価値観はこう。この論争を巻き起こしている重要な議題について、様々な記事が見られるようになった。 続きを読む

  • シリコンバレーに「横並び(年功)給与システム」復活の兆し―男女格差撤廃にも効果

    シリコンバレーに「横並び(年功)給与システム」復活の兆し―男女格差撤廃にも効果

    60年代の終わりと共に消えたものが復活しつつある。 シリコンバレーにはTechCrunch TVでも紹介しているとおり、無料ランチやヨガのクラスを提供するなどユニークな職場が多い。同時にシリコンバレーは東海岸の大企業の固定的な給与体系を捨て、市場競争と交渉による給与決定システムを取り入れている。この仕組が理想的に働くなら、各人はその生産性の市場価値に見合った給与を受け取ることになるはずだ。しかしこの個別交渉による給与決定システムは、破綻したわけではないものの、近年厳しい批判にさらされている。 続きを読む