Vivek Wadhwa

Vivek Wadhwaの最新記事

  • MBAはスタートアップにとってプラスかマイナスか?

    MBAはスタートアップにとってプラスかマイナスか?

    その昔、私は本当に苦しい選択を迫られた。ニューヨーク大学のMBAに投資するか、大卒資格で何とかするか。当時の私は結婚したばかりで妻のおなかには子どもがいて貯金もあまりなかった。MBAには何万ドルという費用が必要で、取得までには何年もかかる ― 特にパートタイムだと。しかも私には生活のためにコンピュータープログラミング以外のことをすることが想像できなかった。それならどうして金融やマーケティングや業務管理を学ぶ必要があるのか疑問に思った。結局私は、ビジネスの世界に対する理解が浅かったこと、そして可能な限りの教育を受けたいという根深い願望から、… 続きを読む

  • スタートアップは製品開発を外注すべきか

    スタートアップは製品開発を外注すべきか

    スタートアップ諸君から製品開発をアウトソーシング(外注)すべきかどうか聞かれた時、私は概ね反対する。どうしても節約が必要な時に、テストの一部や補助的製品の開発を外注するのはよいが、コア製品はいけない。これは、革新技術の開発者は互いに交流し、顧客や市場の近くにいる必要があるからだ。私の考えでは、アウトソーシングは企業のIT部門や海外部門を持つ大企業のためのもので、小さなテク企業のためにはない。ことことは3年前にBusinessWeekのコラムに書いた。また、テクノロジー業界がアウトソーシング市場で15%以上を占めたことがないことにも言及… 続きを読む

  • 仕事をハッピーにこなすには? とんでも上司の傾向と対策

    仕事をハッピーにこなすには? とんでも上司の傾向と対策

    前回の記事で、教育が従業員の生産性を向上させ、企業としてより大きな成功を得ることができる旨を書いた。実は、生産性の向上により大切なことがある。それは「ハピネス」だ。著作家でありビジネスコーチングを行っているAlexander Kjerulfによれば、デーン語には仕事現場における「ハピネス」を示す語があるのだという。その言葉とはarbejdsglædeだ(但し、この言葉を正しく発音しようなどと考えれば、途端に不幸になってしまうかもしれない)。Kjerulfによると、この概念はスカンジナビア方面における仕事文化に根差しているのだという。自ら… 続きを読む

  • スタートアップの中心に倫理感を盛り込む:その理由と方法

    スタートアップの中心に倫理感を盛り込む:その理由と方法

    1980年にアメリカに来た時、私は若くて世間知らずだった。それまで私は政治の腐敗や倫理の退廃などというものは第3国だけの問題だと思っていた。その後ハイテク企業のCEOになった私は、アメリカ流ビジネスの厳しい現実を知ることになる。そう、基準はずっと高く、違反は罰せられるものの、その誘惑は他のどこの国とも変わらない。倫理の退廃(腐敗の一形態である)は実に頻繁に起きている。そんなニュースはテレビでよく見るし、TechCrunchで読むこともある。われわれの経済を崩壊させたのは、この国の金融機関における倫理の退廃であり、結局われわれがその代償… 続きを読む

  • 複製、革新、ビル・ゲーツ

    複製、革新、ビル・ゲーツ

    私の前回の投稿をきっかけにブロゴスフィアでは、果たして起業家は生まれつきなのか、育てられるものなのかという興味深い議論が戦わされている。これは黒か白かという話ではない。人間は養育、教育のたまものだ。平均的な人間でも、本気で取り組めば並外れた成果を出せる。たしかに優れたアスリートや優れた起業家の中には、特別な強みとなる何かを持って生まれた人もいることは、認めざるを得ない(これは現在私が研究しているテーマである)。しかし、起業家として成功するために、誰もがビル・ゲーツやMark Zuckerberg(Facebookのファウンダー)のような… 続きを読む

  • 起業家を育てることはできるか?

    起業家を育てることはできるか?

    シリコンバレーの投資家たちは、出資すべきタイプの人間の概念を常に頭の中に描いている。若くて生意気で頑固で傲慢。そんな成功する起業家は、起業家精神に溢れる家庭に育ち、小学生でレモネードを売ることろから起業家の旅に出発したと彼らは信じている。エンジェル投資家で起業家でもあるJason Calacanisも、最近ペンシルバニア州立大の学生相手に行った講演でそんな話をしていた。そしてベンチャーキャピタリストのFred Wilsonは、ペンシルベニア大学Wharton校の学生と会った後、一人の教授から〈起業家は育てられるものだ〉と聞かされてショック… 続きを読む

  • 差別を解決するには、インド人の通った道をたどれ

    差別を解決するには、インド人の通った道をたどれ

    女性とラテン系アメリカ人と黒人は、シリコンバレーのテク系企業で常に過少評価されてきた。Mercury Newsの最新の調査によると、2000年から2008年にかけて、シリコンバレーのテク系企業における女性比率は25.3%から23.8%、米国全体でも30%から27.4%へと減少している。2008年のシリコンバレー企業の黒人とラテン系の比率はそれぞれわずか1.5%と4.7%だった。これは全米の技術者人口における平均比率、7.1%と5.3%を大きく下回る。どうやら私が前回の記事で技術系女性の不足を問題にした時より事態は悪化しているようで、特に… 続きを読む

  • 世界を救うこととFacebookアプリのどっちが重要?–研究開発は大きな目的意識を持ってやれ

    世界を救うこととFacebookアプリのどっちが重要?–研究開発は大きな目的意識を持ってやれ

    32の学生チームが18時間、会場に缶詰めになり、砂糖とコーヒーだけをエネルギー源として、審査員たちの心を勝ち取ることを目指す。それが先週(2月第一週)行われたUC-Berkeley Hackathon〔カリフォルニア大学バークリー校のアプリ開発コンテスト〕だ。確かに、傑作揃いのコンテストだった。すばらしいソフトが多かった: Android機上のゲームのレンダリングをサーバ側で行うもの(毎秒20コマ)、Webサイトの画像(ページのスクリーンショットなど)からそのHTML/CSSを作り出すもの、YouTubeビデオの高度なプレイリストを作って… 続きを読む

  • シリコンバレーの諸君と一部VCには性差別問題がある

    シリコンバレーの諸君と一部VCには性差別問題がある

    「テクノロジー業界の人間は、思考の多様性とオープンマイドのある場所に魅せられる」とは、Richard Florida教授が、米国の都市部50箇所の成長と成功についての研究で得た結論だ。最も成功している場所は、ゲイと放浪者と移民が最も多い地域だった。これらのグループがシリコンバレーで花開き、その多様性が大きな強みとなったことに疑う余地はない。しかし、先日のCrunchies Awardsに参加した私は、何かまだ大切なものが足りないことに気がついた ― 女性起業家である。イベントを通じて、壇上に登った女性CEOがTechCrunch自身のHeat… 続きを読む

  • シリコンバレーとサクラメント:起業家たちがカリフォルニアのITシステム再構築に力を借すべき理由

    シリコンバレーとサクラメント:起業家たちがカリフォルニアのITシステム再構築に力を借すべき理由

    多くの人たちが気付いていないが、実はカリフォルニア北部には巨大テクノロジー拠点が2つある。シリコンバレーとサクラメントだ。シリコンバレーは世界の起業家の中心地であり、サクラメントはカリフォルニアの州都である。2つの地域は互いに100マイルと離れていない。シリコンバレーの労働者たちが、次のテクノロジー革命を育んでいるのに対して、サクラメントの労働者たちは、テクノロジー中世紀時代に作られたコンピューターシステムの保守に明け暮れている。どちらも互いに依存している。サクラメントの労働者は州のインフラストラクチャーと公共サービスを維持し、シリコ… 続きを読む

  • 生き残るためには、売ることがすべて

    生き残るためには、売ることがすべて

    編集部より::本稿は、起業家出身の学者、Vivek Wadhwaによる寄稿である。起業家に必要なスキルの中に、ビジネススクールでは教えてくれないことが一つある。それは「売る」こと。たしかに「販売」ということばには、中古車セールスマンがポンコツ車を売り歩く悪いイメージがつきまとう。しかし、自分を信じてもらうよう相手を説得する能力は必須だ。それは、販売が金のために商品を売ることだけではないからだ。販売とは人生である。理想的なパートナーをデートに誘うのは販売活動である。子どもに野菜を食べる気にさせるのは販売活動である。ボスに昇給の交渉をするの… 続きを読む

  • スタートアップ・ビザ。ゼノフォビア共が引っ込んでいるべき理由

    スタートアップ・ビザ。ゼノフォビア共が引っ込んでいるべき理由

    移住に関する研究論文を発表したり、BusinessWeekやTechCrunchに記事を書いたりする度に、ゼノフォビア[外国人恐怖症]たちが湧いて出て、思慮のない攻撃を仕掛けてくる。コメント欄を不快なメッセージで埋めつくし、私宛には汚らわしいメールを送り付け、時には危害を加えると脅しをかける。それでも、最近BusinessWeekに書いたスタートアップ・ビザ関するコラムは、そういう可哀想な人たちでさえ支持するであろう説得力のある意見だと確信していた。 要するにこのビザは、アメリカに職を生み出し、さもなくば他の国で起きていたはずのイノベー… 続きを読む

  • なぜボストンのルート128号は忘却の中に沈み、シリコンバレーがIT産業の中心になったのか?

    なぜボストンのルート128号は忘却の中に沈み、シリコンバレーがIT産業の中心になったのか?

    編集部:本稿は、起業家出身の学者、Vivek Wadhwaによる寄稿。同氏は現在カリフォルニア大学バークレー校客員教授、ハーバード・ロースクール上級研究員、デューク大学起業および研究の商用化センター主席研究員を務めている。Twitterアカウントは@vwadhwa。 今や誰もシリコンバレーが世界のIT産業の中心であることを疑うものはいない。しかし実は昔からずっとそうだったわけではない。シリコンバレーの圧倒的なダイナミズとネットワークがライバルだったボストンのハイウェイ128号線沿いの地域に勝利した結果なのだ。 しかし、そもそもどれだけの人が… 続きを読む

  • 不可能を可能に:大学のイノベーションを商品化する法

    不可能を可能に:大学のイノベーションを商品化する法

    【編集部より:本稿は、起業家出身の学者、Vivek Wadhwaによる寄稿である。同氏は現在UCバークレー客員教授、ハーバード法科大学院上級研究員、およびデューク大学常任理事を務めている。Twitterアカウントは@vwadhwa。】 前回、イノベーションの鉱脈は、大学や研究施設の棚に積まれた特許と発見の中に眠っていることを書いた。次のiPhoneアプリを作ろうと、先を争うシリコンバレーの起業家たちは、次のインターネットや、画期的なメモリーデバイスや、あるいは伝染病の治療法に繋がるかもしれない初期段階の大発見を無視している。大学では、研究… 続きを読む

  • ベンチャーキャピタルと大学教授と死の谷と

    ベンチャーキャピタルと大学教授と死の谷と

    【編集部より:本稿は、起業家出身の学者、Vivek Wadhwaによる寄稿である。同氏は現在UCバークレー客員教授、ハーバード法科大学院上級研究員、およびデューク大学常任理事を務めている。Twitterアカウントは@vwadhwa。】 誰もが、世界を変える次の大発見を待っているようにみえる。しかし、まさかと思うだろうが、次のインターネットや半導体あるいは革新的MRIテクノロジーは既に発見されているかもしれない。毎日通勤途中に横を通っている大学にある研究室の棚に眠っているだけかもしれない。大学の研究者たちは、自分たちの発見を商業化する術を知… 続きを読む

  • ベンチャーキャピタルは本当にイノベーションに貢献したのか

    ベンチャーキャピタルは本当にイノベーションに貢献したのか

    【編集部より:本稿は、起業家出身の学者、Vivek Wadhwaによる寄稿である。同氏は現在UCバークレー客員教授、ハーバード法科大学院上級研究員、およびデューク大学常任理事を務めている。Twitterアカウントは@vwadhwa。】 1986年、ビル・ゲイツがまだ売り込みの電話をかけていた頃、First Boston社の私のグループに対して、なぜわれわれがWindowsに全財産を賭けるべきかを説いた。リスクはあったものの、われわれは、創業間もない彼のスタートアップと契約した。これは、ゲイツのスポンサーのせいではなく(誰の名も挙げることさえ… 続きを読む

  • ベテランは強い―成功したスタートアップのファウンダーの平均年齢は40歳

    ベテランは強い―成功したスタートアップのファウンダーの平均年齢は40歳

    編集部注:この記事は元起業家で現在大学教授のVivek Wadhwaの寄稿 。Wandhwaはカリフォルニア大学バークレー校の客員研究員、ハーバード・ロースクールの上級研究員、デューク大学大学院の客員経営者などを務めている。先週、WandhwaはアメリカがH1-B就労ビザの制限を撤廃するよう求める記事をTechCrunchに寄稿した。Twitterのアカウントは@vwadhwa スタートアップのCEOとしては40歳では年を食い過ぎていると考えるシリコンバレーのベンチャーキャピタリストが多い。しかしベテランの力を侮ってはならない。世評とは逆に… 続きを読む

  • 就労ビザを増やして、景気を回復せよ

    就労ビザを増やして、景気を回復せよ

    本稿は起業家出身の学者であるVivek Wadhwaによる寄稿である。同氏は、カリフォルニア大学バークレー校客員教授、ハーバードロースクール上級研究員およびデューク大学客員経営者を兼務している。Twitterアカウントは@vwadhwa。 1セントも使わずに経済成長を促進する方法を、大統領に提案したい。H-1Bビザの緩和だ。 現在米国内で、医者、技術者、科学者、研究者その他の熟練労働者とその家族が100万人以上、「入国管理問題」で身動きをとれずにいる。彼らはこの国に合法的に入国し、わが国の競争力向上に多大な貢献をしてきた。この国の高い税金を… 続きを読む