複雑かつ多種類の表形式帳票をAI活用OCRスキャンで読み取りテキストデータ化

ネットスマイル(東京都文京区)は、「人間のように思考する人工知能を創る」というミッションを掲げ、齊藤福光氏が2013年10月に設立。いつも身近にいてはげまし、困ったときは助けながら人を成長させるために汗をかいてくれる一緒にいて心地よいAI(人工知能)エージェントを創ることを目指し、AIを用いた様々なRPAソリューションを提供。一般的なAI-OCRでは、1行に1データがある書類は読み込めるものの、多段組など複雑な形式の請求書などの帳票には対応できていないという。同社「AIスキャンロボ」は、複雑な表形式の帳票が読み込める機能(特許出願中)を搭載しており、企業の管理部門が使用する複雑で多種類の帳票のデータ化を可能にしている。

働き方改革により労働時間の削減が必要とされる中、紙媒体を使った業務は依然として変わっておらず、生産性を高めるためにはデジタル化が必要となる。実業務では多くの情報が紙の帳票を介してやり取りされており、紙帳票のシステム登録には多くの人手が掛かっている。大量の請求書など紙帳票に記載されている文字をテキストデータに変換したい場合、手入力自体に時間がかかることに加え、間違いを再入力して修正するのに何時間もかかる可能性がある。この時、光学式文字認識(OCR)を使用して、紙帳票の文字の読み取りとともにテキストデータに変換し、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)を使用して基幹システムに登録を行うことで、人的コストを大幅に削減し、生産性を向上させられる。しかし、取引先によって紙帳票には多様な形式が存在することや、表のテーブル構造が複雑なものがあるため、従来のOCRでこれを実現することは困難だった。

そのような課題に対し、ネットスマイルはAIによるOCRデジタルスキャナー「AIスキャンロボ」を開発し、企業ごとのフォーマットに沿い自動で仕分けを行う機能や、複雑なテーブル構造を含む各ドキュメントのフォーマットを分析する技術を搭載した。

AIスキャンロボは、専門的な知識と高度なプログラミング能力を持つエンジニアによるAI開発により、高い文字認識精度と簡単なテンプレート設定が可能。そこでスキャナーからまとめて一括スキャンするだけで、所定の単位でPDFファイルが管理されるようになり、紙の運用から開放される。また、支払申請書との突合せ作業が自動化され、不一致のデータのみの手入力となり、データ入力作業の削減が見込まれるという。AIによるOCRデジタルスキャナーで、大幅なコストダウン・業務効率化を実現することで、働き方改革に大きく貢献するとしている。

ネットスマイルは、顧客の成功はAIスキャンロボの成功としており、顧客が扱っている帳票をAIスキャンロボでうまく読み取って活用できるデータにしていくことを重視している。人間とAIによる相互チェックの仕組みを構築することで、最終的なアウトプットの正確性が担保されることになる。AIスキャンロボと顧客の基幹システムへの接続が可能になれば、最終的に最大90%のコスト削減が可能になるとしている。

同社の対象となる顧客は、主に米国と日本の食品業界・輸入業者・輸出業者・ロジスティクス・製造業・その他法人。膨大な量の帳票とともに入力業務の改善が課題となっており、様々な帳票をすべてAIスキャンロボで読み取り活用できるデータに変換していくことを目指している。

同社は、JETROを通じたDisrupt SFへの参加、メンタリングなどのサポートのもと、北米進出を進行。日本以外の場所で展開できる実力を付け、北米進出に向けた足場固めとしているという。北米展開を進めるにあたり、販売代理店としてのパートナーになる企業とパートナーシップを築きたいとしている。

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この記事はスポンサーとの企画によって制作された特集記事であり、編集部の意見が反映されたものではありません。