TechCrunch Tokyo 2019
2019/11/14 ~ 15 | Hikarie Hall(渋谷ヒカリエ), 渋谷区, 東京都
スタートアップバトルとは
設立3年未満で、今年ローンチした、もしくはローンチ予定のプロダクトをプレゼンで競い合い、最も優秀なスタートアップを決めるコンテストです。書類審査に通過した約20社が参加する「ファーストラウンド」を11月14日に、ファーストラウンドを勝ち抜いた猛者たちが優勝を競う「ファイナルラウンド」を11月15日に開催した。優勝チームには賞金100万円を贈呈します。(応募詳細はこちら)
スタートアップバトル 最優秀賞は、音声解析AI搭載IP電話サービスの『RevComm』

RevComm(レブコム)代表取締役 會田 武史 氏
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TechCrunch Tokyo 2019 スタートアップバトル 出場企業
[ファイナルラウンド進出]最優秀賞
RevComm:最優秀賞 / AWS賞 / PR TIMES賞
電話営業や顧客対応を可視化する音声解析AI搭載型クラウドIP電話サービス「MiiTel」(ミーテル)を提供。電話営業や電話での顧客対応の内容をAIがリアルタイムで解析することで、成約率を上げつつ、解約率と教育コストの低下を目指す。顧客管理システムとの連携も可能で、顧客名をクリックするだけで簡単に発信できるほか、着信時に顧客情報を自動表示するいった機能もある。電話での会話内容は顧客情報に紐付けてクラウド上に自動録音されるため、すぐにアクセスできる。一部を抜粋して共有することも可能だ。
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[ファイナルラウンド進出]
Linc’well:freee賞 / トヨタコネクティッド賞 / FUJITSU ACCELERATOR賞 / Ballooon賞
Linc’wellがプロデュースする診療所であるクリニックフォア田町では、オンライン予約システムやAIを取り入れた問診システムの活用、院内のオペレーションを効率化する電子カルテの導入などを通じて、患者の体験向上とクリニックの経営効率化を目指す。患者は、診断は公式サイトからスマホやPCを通じてオンラインで予約できる。具体的には、希望する診断内容を選択した後にカレンダーから空いている時間帯をチェックして希望の日時を選べばいい。診察時間は15分単位で事前にスケジューリングしているため、具合の悪い人がいる場合などに多少のズレはあったとしても、長時間待たされることはほとんどない。診察後の会計はキャッシュレスに対応している。
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[ファイナルラウンド進出]
オーティファイ:エン・ジャパン賞 / JETRO AWARD / Sales Force賞
AIを活用してソフトウェアテストを自動化するプラットフォームを開発。現在、開発サイクルを素早く回す「アジャイル開発」という手法が普及してきたが、その際に問題になるのがソフトウェアの検証作業だ。人手に頼ると時間が掛かりすぎ、早期リリースのボトルネックとなる。同社のサービスを利用すると、非エンジニアでも簡単にウェブアプリの検証作業を自動化できるほか、AIがアプリケーションコードの変更を監視し、検証シナリオの修正を自動で行うため、メンテナンスコストを大幅にカットできるとのこと。
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[ファイナルラウンド進出]
SE4:RGF Professional Recruitment Japan賞
VRシミュレーターを使用し、通常では実現が難しい遠距離、もしくは通信遅延が発生するような環境での操作を可能にするロボット遠隔操作技術を開発。将来的には、AIとVRを組み合わせて地球外でのロボット主導産業の実現へ貢献することを目標とする。孫 泰蔵率いるMistletoe(ミスルトウ)から出資を受けている。
[ファイナルラウンド進出]
KAICO:Peak 1 なるほどっ!!賞
昆虫のカイコでバイオ医薬品・ワクチンをどこよりも早く大量生産する技術を擁する。現代は世界中の人・物の移動が頻繁に行われており、疫病などが世界中に蔓延するのも一瞬。未知の疫病が発生した時には、人々は感染恐怖にさらされる。そのときの人々が願うのは、治療薬でありまた予防のワクチン。同社の生産プラットフォームは、ほかの方法よりいち早くワクチンを大量に生産可能で、人々を感染の恐怖から救える。
[ファイナルラウンド進出]
仮想通貨交換業者や行政機関向けに、ブロックチェーン取引の分析・監視ソリューションを開発するスタートアップ。具体的には、暗号資産のマネーロンダリングを防止するためのデータ分析サービスで、ブロックチェーンデータを分析することで資金の流れを追うプロダクトだ。BTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)をはじめ、金融庁のホワイトリストで指定された暗号資産のリスク検知・評価とマネーロンダリング対策に対応していく予定だ。
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[ファーストラウンド]
これまで複数の不動産仲介会社のサイトを行き来して収集する必要があった賃貸オフィス物件情報を一カ所に集約。オンライン上で知ることが困難な各物件の賃料についても、自社で適性賃料水準を算出する仕組みを作った。これによって賃料も含めて複数の物件を比較検討できるのが特徴だ。15年以上にわたるオフィス賃料データをベースに、機械学習を活用した独自のアルゴリズムによって、月額の共益費込みで一坪あたりの賃料水準を推定している。仲介業者や物件オーナーが自ら開示した募集価格ではなく、各物件の特性や景気変動も考慮した賃料が算出される。
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[ファーストラウンド]
スペースエンジン:東急賞
商品をオフラインで展開したいブランド(サプライヤー)と、その商品を扱いたい店舗を委託販売形式でマッチングするサービス。店舗側がサービス内にあらかじめ登録した店舗情報を基に、サプライヤー側のユーザーが自分たちの商品を売って欲しい店舗を探し、販売を申請。店舗がそのリクエストを受け付けた場合にマッチングが成立する。サプライヤーは申請時に「売りたい商品」「個数」「期間」を設定しているため、マッチング後は該当する商品を店舗に送れば、それが店頭に並ぶ。商品が実際に売れた場合は35%が店舗の収益、15%がSpaceEngineの利用料となり、残りの50%がブランドの元に入る仕組みだ。
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[ファーストラウンド]
フリーランス向けの報酬即日払いサービス「yup先払い」を開発・提供。yup先払いは、取引先に送った入金前の請求書情報を登録すると報酬を即日受け取り可能なファクタリングサービス。審査時間は最短60分で完了し、請求書を発行して報酬を受け取るフリーランスであれば、すべての業種で利用可能だ。8月5日から事前登録を開始しており、すでに100件超の申し込みがあったとのこと。料金は、初期費用や月額費用は無料で、サービス利用料は申請金額の10%となる。β版では実装していないが、将来的には利用実績に応じて手数料を7%、5%と下がるような料金体系も計画している。
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[ファーストラウンド]
電源やネットワーク接続が不要な宅配ボックス「VOX」を開発。スマートフォンのアプリを使ってVOXを解錠して荷物を受け取れる。2018年9月からは九州電力の営業エリア内での実証実験を進めてきた。VOX自体は月額400円程度の利用料で自宅前に設置できるが、将来的には電力会社やキャリアなどのオプションサービスとして組み込んでいく計画だ。
[ファーストラウンド]
「2027年にスペースプレーンで人間を宇宙に飛ばす」という大きな目標をかかげるスタートアップ。SPACE WALKERの創業者は、九州工科大学教授で同社CTOの米本浩一氏、宇宙ステーション「きぼう」の運用会社のJAMSS(有人宇宙システム)で代表取締役を務めた同社取締役会長の留目一英氏などの宇宙領域の専門家のほか、ミロク情報サービスや監査法人トーマツ、まほろ綜合会計事務所を経て同社CEOとなった眞鍋顕秀氏、投資会社のファンドクリエーションでJ-REIT運用M&Aおよび組織再編、アジア、東南アジア企業投資事業に従事していた取締役COO/CFOの保田 晃宏氏などが名を連ねる。また、元ミクシイ執行役員の辻正隆氏が同社社外取締役に就任している。
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[ファーストラウンド]
不動産に関わる仕事・作業を、アプリで受発注できる「タテカン」のサービスを提供。依頼者は不動産の所在地・作業内容を投稿するだけで働き手を募集できる。依頼・受け取り金額は固定制なので報酬によって仕事を選ぶことも可能。不動産関連の業務は、法定管理から清掃、草刈り、空き物件の内覧、不動産サイトに物件を掲載する際の写真の撮影など多岐にわたる。賃貸物件では、通常はオーナーがこれらの業務を管理会社に委託し、管理会社が業務ごとに専門業者に仕事を依頼するという流れとなり、中間マージンが発生していた。
[ファーストラウンド]
Aill:バンダイナムコ賞
人とのコミュニケーションをAIがナビゲートとするマッチングサービスを提供。出会いから相手の気持ちの変化、自分の行動による結果などをAIがリアルタイムで分析できるのが特徴だ。相手への好感度をAIが分析し、上がったのか下がったのかがすぐにわかるほか、相手をデートを誘うまでの会話をAIがアシストすることで効率よくコミュニケーションを図れる。「フラれて傷つくのが怖いので人に声をかけにくい」という不安をAIが払拭するわけだ。現在は、大企業の20〜0代の共働き志望の正社員(もちろん独身者)を対象に、企業の福利厚生サービスとして試験導入されている。
[ファーストラウンド]
法人カードをオンライン上ですぐに発行できるプリペイド式のウォレットサービス「paild」を開発。従来の法人カードとは異なり、カードの発行や細かい権限設定がすべてオンラインの管理画面から操作できるのが特徴。追加発行や発行したカードの停止、個別の利用上限額の設定などをスピーディーかつ余計な手間をかけることなく実行できる。カードは約5300万以上のVisa加盟店で使うことができ、バーチャルカードだけでなくプラスチックカードの発行も可能。使い方自体はクレジットカードの場合と変わらない。プリペイドタイプのため与信審査やそれに伴う利用限度額の制約もない。
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[ファーストラウンド]
「共働き夫婦」の利用に最適化された資金の管理・貯金アプリ。口座の入出金やクレジットカードの支出が自動的に反映される。払った家賃や光熱費など、シェアしたい広告を選んでスワイプすることで共有が可能だ。家族旅行、教育費用などの目標貯金を夫婦一緒に始められる。一方で個人のお金は自分の専用画面で管理できる。
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[ファーストラウンド]
同社は2018年5月にスマホ向けARゲームの「ノンフィクション・レポート」を発表。2019年5月からは、体験型イベントやリアル謎解きゲームの企画制作と運営を行うハレガケと東京急行電鉄とともに渋谷エリア一帯を使うAR×リアル謎解きゲーム「渋谷パラレルパラドックス」を開催した。そのほか、アカツキライブエンターテインメントの協力のもと、横浜駅直通のエンタメ施設「アソビル」の全館を舞台にしたAR周遊ゲーム「アソビルパーティ〜とびだせ!アソビルモンスター〜」を手がけた。
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[ファーストラウンド]
モビリティIoT製品の安全性を高めることを目指したSaaS型解析サービス。モビリティIoTではデータを取り出して解析するまでに数週間の時間を要するが、PSYGIGではこれを数時間にまで短縮することができるという。同社はSDKを提供しており、コードをコピー&ペーストするだけで簡単にサービスを導入できる。また、リアルタイムで車両のモニタリングを行い、異常があれば即時にアラートする。
[ファーストラウンド]
現在外国人患者が日本の医療を受けるには、相談レベルであっても日本へ渡航する必要ある。費用・距離・時間の面から海外医療は敷居が高く、治療の選択肢ですら相談できない外国人患者がほとんど。一方病院としては自費診療である外国人患者は経営の基盤であり積極的に獲得をしたいと考えており、ここにミスマッチが存在している。本課題を解決するために両国の医師の立場としてオンラインで越境医療相談を実施し、治療が本当に必要な患者に対して治療まで最短距離で繋げる「完全ボーダレスな医療」を作ることに挑戦する。
月額制家具のレンタルサービス「airRoom」を運営。airRoomは人気ブランドの家具を月額定額で利用できるシェアリングサービス。引越し、単身赴任、模様替え、法人のオフィスでの利用などさまざまなニーズに対応し、「必要な期間のみ家具を利用する」という新しい住まいのあり方を提案する。同社は2109年1月にオフィス家具レンタルの「Kaggレンタル」、2月に引越トラックシェア「Hi!MOVE」との提供を発表している。
関連記事:家具の月額制レンタル「airRoom」が東京に加え、埼玉・千葉・神奈川でもサービス提供開始へ
[ファーストラウンド]
共働き世帯をターゲットとした料理惣菜配達サービス「つくりおき.jp」を運営。ターゲットの食事に対する、「時短したい」「子供に安心安全なものを食べさせたい」「食べる量や時間、受け取る時間をコントロールしたい」という3つのニーズに対応して、週に一度好きな時間に1週間の食事をまとめて届ける。このサービスを使うことで、ユーザーはメニューを考えて買い物を済ませ、調理する手間とストレスから解放される。