薬を使わない新規アプローチで新たな「がん」治療法として世界標準を目指す

メディギア·インターナショナル(神奈川県横浜市)は、田中武雄氏が20134月設立。東京工業大学発認定ベンチャー企業(#82)として、現在も共同研究契約を継続している。安定性·有効性·安全性を確認する前臨床および生物学的安全性試験を含め、臨床試験開始までに必要な資金調達(ラウンドB)の最中で、あと3億円程度の調達を目指している。

同社の腫瘍封止剤「nanoSAPP」(ナノサップ)は、外科的切除·抗がん剤等の化学療法·放射線療法などの既存療法で治癒せず、また再発して治療オプションのない「がん」患者へ向けたもの。既存療法とバッティングしない、これまでにない新規アプローチに基づく治療法で、治療を受けていない2.6%ものがん患者に新たな治療手段の提供を通して、薬依存のがん治療法を変革したいとしている。

抗腫瘍効果のメカニズムは極めてシンプルで、nanoSAPPによる、大量の酸素と栄養を必要とするがん細胞をピンポイントに「兵糧攻め」にするという。がん組織の血管は、通常血管と異なり血管壁に小さい隙間(数十~数百ナノメートル:10のマイナス9乗)がある。この隙間を通り抜けて腫瘍血管周囲に堆積しゲル状のバリアを形成する。

また同社は、安全性の確認を重視。生物学的安全性、特に毒性についてはこれまでの動物実験の結果から問題はないと考えているものの、投与後の動態(蓄積と排泄)についてまだデータが取集できていないとしている。動態を把握するためにデバイスを標識化する必要があり、放射性同位体の修飾を検討している。

現在、前臨床および生物学的安全性試験のステージにあり、その結果を基に臨床試験実施計画を臨床試験機関と策定の上、2022年度に探索的臨床試験を開始する計画で、ヒトでの安全性の確認を行う予定。

同社は、「Beyond the Pill」、薬依存の医療業界に対するひとつの提案として、薬を使わないアプローチで新たな治療法として世界標準を目指すため、米国での実績を提示したいとしている。

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この記事はスポンサーとの企画によって制作された特集記事であり、編集部の意見が反映されたものではありません。