Sarah Lacy

Sarah Lacyの最新記事

  • ビデオストリーミングの将来性について–なぜTimeWarnerのCEOは間違っているのか

    ビデオストリーミングの将来性について–なぜTimeWarnerのCEOは間違っているのか

    “それはまるで、アルバニアの軍隊が世界を制覇するかという質問と同じだね。それは、ありえないだろ。” TimeWarnerのCEO Jeff BewkesがNetflixを否定したときの傲慢な言葉は、今でもテク界隈のあちこちに反響していて、休日のパーティーの話題になったり、井戸端ならぬ”ウォータークーラー端”会議でジョークのネタになっている(私がよく行くおたくっぽいパーティーほどそうだ)。 彼の言うNetflixとはあのNetflix、ブロードバンドによるインターネットのピークトラフィックの20%… 続きを読む

  • なぜヨーロッパからビッグなWeb企業が登場しないのか?なぜSptifyはアメリカ進出を拒否するのか?

    なぜヨーロッパからビッグなWeb企業が登場しないのか?なぜSptifyはアメリカ進出を拒否するのか?

    ヨーロッパからビッグなWeb企業があまり出てこないのはなぜか? ヨーロッパの投資家Klaus Hommelsによればそれは、われわれが通常よく聞かされる、スタートアップにとって厳しすぎる労働法や、企業/起業リスクを避けようとする文化のせいではない。本当の理由は、欧州連合(European Union, EU)が、”一つのヨーロッパ”という宣伝とは裏腹に、あまりにも細かく分断化している市場だからだ。Hommelsは下のビデオでそのことを説明しているが、自分が、読者から怒りのメールを浴びるもう一人のドイツ人になることは、… 続きを読む

  • もう一人のFacebook創立者サベリン、ザッカーバーグを出し抜きインドネシアを訪問

    もう一人のFacebook創立者サベリン、ザッカーバーグを出し抜きインドネシアを訪問

    誰か私に「Eduardo Saverinはどこ?」ロゴを作ってくれないだろうか。彼がシンガポールでFacebookのゲームに投資をし、ペントハウスに身を潜めていることを書いた私の記事に続き、Saverinがスタートアップ何社かと会いにインドネシアに飛んだというニュースが入った。 左の写真はSaverinとGantiBajuのAria Rajasaで、GantiBajuというのは私がここに書いたように先月ジャカルタでSparkxUp賞を受賞した会社だ。「これは秘密のはずだったが、彼の写っている写真を胸の中にしまっておくのが難しい人もいるようだ… 続きを読む

  • OracleのLarry Ellisonの伝聞: “客にウソをつかなきゃ成功しないよ”

    OracleのLarry Ellisonの伝聞: “客にウソをつかなきゃ成功しないよ”

    Mark Pincusが儲けるためなら何でもやると言うよりもずっと前に、OracleのLarry Ellisonという一枚上手がいた。いつも元気もりもりで、おかしくって、女好きのプレイボーイで、競争心旺盛なEllisonのような人物を、合衆国のテク業界はもう二度と生み出すことはないだろう。BloombergのGame Changersシリーズが、明日(米国時間12/2)の午後6時(太平洋時間)からEllison特集をBloomberg TVで放送する。私の好きな眉毛のない大物の愉快なパロディらしいから、今TiVoに番組予約をした。 放送前に台本… 続きを読む

  • Amazonは今すぐKindleにページ番号を導入すべきだ

    Amazonは今すぐKindleにページ番号を導入すべきだ

    私は最初にKindleを手にしたとき大喜びした。私は本を書くのが好きだし、読者がもっと本を買ったり読んだりしてくれる助けになるようなものならなんでも好きだ。電子化による単価の低下で印税が多少減ってもそのくらいは我慢する。 しかしKindleにページ番号が振られてないというのはどうしても理解できない。なぜAmazonはページ番号のようなもっとも基本的な要素を無くしてしまうという暴挙に出たのか? ページ番号がないとどういうふうに不都合なのか説明しよう。ページ番号がないと出典の注がつけられない。これは特にアカデミズム市場では問題だ。 多くの読者… 続きを読む

  • WITN:Wikileaksは民主主義の敵か、厳然たる事実か、その両方か

    WITN:Wikileaksは民主主義の敵か、厳然たる事実か、その両方か

    今メディアに石を投げれば、Wikileaksに関する記事に当てない方が難しい。その石投げをもっと易しくするべく、今週の「Why Is This News」(WITN)のテーマは、「Wikileaks」―民主主議の敵か、それとも厳然たる事実か、、、その両方なのか? 続きを読む

  • Twitterファウンダー、Evan Williamsはプライバシーの達人

    Twitterファウンダー、Evan Williamsはプライバシーの達人

    これは、何百万人というTwitterユーザーが誰をフォローし、何をリツイートしているかということでも、DMの奥深い聖所のプライバシーの話でもない。私が言いたいのはEvan Williamsのプライバシーについて ― Web 2.0時代の最も成功した起業家の一人でありながら、Gawkerのカメラマンが家に来たこともなければ、彼に関する不快な映画が作られたこともなく、彼について書かれたヒット作品がたくさんあるわけでもない。 これまてWilliamsが遭遇した中で、最もスキャンダルやプライバシー侵害に近かったのが、ハックされた彼のメールをTechCr… 続きを読む

  • スーパーエンジェルたちの愚かさの中で初期段階投資向けのファンドは減少気味

    スーパーエンジェルたちの愚かさの中で初期段階投資向けのファンドは減少気味

    スタートアップの初期段階に投資するベンチャーキャピタルたち(early stage VCs)と、いわゆる”スーパーエンジェル”たちとをめぐる舌戦や、両者のあいだにある楽屋裏の緊張関係は、投資案件を奪い合う競争を表しているのだろうか? しかしそれは、資金を奪い合う競争でもあるはずだ。今年の9月までの9か月で、およそ100社のベンチャーキャピタルのファンドが$9.2B(92億ドル)を確保したが、初期段階(early stage)向けのファンドへの投資は下降気味だ。Dow Jonesが今日(米国時間10/7)発表した数字は、… 続きを読む

  • アメリカの公立学校の惨状ドキュメンタリー映画–シリコンバレーの賛助や出資で完成

    アメリカの公立学校の惨状ドキュメンタリー映画–シリコンバレーの賛助や出資で完成

    映画”Waiting for Superman“のことが報道されるのは、私のこの記事と今日(米国時間9/20)のOprahの番組が初めてだと思うが、それが最後でないことは確かだ。怒れる親たちやチャーター・スクール、教育改革論者、それに豊富な資金を抱えるお金持ちたちも、必ずこの映画について語り始めるだろう。 でも、アメリカの公教育の現状を記録したこの映画が今後話題になるもう一つの理由は、それが非常に優れたドキュメンタリー映画だからだ。 世界でもっとも豊かな国…どの大統領も教育を”良くする(fix)”… 続きを読む

  • 夏期ダボス会議レポート:脳に刺激を与えてインターネット経由の「現実的ふれあい」を実現する研究プレゼンテーション

    夏期ダボス会議レポート:脳に刺激を与えてインターネット経由の「現実的ふれあい」を実現する研究プレゼンテーション

    夏期ダボス会議(Summer Davos)では、経済についてのハイレベルな議論がかわされる横で、マッドサイエンティスト風の奇抜な発明についても発表が行われている。そのひとつが日本の慶応義塾大学およびNational University of Singaporeで教授を務めるAdrian D. Cheokによるものだ。発表内容だけでなく、彼の笑い声は甲高く、まさにマッドサイエンティストという印象を受ける。 彼の開発したのは、電気的刺激を制御して脳に特定の感覚を感じさせるという拡張現実技術だ。たとえば電子ロリポップキャンディーを、好みのワイン味にした… 続きを読む

  • Google、Slideを$182Mで買収してソーシャルゲーム分野での足場固め

    Google、Slideを$182Mで買収してソーシャルゲーム分野での足場固め

    GoogleがSlideを$182M(1億8200万ドル)で買収するとのことだ。本件は米国時間で金曜日に公式発表があるらしい。Facebookに対抗するためにソーシャルゲームやソーシャルアプリケーションに注力する動きは今後も続いていくだろうという話も耳にしている。 先日の記事に掲載したように、GoogleはGoogle Games開業に向けてZyngaに出資している。Eric Schmidtも本件を確認しており、Google Gamesは本年中にもリリースされることとなりそうだ。 Slideの創立者であるMax LevchinがGoogleに参加… 続きを読む

  • 子どもに1台ずつノートPCを与えるOLPC事業–コロンビアへき地では何よりもすばらしいツール

    子どもに1台ずつノートPCを与えるOLPC事業–コロンビアへき地では何よりもすばらしいツール

    TechCrunch TVの今週のToo Long; Didn’t Watch(TL;DW, 長すぎる;見なかった)*では、Maureen Orthにインタビューした。ジャーナリストとして受賞歴もあり、Vanity Fair Magazineの特派員、元NBCの報道記者、ベストセラーの著作が2冊あるOrthは、すでに40年近いキャリアを誇る。しかし彼女の情熱はジャーナリズムよりも教育にあり、とくにMarina Orth Foundationのファウンダとして、コロンビア メデリンのThe Marina Orth Schoolにおける技術教育と英語教… 続きを読む

  • Nixty、Eラーニングでドデカイ物を作る野望をもってスタート

    Nixty、Eラーニングでドデカイ物を作る野望をもってスタート

    オンライン教育では、実際の教室での体験のすべてを再現することはできない、と言うのは簡単だ。先生との1対1の対話、クラスメイトとの対面による触れあい、質問がある時には手を挙げればよいというわかりやすさ等。チャットウィンドウを開いたり、メールを送るのとでは比較にならない。 問題は、人々がどれほどその違いを気にかけているか、である。なぜなら同じ議論は、CD対MP3、TV対オンラインビデオ、紙の本対KndleやiPadについても聞いているからだ。ほぼあらゆるカテゴリーにおいて、没入型体験より利便性を優先する人たちが有意な数存在することが証明され… 続きを読む

  • シリコンバレー企業がTencentについて知っておくべきこと

    シリコンバレー企業がTencentについて知っておくべきこと

    クイズ:時価総額で世界トップ3のインターネット企業はどこか。 GoogleとAmazonを思い付けば2つは正解、しかしアメリカ人読者で3番目がわかる人は少ないと思う。私も1年前はもちろん知らなかった。eBayでも、Yahooでもない。それはTencentだ。ウェブ業界にいてこの会社を聞いたことがないという人は、この記事を読むこと。なぜなら、Tencentのキュートなペンギンのマスコットが、今後数年の世界のウェブ世界にまちがいなく大きな影響を与えることになるからだ。 続きを読む

  • ファッションバーゲン情報のShop It to Meが6歳–デザイン・機能・品目を増強して大きく脱皮へ

    ファッションバーゲン情報のShop It to Meが6歳–デザイン・機能・品目を増強して大きく脱皮へ

    かなり前からShop It to Meのファンだが、ここはショッピングや宣伝にパーソナライゼーション(personalize, personalization, 個人対応)を導入した初期のサイトで、創業は2004年だ。やり方は見事なまでに単純で、サイズや好みがそのユーザに合った品物の入荷や売出しを、メールのニューズレターで知らせてくるだけだ。ほぼ6年間コツコツとビジネスを構築してきたShop It To Meが最近ついに、フロントエンドとバックエンドの両方を一新し、販売品目を増やす。新しいデザインのサイトは、今日(米国時間5/31)から見られる。 ここ… 続きを読む

  • ベンチャーキャピタルが新興国に本腰。インド、中国への投資が急増

    ベンチャーキャピタルが新興国に本腰。インド、中国への投資が急増

    ベンチャーキャピタル投資の好調は米国内だけではない。Dow Jones VentureSourceの最新データによると、2010年第1四半期の総投資額は全世界で13%増加した。唯一の例外はヨーロッパで7%減。これはDow Jonesが2000年にヨーロッパの取引きを追跡し始めてから最悪の数字であり、投資額でも2番目に低い。痛っ。 これは、ロンドン拠点の各VC会社が新規投資用の資金不足を起こしたことや、世界の他の地域でより大きな市場成長が起きているという事実を踏まえれば、それほど驚くことではない。例えば中国での投資額の伸びは35%とめざましい。… 続きを読む

  • エンタープライズソフトウェア業界再編か?

    エンタープライズソフトウェア業界再編か?

    本誌主催のコンシューマーソフトウェアVCオールスターパネルで起きた大きなサプライズの一つ、それはMarc Andreessenがエンタープライズソフトウェアの新興企業に投資すると告白したことだ。同氏は名前を明かせない一社への出資を完了したところで、さらに増やしていく予定だという。 私はその後Andreessenにこの件について尋ね、果たしてSaaS(Software-as-a Service)のことを指しているのか、ニッチ製品なのか大規模ビジネスのための中核製品なのか質問してみた。 続きを読む

  • ネットは新聞をこう変える–eBay創業者の新プロジェクトPeer Newsに見る革命的な方向性

    ネットは新聞をこう変える–eBay創業者の新プロジェクトPeer Newsに見る革命的な方向性

    せっかくのハワイというのに今日((米国時間3/18)は一日中、NewsMorphosisカンファレンスの会場に缶詰めになって、ニュースのクオリティや、有料購読を今後も維持するためのビジネスモデルは如何に?、といった議論につきあわされた。それは、ハワイではとくに大問題なのだ…今年の初めにはハワイの5大テレビ局が合併したし、ホノルルのStar-Bulletinは同じくホノルルの日刊紙Honolulu Advertiserと合併して大量のレイオフを行い、ホノルル市民を不安がらせている。 だからカンファレンスの最後がJohn Templeの講演だっ… 続きを読む

  • インドの“ケータイ銀行”Ekoの奮戦と苦闘–銀行とは無縁な人びとに口座を与える

    インドの“ケータイ銀行”Ekoの奮戦と苦闘–銀行とは無縁な人びとに口座を与える

    この前の記事では、インドのデジタル格差をモバイルが埋めつつあると書いた(アナログ…電話そのもの…ももちろんだが)。インド全国のインターネットユーザの総数は、今年の1月に(==たった1か月の)新たにケータイのユーザになったインド人の約半分にすぎない。この、膨大な人口が利用している“ケータイネットワーク”をめぐって、素朴な、しかしおもしろい企業が続々と登場している。それだけケータイスタートアップが活況を呈しているのは、インドではWeb人口はわずか5000万人にすぎないからである。つまり、インドでは、スタートアップ=… 続きを読む

  • 音楽産業とマスメディアの次にインターネットが破壊するのは金融業界だ–ついに

    音楽産業とマスメディアの次にインターネットが破壊するのは金融業界だ–ついに

    インターネットのいちばんすごいところは、いろんな業界を破壊したことだ。ファイル共有(Napsterなど)とiTunesは音楽産業の姿を完全に変えてしまった。ブログなどオンラインのコンテンツは古いメディアを殺した。そしてオープンソースとsoftware-as-a-service(SaaS)は、高価な、社内据え付け型の、企業用ソフトウェア製品をたたきのめした。 それによって、多くの企業が苦しみ、善良な人びとが職を失った。メディアの世界では、私の友人たちにも犠牲者は多い。しかし多くの場合インターネットは、義賊ロビンフッドのように振る舞い、中間… 続きを読む