Jon Evans

Jon Evansの最新記事

  • 裕福な観光客を哀れむバーニングマンの本当の価値

    裕福な観光客を哀れむバーニングマンの本当の価値

    私が、バーニングマンでいちばん面白いと感じる点は、ポスト希少性社会の叩き台になっているところだ。ただ、膨大な費用と資源を必要とし、非常に過酷で不便な場所で行われる実験というのも皮肉な話だ。そこまで行かなければ、世界の金銭的または希少性の階級構造から抜け出すことはできないというわけだ。 続きを読む

  • ブランドワールド:中央集権化するエンターテイメント

    ブランドワールド:中央集権化するエンターテイメント

    私はハリウッドの興行収入を眺めることが好きだ。なぜならそれらは文化的トレンドに関する確度の高い統計的ビューを提供してくれるからだ。たとえば読者は、今月初めて、週末に米国で上映されたトップ10のうち8本が続編だったことを知っているだろうか?あるいは、2018年の前半にリリースされた映画は400本を数えるものの、総売上の40%近くがそのうちのたったの4本からもたらされていて、しかもそれらは皆スーパーヒーローものの続編だったことは知っているだろうか? こんなことになるとは想定されていなかった。10年前には、ビジュアルストーリーテリングは一般化… 続きを読む

  • AR
    VRとARは何処へ向かう?

    VRとARは何処へ向かう?

    「2016年はVR(仮想現実)の年だという多くの宣言を目にしたものだが、それ以降仮想現実に対するまともな言葉は聞かされていない」と、The Economist誌が酷評したのは昨夏のことである。なにしろ2016年はVR関連のハードウェアとソフトウェアの合計販売額の予想が、51億ドルから36億ドルに減少し、実際には18億ドルという厳しいものになったのだ。いや、まあホリディシーズンが一度不調だったからと言って、そんなに悲観しなくても。2017年になればきっと ―― 続きを読む

  • 個人のプライバシー vs. 公共のセキュリティ

    個人のプライバシー vs. 公共のセキュリティ

    個人のプライバシーというのはかなり新しい概念だ。ほとんどの人はかつて、互いの暮らしに絶えず首をつっこむような緊密なコミュニティーの中で暮らしていた。 プライバシーは個人の安全面で重要な部分を占めているという考えはもっと新しいものだ。よく比較の対象となる公共セキュリティの必要性−例えば壁を築き、ドアを施錠する−というものは明白だ。政府に反発するアナーキストすら、暴力的な敵やモンスターがいることを認めるだろう。 続きを読む

  • VCはダイバーシティーとインクルージョンを諦めるのか

    VCはダイバーシティーとインクルージョンを諦めるのか

    今週、Backstage CapitalのArlan Hamiltonに話を聞くために会いに行った。彼女の目覚ましい出世物語は、今ではすっかり有名になった。Backstageのサイトに書かれている人物紹介のページから引用すると、彼女は「ホームレスだったころに、ベンチャーキャピタルを一から立ち上げた」とある。いろいろと面白いことを話してくれたが、まずはここから始めよう。2019年、彼女はダイバーシティー(多様性)やインクルージョン(包含性)については語らなくなるだろうというものだ。 こう聞いて、おやっと思った人は多いはずだ。彼女は過小評価され… 続きを読む

  • 自律型攻撃ドローンによる果てしない復讐戦を避けよ

    自律型攻撃ドローンによる果てしない復讐戦を避けよ

    西側は中東を空爆した:デジャビュ以外のなにものでもない。20年前、米国はトーマホーク巡航ミサイルでスーダンとアフガニスタンを攻撃した。そして2日前、米国はシリアを攻撃した…やはりトマホーク巡航ミサイルで。各攻撃のメリット/デメリットはともあれ、この20年の間に小規模戦略戦攻撃のための技術が変化していなかったというのは、少々驚くべきことではないだろうか? 続きを読む

  • フェイスブックのない世界を目指して

    フェイスブックのない世界を目指して

    親愛なるブロックチェーン派のみなさん。今はみなさんの時代だ。透過的で、強欲で、一攫千金型のスキームを捨て去り、現代の事実上の投機的安物株の賭博場から手を引いて、分散型の力を、世界の人々が求めているものに向けるのだ。ブロックチェーンの人々よ! あのフェイスブックの災厄から我らを救い給え! すべてを分散化し給え! というのは、もちろん冗談だ。今のところは。 続きを読む

  • CTOに大切な3つのスキル

    CTOに大切な3つのスキル

    昨年から私は、HappyFunCorp(HFC)のCTOを務めている。そしてその結果、皆から聞かされていたことは、ほとんど真実だったことがわかった。私はより多くのミーティングに出席し、より多くの電話会議を開くようになった。そしてより戦略的に考え、戦術的に考えることは少なくなった。私の時間はより断片的で、万華鏡のように費やされている。 続きを読む

  • われわれを分断しているのはフェイクニュースだろうか?

    われわれを分断しているのはフェイクニュースだろうか?

    すべてインターネットのせいだそうだ。イギリスのEU離脱派対残留派、アメリカの共和党対民主党などの対立する層は互いに別種の現実に住んでおり、相手陣営に向かってあらゆる機会をとらえて「フェイクニュース!」と叫んでいる。メディアも政治的立場によって分裂し、FacebookとGoogleが圧倒的な地位を占めるにつれてユーザーは自分の好むニュースや検索結果しか目にしないというフィルターバブル現象も生じている。現実に対するコンセサスが失われてしまった等々…。 続きを読む

  • WebプログラマーのためのEthereumプログラミング入門

    WebプログラマーのためのEthereumプログラミング入門

    古くからの仮想通貨信奉者の一人として、この興味深く創発的な分野が、無秩序なペニー株のような状態に陥っていることを極めて残念に思う。。 続きを読む

  • 暗号通貨バブルはイノベーションを絞め殺している

    暗号通貨バブルはイノベーションを絞め殺している

    以前からバブルかもしれない、バブルっぽい、と言われてきたが、いや間違いなくバブルだ。しかしこれは良いことでもあると擁護する声もある。これまでバブルは必要な分野に注目と資金を集めるために役だってきた。バブル投資がインフラを作り、それが結局イノベーションの基礎となった、というのだ。たとえばドットコムバブルだ。大勢の投資家が金を失ったが、これによって全世界がファイバー回線で結ばれ、安価なデジタル通信が可能になった。AmazonやGoogleが登場したのも結局はドットコムバブルの遺産だ。最近の暗号通貨バブルも同じようなものだ…というのだが。 続きを読む

  • たとえ倒産してもTeslaは偉大な会社だ

    たとえ倒産してもTeslaは偉大な会社だ

    Teslaは会社としては皆に愛されている。しかしビジネスとしては? 数多くのトップクラスの投資家がTeslaの事業について不満を口にしている。たとえば「投資に対する利益という観点からはTeslaは破滅的だ」という主張がある。また「Teslaは毎分8000ドルの金を燃やしている(毎時48万ドル)」、あるいは 「Teslaはライバルがいないのに巨額の金を失いつつある―しかも近く巨大なライバルが登場する」などだ。 続きを読む

  • スタートアップ時代が終わった後に何が来るのか?

    スタートアップ時代が終わった後に何が来るのか?

    最近シリコンバレーとサンフランシスコには奇妙な空気が漂っている。他所では、つまりデンバー、 サンチャゴ、 トロント、ベルリンなどではSilicon Glen、 Silicon Alley、 Silicon Roundabout、Station Fなどスタートアップのセンターを育成している。こうした都市は皆、第2のシリコンバレーになることを夢見ているのだ。しかしシリコンバレー自体ではどうだろう? ここでは「スタートアップの黄金時代は去った」という空気が支配的だ。 世界中いたるところで工学や経営学の学位を得た若者たちが第2のFacebook、Uber、Ai… 続きを読む

  • 偽レビューの真実――お金で買えるベストセラーとAIの可能性

    偽レビューの真実――お金で買えるベストセラーとAIの可能性

    かつてMary Strathernは「指標が目的化すると、その数値は指標としての意味をなさなくなる(グッドハートの法則)」と語った。シェイクスピアに言わせれば、守るよりも破ったほうが名誉になるルールということなのだろうか。アルゴリズムが支配する私たちの社会では、多くの指標が目的に姿を変え、その意味を失っていった。この記事では本を例にとって、この問題について考えていきたい。 「No.1ベストセラー!」というのは、”集合知”を反映した高品質の証だ。つまりこれは指標であり、今日の世界では目標でもある。一体「No.1ベスト… 続きを読む

  • ソフトウェアを書くことについて私が学んだ7つの教訓

    ソフトウェアを書くことについて私が学んだ7つの教訓

    それは進行中だ。ちょっとずつ、そして少しずつ、私はエンジニアからある種の…マネージャーに変身している最中だ。ああ、誤解しないで欲しい。私は今でも毎日コードを書いている。しかし気が付くと分析とディスカッション、ミーティングや電話、より高いレベルの意思決定、チームの編成、そして戦術ではなく戦略の策定に費やす時間が増えている。 もちろん、これは悪いことではない。より高いレベルの決定は、個々のクラスおよび機能の詳細よりもはるかに大きな影響を与えることが多い。チームをより生産的にすることは、自分自身をより生産的なものにするよりも、ずっ… 続きを読む

  • 投票のハッキングを防ぐ

    投票のハッキングを防ぐ

    投票は、自由世界のアキレス腱でありトロイの木馬でもある。正規の有権者が抑圧されている。投票の監視が抑制されている。有権者登録システムがハックされている。そしてホラー映画のモンスターのようわれわれの前に立ちはだかる最悪のシナリオ:もし投票マシンそのものがハックされたらどうなるだろう。「結果」は偽りで、民主主義は民衆が気づきもしないまま静かに消滅する。 続きを読む

  • C/C++に死を

    C/C++に死を

    プログラミング言語Cはおぞましい。いや、素晴らしくもある、もちろん。私たちの住む世界の大部分はCの上に作られている。そしてほとんどのコンピュータープログラミングの基礎をなしている、歴史的にも、実質的にも。Xavier Nielの革新的な “42” スクールのカリキュラムが、学生に標準Cライブラリー関数を一から書き直させることから始まるのはそれが理由だ。しかしCは、C自身が作り上げたこの世界にとってもはやふさわしくない。 続きを読む

  • ドローンは、徐々に、そして突然にやってくる

    ドローンは、徐々に、そして突然にやってくる

    ドローンの話題はもはやニュースとは感じられなくなってきたのではないだろうか。少なくとも注目の対象が目まぐるしく変わるこのシリコンバレーでは。軍部は何十年も前から使ってきた。(消費者向け)ドローン業界の誰もが認めるトップメーカーであるDJIは、2006年に設立された。われわれITジャーナリストはドローンについて話さずにいられないが、現実にはまだおもちゃであり好奇心の対象にすぎない。いったいこの騒ぎはこの先どうなるのか、と心配する向きもある。 続きを読む

  • JIRAに死を

    JIRAに死を

    Atlassianのバグトラッカー/機能プランナーJIRAは、今や至るところで使われているし、ぼくも長年、ソフトウェアビジネスの重要な目的に奉仕する製品、と考えていた。重要な目的とは、プロジェクトチームが共通の敵を見つけて共同で立ち向かうことだ。でも、そうではなかった。JIRAの設計は基本的に、良質なソフトウェア開発とは正反対のもので、単純なバグトラッキングぐらいにしか使えない。では、もっと良いやり方とは、なんだろう。 続きを読む

  • 「経験」の価値など無に等しいのかもしれない

    「経験」の価値など無に等しいのかもしれない

    本稿を読んでいるあなたはソフトウェア技術者だろうか。そして、もしかして10年以上の経験をお持ちだったりするだろうか。もしそうであるのなら「ご愁傷さま」とお伝えすべきなのかもしれない。業務の中で培ってきた知識は、すでに古臭いものになってしまっている可能性が高い。それでありながら、昔覚えた知識に固執しているかもしれない。 続きを読む