コラム(用語)
コラム記事一覧
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【コラム】米国の低所得者ブロードバンド支援はLifeline Programの再構築で改革せよ
“If you build it, they will come”(それを作れば、彼らはやってくる)は、行動を勇気づけるために30年以上繰り返されているスローガンだ。映画『フィールド・オブ・ドリームス』に出てくるこの一文は、強力な格言だが、私はそこに一語加えてみたい。“If you build it well, they will come.”(それを〈上手に〉作れば、彼らはやってくる)。 続きを読む
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【コラム】前代未聞のペースでインドにユニコーン企業を生み出しているTiger Global
Tiger Globalは、2021年中にインドのスタートアップ企業と25件以上の契約を締結する(一部は締結済み)。これらの投資のうち、約10件はこれまでに公表されており、残りは1000万ドル(約11億円)から1億ドル(約109億円)を超えるものまで、今後数週間から数カ月の間に準備が進められる。 続きを読む
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放課後クラスのマーケットプレイスOutschoolがEdTech界で最も新しいユニコーン企業に
子どもの仮想校外活動を行う小さなグループのためのマーケットプレイスOutschool)は、CoatueとTiger Global Managementが主導する7500万ドル(約82億円)のシリーズC投資を調達した。この新たな資金により、同社の評価額は13億ドル(約1400億円)に達し、1年も経たない前に確定した評価額およそ3億2000万ドル(約350億円)のほぼ4倍に跳ね上がった。 続きを読む
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【コラム】もしものときにNFTや暗号資産を失わないようにする方法
消費者が富を築く場合、その内容はたいてい、現金、投資、不動産、自動車、宝飾品、美術品をはじめとする「有形の」資産である。しかし、最近は新たなタイプの資産も増えている。暗号資産(仮想通貨)や、最近注目され始めたNFTなどの「デジタル資産」だ。 続きを読む
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【コラム】頻繁に耳にする「巨大テック解体論」はまちがっている
疑わしいデータ処理手続き、恣意的なコンテンツ管理ポリシー、明白な反競争的慣行が長年にわたり続いてきたのだ。ここで少し立ち止まってビッグテック業界との関係を考え直すのは当然のことだろう。残念なことに、ビッグテックの解体を求める声をはじめとする、大方の注目を集めている意見のほとんどは、健全な経済学的思考というより、報復的な妄想から生まれている。 続きを読む
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【コラム】NFTはより大きな金融資本の経済発展の一部でしかない
NFTは、金融資本の世界で起きているずっと大きな発展のわずかな一部でしかない。人々が今、少し困惑しながら苦笑いして見ているNFTは、シリコンバレーの台頭以来機能してきた投資モデルを今後10年もしないうちに完全に変えてしまうだろう。 続きを読む
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スタートアップが大企業に勝つ方法とは、ドローンの巨人DJIと新興Skydioのケーススタディ
ずらすべき「4つの軸」と、そのそれぞれにおいて、どのように軸をずらすべきなのかを説明しよう。それを説明するための例として、Skydioの成長戦略を深堀っていく。Skydioはなぜドローン市場を独占していたDJIを抑え、コンシューマー向けドローンのプラットフォームを築くことができたのだろうか。 続きを読む
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我々を殺すのはAIではなく「何もしないこと」、シリコンバレーは災害やパンデミックといった現実の問題を解決する努力をすべきだ
この1年間、私たちの多くは存亡の危機について考えながら過ごしてきた。非常食セットから核バンカーまで、サバイバル用品の売り上げは増加しており、Twitterで1日中ドゥームスクローリング(ネットで悲観的な情報を読み続けること)をしていると、少なくとも文明崩壊の可能性が話題にならない週はないように感じる。しかし、テック業界に長くいると、存亡の危機に関する「現実の問題」と「憶測に基づくシナリオ」との間に驚くほどのずれがあることに気づく。 続きを読む
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スタートアップを経済の推進役に据えるスペインの10年計画
スペインはスタートアップを支援する法案の成立を目指して準備を進めている。最近ベールを脱いだこの大規模かつ大胆な改革計画は、2030年までに同国を「スペイン起業国家」(若干ぎこちない西和翻訳だが)に作り変えるという、実に壮大な目標を掲げている。ペドロ・サンチェス首相は2020年12月、ウェブサミットの壇上で、間近に迫ったスタートアップ法の導入を発表し「高等長官」という役職を新たに設置することを発表した。高等長官の任務は、関連するすべての政府省庁と協力して全国規模の企業経済変革を成し遂げることだ。 続きを読む
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【コラム】都市のモビリティを改革する可能性を秘めたコンピュータービジョンソフトウェア
2019年10月、ニューヨーク・タイムズは、ニューヨーク市内では毎日150万個の荷物が配達されていると報じた。顧客にとっては便利で、世界のAmazonにとっては利益になるが、これほど多くの箱を倉庫から顧客に届けることは、都市にとってかなりの外部不経済を生み出す。タイムズは「利便性の追求は、ニューヨークをはじめとする世界中の都市部の交通渋滞、道路の安全性、汚染に大きな影響を与えている」と報じた。 続きを読む
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【コラム】投資家とビジネスリーダーが今こそ導入すべきもの、それはコーチング
ビジネスの世界は、コーチングとは愛憎相半ばする関係のようだ。創業者たちはビジョナリーだ。彼らはアイデアと才能と夢は最初から持っているが、ビジネスのノウハウは必ずしも備えていない。起業家になるのにライセンスやトレーニングは必要ないからだ。ジェフ・ベゾフ氏はエンジニアでコンピューター科学者、イーロン・マスク氏は経済学者で物理学者という具合に、特定の資格が必要なわけではない。 続きを読む
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【コラム】WeWorkはサービスをバラ売りすることで立て直しを図っているがその戦略はうまくいくのか
長年にわたり、WeWorkはテック企業と不動産企業のどちらに分類されるかという議論があった。WeWorkについて大部分の人々は当初、テック系スタートアップを装った不動産系スタートアップだと考えていた。WeWorkが多くの不動産を手に入れることで、その分類は曖昧になっていった。そしてご存じのとおり会社の評価額が急落したため、IPO計画が白紙となった。 続きを読む
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【コラム】暗号資産とエネルギー消費をめぐる議論
暗号資産(仮想通貨)に関して昨今、エネルギー消費が議論の的となっている。批評家たちは暗号資産がエネルギーを大量に消費していると主張し、推進派は現在の世界経済に比べ、エネルギー消費量は少ないと評価している。そんな批評家の1人であるDigiEconomist創業者のアレックス・ド・フリース氏は「Bitcoinほど非効率的なものは見たことがない」と話す。 続きを読む
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黒人創設者に投資せずにチャンスを逃す投資家たち
黒人である私は、米国でとても苦労している。テクノロジー業界では特に珍しい黒人創設者として、まったく勝ち目のない戦いを強いられている。ベンチャーキャピタルからの資金が1%に満たない投資先には、制度化されたシステムの影響が重くのしかかる。私は起業家として活動してきたこれまでの約10年間で、成功した分だけ挫折や失敗を経験してきた。 続きを読む
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親しみ感ある短い音声メッセージを友達と共有するCappuccino、オーディオSNSが次のフロンティアか
CappuccinoはアンチClubhouseと言えるかもしれないが、同社はここ数年間でアプリの独自のコンセプトを練り上げてきており、CEOはClubhouseに対して競合だとは考えていない。Cappuccino自体が興味深いソーシャルアプリであることは確かだ。忠実なユーザーベースを引きつけており、TikTokの動画がバズってから特に顕著になっている。 続きを読む
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女性が率いるベンチャー企業への投資はポートフォリオのパフォーマンスを向上させる
我々は投資ポートフォリオにおけるジェンダーの多様性の状況を考察しているが、これは女性が起業分野で過小評価されているためである。いくつかの数字を示しながら、なぜあなたの取引に多様性が欠けているのかを詳しく述べていきたい。 続きを読む
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NFT(非代替性トークン)がアート界にもたらす劇的な変革とインクルーシブな未来
デジタルコレクティブル(デジタル版のコレクターズアイテム)は今、大きな変化のときを迎えている。2021年2月、Beepleというアーティストのデジタルアート作品が、デジタルアート専門のオンラインマーケットプレイスNifty Gatewayに出品され、660万ドル(約7億2000万円)で売れた。 続きを読む
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製造業を立て直すために米国は中小企業技術革新研究プログラムを強化せよ
私はニューヨーク州北部の貧しい地域で育ったが、幸運なことにレンセラー工科大学に進むことができた。私は会社を立ち上げ、28歳のときに上場し、そこで得た富をスタートアップに投資してきた。企業創設者が次々と成功する姿を見るのは爽快だったが、ニューヨーク州北部に帰り、ずっと閉鎖されたままの工場を見るにつけ、テクノロジー改革が決して届かない場所があることを思い知らされる。 続きを読む
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つぎはぎされた「フランケンクラウド」モデルは最大のセキュリティーリスクなのか
先日、米国上院議会で行われたSolarWinds(ソーラーウィンズ)への大規模な攻撃に関する証言に、目が覚める思いをした人が大勢いた。この証言から、公共のクラウドはハイブリッドクラウドのアプローチよりも安全なのかという議論が浮上してきたように私は感じた。だがそこでは、どちらのクラウドアプローチがより安全かではなく、セキュリティーをデザインすべきはどちらかを中心に話し合うのが肝心だ。 続きを読む
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急成長する民間企業の取締役会で今、起きている5つのトレンド
2020年、無数の企業の生き様が大きく変わったのと同じく、取締役会は重大かつ長期的な変革に直面している。2020年我々は500人以上のビジネスリーダーから話を聞き、300近い企業の取締役会を調べた。それに最近行った取締役会ベンチマーキング結果を加えて検討した結果、我々は米国で急成長中の非上場企業の取締役会に5つのトレンドがあることを発見した。 続きを読む