Sarah Lacy

Sarah Lacyの最新記事

  • Google対Baidu: 戦いの舞台は中国ではない, 世界だ

    Google対Baidu: 戦いの舞台は中国ではない, 世界だ

    本誌を含む多くのサイトが昨日(きのう)、Googleは中国からの撤退によって$600M(6億ドル)の売上を失うことと引き換えに、あの、英語を使った公開の焦土作戦により少なくとも、企業イメージの面では大きな得点を稼いだ、と指摘した。今のGoogleがまるで神様のように見えるらしいシリコンバレーの論客たちは、公開営利企業が倫理的動機だけで行動するはずがないという見方に対して、拒否反応を示している*。 中国でもこのニュースは知れ渡ったらしく、今日(米国時間1/13)は中国人たちがGoogle Chinaの北京本社前で献花献灯をして、公然と哀悼の… 続きを読む

  • Googleにとっての中国: 人権うんぬんよりも世界でのビジネスが第一

    Googleにとっての中国: 人権うんぬんよりも世界でのビジネスが第一

    アメリカ人が中国について書くことは、どんな場合でも難しいが、アメリカの企業が中国で直面するいろんな問題は、書くことよりもはるかに難しい。率直に言って、中国のGoogleは羨望の対象ではない。シリコンバレーの有名企業の中では成功しているほうだが、決してここのマーケットリーダーではないし、今後そうなることもありえないだろう。リーダーになりたかったら、Googleの社是である「悪事を為さず(do-no-evil)」を曲げて、政府の検閲を容認しなければならないだろう、と西側の人たちの多くが感じている。今のGoogleは、手詰まりだ。中国という… 続きを読む

  • インドの極小ローカルニュースサービスSMSONEはシリコンバレーがうらやむ成功ぶり

    インドの極小ローカルニュースサービスSMSONEはシリコンバレーがうらやむ成功ぶり

    訪れる一つの国で何百もの企業に会うが、本誌などの記事に取り上げるのはほんの数社だ。取り上げるのはたとえば、合衆国のアイデアのコピーのように見えるけど、実はよく見るとたいへんユニークで、往々にして収益性も合衆国のものより良い企業だ。また、いわゆる途上国の市場にはぴったりだけど、合衆国ではまずだめ、というタイプのアイデアも魅力的だ。 しかし、ときには三連単の大穴を当てることもある。それは、1)地域の大きな問題を対象にしている、2)合衆国にはまだないと思う、そして、3)合衆国にもあってほしい!、という三拍子揃った企業だ。そして、未開の地インド… 続きを読む

  • お笑いサイトだけで数億ページビュー, LOLCatsの好調の秘密をCEOに聞く

    お笑いサイトだけで数億ページビュー, LOLCatsの好調の秘密をCEOに聞く

    ふだんBen HuhはSeattleにあるPet Holdings Incの本社にいる。I Can Has Cheezburger?やFAIL Blogなど、人を毎日5分間笑わせるためのサイトを30近く運営している会社だ。でも今週の彼はベイエリアに足を伸ばして3冊の本の宣伝に奔走した: “How to Take over the World: A LOLCat Guide 2 Winning”〔LOLCatsはいかにして成功したか〕、“Graph out Loud”(GraphJamの本)、そして“FAIL Nati… 続きを読む

  • 中国のインターネット:「模倣」が勝つ理由

    中国のインターネット:「模倣」が勝つ理由

    Song Liは、一見中国ウェブ起業家のステレオタイプのようにみえる。成功した米国サイトを食い物にして、世界最大の消費者インターネット市場を舞台に魔法のように成功企業を作り出す。やはり彼も、ChinaHRに投資して、少なからぬ金を手にしている。2回の取引を通じてMonster.comに計$200M(2億ドル)で売却した求人掲示板サイトである。そして今は、Digu.comなるTwitterクローンと、Zhenai.comという、中国版Match.comになるかもしれないオンライン出会サイトを運営している。 しかし、この出会い系サイトを少し堀… 続きを読む

  • ゾーイ・キーティング:ウェブの名声を一生の仕事へと変えた人

    ゾーイ・キーティング:ウェブの名声を一生の仕事へと変えた人

    Web 2.0のスタートアップたちが2009年の大部分をかけて、ユーザーやコミュニティーの収益化に頭を悩ましているのと同じく、ここ数年出てきたインターネット有名人たちも、あの聞き飽きた流行キーワードである「彼らのパーソナルブランド」を事業化する方法を探り続けている。 この数年間に「ウェブで民主化された有名人」というまやかしの中で生まれてきたオンライン有名人たちを思い起こしてほい。果たして何人がメジャーでの人気を勝ち得ただろうか。Tila TequilaはMTV番組に出て、レコードデビューも果たした。LonelyGirl15は、ABC Fami… 続きを読む

  • Pandora:頻死状態から1年で黒字へ

    Pandora:頻死状態から1年で黒字へ

    私はPandoraのTim Westergrenの歯に衣着せぬ物言いが、前から好きだ。この人は、これまでさんざん見てきたような、何もかもうまくいっていると得意げに言い訳しながら、その実、ユーザー数が落ち込んでいたり、ライバルに蹴落とされていたり、という連中とは一味違う。会社に問題がある時 ― Pandoraの場合は会社生涯の大半 ― 彼は悲惨な内情を、従業員訴訟の醜態にいたるまで話してくれるのである。 そして、それがPandoraに有利に働いた。Westergrenは自サイトの過激なファンたちに対して、RIAAが自社を倒産に追い込むかもしれない、… 続きを読む

  • スタートアップに贈る言葉:世界を変えるはずだったことを忘れたのか?

    スタートアップに贈る言葉:世界を変えるはずだったことを忘れたのか?

    私は、TechCrunch50に参加した殆どのエキスパートたちを、舞台裏でインタビューした。みんなには、ここでデビューするスタートアップに対する共通の不満があった。情熱が足りない、失敗を恐れすぎる、世界を変えようとする気持ちが足りない。堅実な会業を作ろうとする人が多すぎる、今ある物を少しだけ改善しようとする会社が多すぎる、第2のMint.comになりたがる人が多すぎる、なぜGoogleじゃない。Mintには何の悪感情もないが、シリコンバレーは $170M(1億7000万ドル)のエグジットから成り立ってはいない。 続きを読む

  • Rosetta Stoneの失策は、IPO機運に水を差すのか

    Rosetta Stoneの失策は、IPO機運に水を差すのか

    これからNasdaqに大きく打って出ることを考えている非公開企業のみなさんは、Rosetta Stoneの5日間株価チャートをよく見てほしい。この言語学習ソフト会社は、今年4月の上場以来、高い評価を得ているIPOの一つで、鳴り物入りのEラーニングブームが遂にやってきたと、人々に思わせるものだった。あまりにも株価が上がったために、同社のVCであるNorwest Venture PartnersとABS Venturesは、保有する430万株を市場に出して現金化する意志を固めたことを発表した。 先週発表されたばかりのこの計画は、今週たちまちにしても… 続きを読む

  • 幹部諸君に告ぐ:みなさんの73%は辞めた方がいい

    幹部諸君に告ぐ:みなさんの73%は辞めた方がいい

    私は今でも、「Enterprise 2.0」というのは、ひどい呼び名のどうでもいいビジネストレンドだと考えている。これはソーシャルメディアや協業ツールがビジネスの役に立たないと言う意味ではなく、個人ユーザー向けツールではうまくいかない場面があるということには私も賛成だ。ぴったりの例がTwitterとYammerだ。(TechCrunchのYammerフィードで交されている会話を見れば・・・)。 それでも私には、Enterprise 2.0が企業で予算の大きな部分を占めるようになるとは思えない。こうしたツールは安すぎるし、山とある無料の代用品… 続きを読む

  • 画期的なアイディアより地道な作り込みが成功への近道

    画期的なアイディアより地道な作り込みが成功への近道

    数年前、PayPalとSlideのファウンダーとして名高いMax Levchinが私にこう語ったことがある。「シリコンバレーには2種類の起業家がいる。一方は明確なビジョンをもって未来を見通し、画期的なアイデイアで新しい市場を創造するタイプ。もう一方はひたすら努力して製品の作り込みの改良を続けるのが得意なタイプだ」。そしてLevchinは自分自身を後者のタイプに分類した。なるほど、Slideの成功の要因は、RockYouのようなライバルから良いアイディアをいただいて、巧みに改良を加えたところにあったかもしれない。LevchinはBlogg… 続きを読む

  • 衝撃の事実: アメリカは今もハイテク教育に失敗している

    衝撃の事実: アメリカは今もハイテク教育に失敗している

    シリコンバレーでは昔も今も毎日のように、高等教育の現状を嘆く声を聞く。このままでは次世代の技術思想やイノベーションを担う人びとも、また現場の働き蜂たちも、どちらも十分に育たないというのだ。しかし、多くの人がどれだけもっともらしい演説をぶっても、状況はひたすら悪くなるばかりのようだ。 今日(米国時間6/25)ベイエリアの経営者団体Bay Area Councilが発表した研究報告書「Campaign for College Opportunity and IHELP」によれば、カリフォルニア州では毎年40000近くの、科学、技術、数学、工学などを専攻し… 続きを読む

  • 私の電動飛行機への夢が一歩現実に近づいた

    私の電動飛行機への夢が一歩現実に近づいた

    アフリカに行っている間に逃がしてしまった物がたくさんある。Facebookの名入りURLへの執着ぶりは今でも私には理解できないし、新型iPhoneが発売されても、キーボードが付いていないから私には買う気が起こらないのだが(Appleおたくたち聞いてるかい)、何よりも私の心を踊らせ、かつあまり報じられることのなかったのが、電動飛行機に節目の出来事があったことだ。私が超音速電動飛行機を夢見るのは、みんながハリウッドの有名人や、たぶん新型iPhoneを夢見るのと同じなのだ。 続きを読む

  • 新聞斜陽の今, ジャーナリズム専攻科に進学する人ってどういう人たち?

    新聞斜陽の今, ジャーナリズム専攻科に進学する人ってどういう人たち?

    10年ちょっと前に私は一般教養のカレッジを平凡な成績でなんとか卒業し、地元メンフィス(テネシー州)の、そんなに部数の多くない、企業向けの週間新聞に就職した。経営もジャーナリズムも勉強したことはなく、親兄弟は学者や研究者ばかりだった。そもそも、株というものが何であるかすら理解していなかった。でも、その新聞社には好きになれる点がいくつかあった。優秀な編集者たちから、毎日いろんなことを学んだ。文章のどこにカンマを入れるべきか、カンマを入れてはならない場所はどこか、そんなことも教えてもらった。結局私は経済ジャーナリズムの世界にどっぷり浸かって… 続きを読む

  • Web 2.0はユーザ作成コンテンツという船を見捨てるのか?

    Web 2.0はユーザ作成コンテンツという船を見捨てるのか?

    Project Greenlightというテレビ番組をおぼえている人いる? 1999年にBen AffleckとChris MooreとMatt Damon(マット・デイモン)が当時のドットコム企業として作った、LivePlanetというプロダクションが制作した番組で、Webを利用して映画という伝統的なエンタテイメントを変えようとした。それは、今のようなはやり言葉になる前のユーザ作成コンテンツ(user generated content, UGC)だった。 その番組は、脚本家志願者や監督志願者が自分の作品をWebから投稿し、LivePlanetの連… 続きを読む

  • Oodle、Facebookでいよいよスタートへ

    Oodle、Facebookでいよいよスタートへ

    12月にTechCrunchが報じたが、OodleがFacebookの案内広告を担当することになった。この新しいサービスは水曜日に公開され、60日以内にFacebookユーザーが利用できるようになる予定。地域的ネットワーク効果の発揮が必要なサービスについて、私の見通しは全体としては悲観的だ。案内広告も通常こういった種類のサービスに入る。求人案内としてはベストのCraigslistでさえ、ユーザーのわずか1%しか収益源にできていない。しかし逆に、ほとんど儲けていないからこそ、あらゆる分野にあのように急速に広まることができたのだともいえる… 続きを読む

  • Indexが350Mユーロのベンチャー資金をかき集める

    Indexが350Mユーロのベンチャー資金をかき集める

    ロンドンに籍を置く投資の速効ステロイド、Index Venturesが今日(米国時間3/2)、新たに3億5000万ユーロの立ち上げ初期投資用ベンチャー資金を用意したと発表した。パートナーのBernard Dalleの話では、既存の有限パートナー全員が投資額をアップしただけなので、増資は簡単だったという。さらに彼は、ロンドンの優秀なスタートアップはベンチャー資金の調達にあまり苦労せず、ディールフローは堅調だと言った。ほんとに? では、今どこもかしこも世界同時不況と騒いでいるのは、あれはウソ? 聞いた?、シリコンバレーで苦労しているスタートア… 続きを読む

  • オンライン広告:エバンジャリストさえも弱気に

    オンライン広告:エバンジャリストさえも弱気に

    ほんの数ヵ月前まで、オンライン広告が2009年に衰退するなどと言おうものなら、ブロゴスフィアでは笑い物にされ、Twitterで嘲られ、Eric Schmidtが目をむいて、Google広告が伝統メディアよりもそんなに高価値である理由を、もう一度説明したことだろう。 今週に立ち返ると、インタラクティブ広告協会の有力者が、オンライン広告に依存するあらゆる会社が倒産すると予測し、IDCのリサーチャーは、成長予測を完全に覆した。もはやオンライン広告が2009年に10%成長することはない、と同社は言う。IDCが今度は、第1四半期の収益を5%減、第2… 続きを読む

  • ソーシャルネットワークが子どもたちにとって「良い」理由

    ソーシャルネットワークが子どもたちにとって「良い」理由

    以前、ある種冗談で「トーマス・フリードマンはシリコンバレーに来たことがあるのだろうか?」という記事を書いた。今回は、Greenfield女史はソーシャルネットワークを使ったことがあるのだろうかという件について書く。 Susan Greenfieldはオクスフォードのリンカーン・カレッジで遺伝子薬理学の教授を務め、英国王立科学研究所のディレクターでもある。その彼女がFacebook、BeboやTwitterを利用することで、子どもの心にひずみが生じると発表して英国内で話題になっている。 Susan Greenfieldの記事によれば、ソーシャル… 続きを読む

  • Facebook「ユーザーデータはユーザーのもの」ときっぱり(これからもプライバシー騒動は続くだろうが)

    Facebook「ユーザーデータはユーザーのもの」ときっぱり(これからもプライバシー騒動は続くだろうが)

    すでに1700もの新聞に引用されているけれど、もしまだ今週のNBCの人気テレビ番組「Press:Here」でのFacebookのプライバシー責任者、Chris Kellyのインタビューを見逃しているようなら、ぜひ下のビデオをご覧いただきたい。 Kellyは疑いなくはっきりした言葉で、Facebookは「ユーザーのデータやコンテンツに所有権を主張しておらず、過去にそう試みたこともなく、今後も決してそうしない」と述べた。さらに次のような重要な点も明らかにしている。「いかなる形にせよ、ユーザーデータの複製はユーザーがFacebook内で設定した… 続きを読む