高品質ソースコードを売買できる取引所で世界最大級・グローバルスタンダードを狙う

ONE ACT(ワンアクト、東京都中央区)は、浅野裕亮氏が2013年10月に設立した、システム/ソフトウェア開発に従事するグローバルスタートアップ。「革新的な技術を通してグローバル社会に貢献する」をミッションに、日本の東京に本社を、フランスのグルノーブル、インドのムンバイ、日本の福岡に支社を置いている。

同社のメインサービスは、ソースコード取引所「PieceX」(ピースエックス)の開発運営。PieceXは、AIによる動的価格管理を世界で初めて搭載した、ソースコード売買のためのウェブプラットフォームだ。2017年に株式型クラウドファンディングで複数の個人投資家から約3000万円を調達し、これを原資にサービス開発、チーム作りを実施した。

現在システム開発の大きな課題は、2030年には国内だけでも80万人のIT人材が不足すると予測されているように、人材不足により開発コストが急騰し、開発品質が低下していること。また商品サイクルの短期化、競争の激化によって早くサービスを市場に出すことが必須になり、開発スピードの改善が急務になっている。

それに伴い、リソースの足りないスタートアップや中小企業にとっては新しくサービス開発することがより困難な状況となっている。大手企業にとっても、人材不足により従来のスクラッチ開発などシステム開発を維持できずそれに代わる新しい収益源を常に探している状況にある。

PieceXというサービス名のうち、「Piece」は部品、「X」はExchange取引所に由来しており、購入企業はすぐに使えるソースコードを購入することで、開発時間と開発コストをそれぞれ90%以上削減可能となる。

例えばUberEatsの類似サービスを立ち上げたい場合、すでにクローンコードが販売されており、最短1日でローンチが可能。従来は少なくとも半年以上要していた開発時間が数日に短縮、また従来少なくとも数千万円かかったコストがわずか200万円程度にまで削減できるとしている。

ソースコードを販売する企業にとっては、コードが購入される度に収益を獲得できるため、新しい収益源になる。また、システム全体ではなくソフトウェア部品(となるソースコード)を扱うことで品質を高め、利益率を大幅に改善可能となる。

ワンアクトが開発で重視している点は、「グローバルスタンダード」。プログラミング言語自体がそもそもグローバルスタンダードであるため、当初より世界市場をターゲットとしている。このため、チームには現在8ヵ国の国籍のメンバーが在籍しており、北中南米、ヨーロッパ、アジア、アフリカをそれぞれカバーできる体制を構築。技術面、マーケティング面のどちらでも常にグローバルで展開しているという。

また同社は、世界最大級のウェブプラットフォームを目指しており、競合の動向や機能よりも、常に数年先の市場を見据えて俯瞰的論理的な視点でのサービス開発・機能開発を実施。合わせて特許の取得も行っており、「ソースコード売買システム」国内特許取得済み。また「AIを使用したソースコード売買システム」PCT国際特許出願済みだ。

そして現在は、IT人口の多い国第3位とされ、IT集積が進むインドをメインにマーケティングを実施し、実績を蓄積中。特にコロナ禍で従来の開発が見直される環境はPieceXにとってプラスに働いており、急成長しているという。またIT人口TOP10に4ヵ国が入るEUでもフランスを中心に広域マーケティングを実施。これらノウハウを基に、IT人口第1位のアメリカでのサービス拡大を目指すとしている。

ワンアクトは、最大のマーケットであるアメリカでの成功により、今後が決まると考えているという。そのため、資金調達もアメリカでの実施を狙っている。また日本、フランス、インドに続いてアメリカに支社を開設することで、24時間のカスタマーサポートも実現する方針。JETROを介したメンターとのプログラムでは、ソースコードの販売企業の獲得、独自のアフィリエイトプログラムを利用した販売代理企業の獲得をメインの目的としている。

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この記事はスポンサーとの企画によって制作された特集記事であり、編集部の意見が反映されたものではありません。